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生きる  LIVING
(C)Number 9 Films Living Limited
DVD \4,000(税抜)2023/8/16発売:東宝

生きる  LIVING/オフィシャルサイト

2022年製作 英  (103 min)

監督:オリヴァー・ハーマナス
出演者:
ビル・ナイ  オーメン:ザ・ファースト  パレードへようこそ  パイレーツ・ロック  アンダーワールド ビギンズ
エイミー・ルー・ウッド
アレックス・シャープ  パーティで女の子に話しかけるには  ジャスティス・リーグ

トム・バーク
あらすじ:まだ第二次世界大戦から復興途上の1953年、イギリス・ロンドン。 役所の市民課に勤める公務員ウィリアムズは、役所では部下に煙たがられながら事務処理に追われ、息子夫婦と同居の家では孤独を感じ、自分の人生を空虚で無意味なものだと感じていた。 ある日、彼は自分が癌で余命半年であることを知る…。 ヒューマンドラマ。 ≪最期を知り、人生が輝く。≫

原作:黒澤明監督映画『生きる』 脚本:カズオ・イシグロ
ストーリー展開のおもしろさ-2023年 感動-2023年 ほのぼの-2023年 マークをクリック!
家族には言えない病気のことを、初対面の男や元部下の女性など、さほど親しくもない相手には打ち明けてしまうウィリアムズ。 深刻な悩みほど、案外そういうものかもしれません。 人生に寂しさと虚しさを感じていた公務員が、死を目前にして行動を起こす、感動作品です。

≪本作の原作となった日本映画≫『生きる』(1952年製作)
<スタッフ厳選 超お薦め映画作品!>
★★★★★

 
本作『生きる LIVING』の原作は、1952年製作のモノクロ日本映画『生きる』(1952年製作)(監督:黒澤明:1910〜1988、脚本:黒澤明・橋本忍・小國英雄)。その日本映画の原作小説は、ロシアの文豪レフ・トルストイ(1828〜1910)の『イワン・イリッチの死』。トルストイの小説は、出世に満足していた官吏が体調を崩し、病名が分からない恐怖と医者への不信感、身体の強烈な痛み、家庭内での孤独等に悶え苦しんだ挙句、死の直前に考え方を変えるという、どちらかというと陰鬱な物語。この小説を大きく膨らませた日本映画は日本が舞台で、名優・志村喬の可笑しみと哀愁漂う表情が印象的な作品だ。今回のリメイク版『生きる LIVING』のストーリーの流れは、基本的には日本版と同じである。
 
舞台は第二次世界大戦から復興途上にある1953年のイギリス・ロンドン。主人公ウィリアムズ(ビル・ナイ)は役所の市民課に勤める年配の公務員で、部下から煙たがられる“お堅い”性格。妻とは死別し、同居中の息子夫婦とは不仲ではないが距離がある。彼はたまに映画を観る程度の、面白みのない毎日を送っていた。そんな彼が、自分は癌で余命半年であることを知る。ショックのあまり職場放棄し家を出た彼は、取り敢えず貯金を下ろし残り少ない人生を有意義なものにしたいと考えるが、何をすればいいのか分からず途方に暮れる。偶然出会った若い作家サザーランド(トム・バーク)に事情を話し、あちこち連れ回してもらうが、遊ぶことに慣れていないため逆に疲れてしまった。
 
トルストイの小説と日本映画は「あまりにも違い過ぎててすごい!」と感じたが、日本映画と今回のイギリス映画は「ほぼ同じなのに全く違うのがすごい!」と感じた。監督はオリヴァー・ハーマナス(1983〜:南アフリカ生まれ)。脚本はカズオ・イシグロ(1954〜:日本生まれのイギリス育ち。両親とも日本人だがイギリスに帰化、2017年にノーベル文学賞を受賞)。時代は日本映画と同じ1953年で、舞台はイギリス。時代を感じさせる少々くすんだ色合いの映像で、物語はロマンティックな雰囲気もあり洗練されている。説明が少ないハードボイルドな日本版と比べると、主人公の心情がはっきりと伝わってきた。当時の日本の状況とオリジナル映画の言わんとすることを深く理解した上での、見事なリメイク作品だと思う。
 
さて、遊び飽きてロンドンの自宅に戻ったウィリアムズは、役所を辞めた元部下の若い女性マーガレット(エイミー・ルー・ウッド)のハツラツとした姿を見て、やがて自分が何になりたかったのかを思い出し、行動を起こす。そんなウィリアムズの姿に、新人のピーター(アレックス・シャープ)はじめ部下一同は感銘を受け、自分達もそうありたいものだと心に誓う。とはいえ、お役所の体質も公務員の働き方もそう簡単には変わらないものという、社会風刺を効かせている。
 
余談だが、千葉県松戸市は、市民からの要望があれば即座に行動する「すぐやる課」発祥の地。大手ドラッグストア「マツモトキヨシ」創業者でもある松本清市長が1969年に創設し、その後全国の自治体へ広がっていったのだという。ひょっとして松本市長は黒澤映画『生きる』での公務員の描かれ方に一念発起して「すぐやる課」を作ったのではないかと、私は勝手に想像してしまった。
 
死期が迫っていてもいなくても、この人生で自分は何をやってきたのか、本当は何がやりたかったのか、死ぬまでの限られた時間に何をやろうか、などと一度は考えたことがある方なら、主人公ウィリアムズの最後の言葉は、胸に響くことだろう。人生の最後に小さな花を咲かせた公務員の晩年を描く感動物語。お薦め作品だ。
(象のロケット 映画・ビデオ部 並木)
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