秒速５センチメートル : 象のロケット≪映画DVD総合ナビゲーター≫

秒速５センチメートル(実写版)

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10月10日より全国公開中

2025年製作日　（122 min）

監督：奥山由之
出演者：
松村北斗　ファーストキス　1ST KISS 　夜明けのすべて　キリエのうた　ホリック xxxHOLiC
高畑充希　怪物　国宝公　キャラクター　ヲタクに恋は難しい
森七菜　君は放課後インソムニア　ファーストキス　1ST KISS 　国宝公　銀河鉄道の父

青木柚、木竜麻生、上田悠斗、白山乃愛

あらすじ：1991年、春。　東京の小学校で出会った貴樹（たかき）と明里（あかり）は、少しずつ心を通わせていった。　卒業と同時に明里は引っ越してしまうが、その後も文通を重ねる。　…中学一年の冬。　吹雪の夜に栃木・岩舟駅で再会を果たした二人は、雪の中に立つ一本の桜の木の下で「2009年3月26日、またここで会おう」と、再会の約束を交わす。　…2008年。　東京で忙しく働く貴樹は、30歳を前に、自分の一部が遠い時間に取り残されたままだと気づきはじめる…。

原作：新海誠　脚本：鈴木史子
主題歌：米津玄師『1991』
劇中歌：山崎まさよし『One more time, One more chance ～劇場用実写映画『秒速 5 センチメートル』Remaster～』

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何となく終わってしまった恋。　モヤモヤした気持ちのまま封印しておきますか？　それとも、思い切って会いに行きスッキリしてみますか？　初恋の記憶が蘇る、センチメンタル・ラブストーリーです。

≪参考作品≫
『秒速５センチメートル』（アニメ版）2007年製作

＜スタッフ厳選超お薦め映画作品！＞
★★★★★

本作は新海誠監督の2007年製作劇場版オリジナルアニメ「秒速5センチメートル」の実写版である。アニメ版の主題歌は山崎まさよし『One more time, One more chance』（リリースは1997年）で、実写版でも同曲の劇場用実写映画Remasterが劇中歌として使われている。新たな実写版の主題歌は米津玄師『1991』。
時代が違うし雰囲気もかなり違うものの、どちらも切ない恋の歌。主人公の気持ちのすべてが、この2曲に凝縮されているようだ。

［1991年、東京。］
小学5年の遠野貴樹：とおのたかき（子役：上田悠斗）と篠原明里：しのはらあかり（子役：白山乃愛）は、共に転校生ということもあり親しくなる。卒業と同時に明里は栃木へ引っ越してしまうが、文通を続ける。
中1の冬、貴樹は種子島へ転校する前の吹雪の日に、明里の待つ岩舟駅へ向かう。そして、「2009年3月26日に（桜の木の下で）会おう」と約束する。
［1997年、鹿児島・種子島］
高校3年の貴樹（青木柚）は弓道部に所属。クラスメイトのサーフィン少女・澄田花苗：すみだかなえ（森七菜）とは下校友達。
花苗は貴樹に告白するタイミングがなかなかつかめずにいる。
［2008年、東京］
システムエンジニアとなった貴樹（松村北斗）は、同僚の水野理紗（木竜麻生）と付き合っているが、理紗は貴樹の態度に物足りなさを感じている。
一方、明里（高畑充希）は新宿の大手書店で働いている。
中学1年の冬以降、貴樹と明里は一度も会っていない。

中学、高校、大学進学、就職と、環境がどんどん変わっていく中で、子ども頃の友情や恋は忘れられがち。間が空くと連絡もしにくい。それでも、心の片隅にはいつも最後に会った日の思い出があった。
貴樹と明里は周囲とワイワイ上手くやっていくタイプではなく、互いが初めて理解し合える相手だったし、その後もそんな人とは出会えずにいたのだろう。親の転勤さえなければ、中学・高校でも付き合いは続いていたはずなのに、転校が恨めしい。

心が通じ合っていても、やむを得ぬ事情で別れる場合がある。頑張って復縁に成功する人もいれば、再会のチャンスを生かせない人もいる。愛し合うのも別れるのも、再会やすれ違いも、すべて縁。自分ではどうすることも出来ない運命だろうか。
いや、ひょっとしたら何とか成ったかもしれないのに、貴樹は動こうとしなかった。だが30歳近くになっても、どこかで明里のことを引きずっている。典型的な“来る者拒まず、去る者追わず”タイプで、他の女性と一緒にいる時も何となく上の空で目の焦点が合っていない感じ。女の勘は鋭くて、そんな男の態度を決して見逃さない！

「2009年3月26日に、（桜の木の下で）会おう」という約束の日は近づいている。貴樹と明里は、約束を覚えているだろうか？　実写版で加えられた、プラネタリウム以降のストーリーも秀逸。オリジナルアニメは少年少女の恋が中心だったが、実写版は大人になってからの話がメインとなっている。
遠い初恋の記憶と共に、センチメンタルなひと時を過ごせる、大人のラブストーリー。お薦め作品だ。

（象のロケット映画・ビデオ部　並木）

＜作品評価システム＞と＜高度マッチングシステム＞

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