爆弾 : 象のロケット≪映画DVD総合ナビゲーター≫

爆弾

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10月31日より全国公開中

(C)呉勝浩／講談社 (c) 2025映画『爆弾』製作委員会
配給：ワーナー・ブラザース映画

2025年製作日　（133 min）

監督：永井聡　キャラクター　恋は雨上がりのように　世界から猫が消えたなら　ジャッジ！
出演者：
山田裕貴　ベートーヴェン捏造公　ゴジラ-1.0 　東京リベンジャーズ　あの頃、君を追いかけた
伊藤沙莉　風のマジム公　探偵マリコの生涯で一番悲惨な日　生理ちゃん　全員、片想い
染谷将太　WOOD JOB！神去なあなあ日常　風のマジム公　ベートーヴェン捏造公　最初の晩餐

坂東龍汰、寛一郎、片岡千之助、中田青渚

あらすじ：街を切り裂く轟音と悲鳴、東京をまるごと恐怖に陥れる連続爆破事件。　すべての始まりは、酔って逮捕されたごく平凡な中年男・スズキタゴサクの一言だった。　「霊感で事件を予知できます。　これから3回、次は1時間後に爆発します」　すべてがヒントで、すべてが挑発。　次第に牙をむき始める謎だらけの怪物に、警視庁捜査一課の類家は真正面から勝負を挑む…。　サスペンス。

原作：呉勝浩
主題歌：宮本浩次『I AM HERO』

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捜査関係者全員が、スズキに振り回されます。　市民の安全を守り、正義の味方であるはずの警察官の、心の奥深くに眠っている本音をえぐり出していくスズキ。　全く先が読めない、取調室での息詰まる心理戦です。

＜スタッフ厳選超お薦め映画作品！＞
★★★★★

本作の舞台は、警視庁・野方警察署の取調室。酔って酒屋の店員を殴り逮捕された男（佐藤二朗）は、自称スズキタゴサク。無精髭を生やした冴えない中年男で、妙に愛想が良く、名前以外の記憶が全くないと言って、聴取係の刑事・等々力（染谷将太）を苛立たせる。
酒屋との示談の話を勧めていたところ、突然スズキは「霊感で事件を予知できる」と言い出し、彼が“予知”した通りの時刻と場所で爆発事故が発生した。スズキはあくまでも自分は犯人ではないと言って譲らないが、次々と彼の“霊感”が的中していく。

ただの酔っ払いから、爆破テロの容疑者に“格上げ”されたスズキの取り調べは、警視庁捜査一課・強行犯捜査係のベテラン交渉人・清宮（渡部篤郎）と若手の類家（山田裕貴）が担当することになった。野方署の巡査長・伊勢（寛一郎）は、引き続き聴取内容を入力する記録係。
スズキは何を聞かれても答えをはぐらかし、やがてふざけた質問ゲームを始める。悔しいが、怒鳴りたい気持ちを抑え、相手になるしかない。どんな手を使ってでも、次の爆破場所を聞き出さねばならないのだから。

のらりくらりとした語り口といい、おどけたような表情と言い、佐藤二朗はまさに怪演で、この人以外のスズキタゴサクは考えられないほどピッタリなキャスティング。彼の受け答えを見れば、誰しもイライラして、スズキをぶん殴りたくなってくるだろう。担当者が誰であろうと、スズキの態度は変わらない。この男、いったい何者なのか？

最初にスズキが酒屋で暴れていた時に駆け付けたのは、沼袋交番勤務の巡査・倖田（伊藤沙莉）と巡査長・矢吹（坂東龍汰）だった。矢吹は記録係・伊勢の同期で、ここで何かしらの手柄を立てて早く刑事になりたいと焦っている。伊勢は伊勢で、重大事件の容疑者スズキから、自分も何か聞き出したいと功を焦る。
要するに、捜査関係者全員が、スズキに振り回されてしまうのだ。類家は自分ならスズキに勝てると自信満々だが、果たして次の爆破を防げるか？

市民の安全を守り、正義の味方であるはずの警察官の、心の奥深くに眠っている本音をえぐり出し、崩壊寸前にまで追い込んでいくスズキ。霊能者には見えないけれど、人の心を操る達人である。彼は爆破犯の首謀者なのか、それとも単なる闇バイト犯なのか？　小出しにされるヒントから、あなたはスズキの真意を見抜けるだろうか？
ここで多くは語れないので、ぜひ劇場で息詰まる心理戦の結果を見届けて頂きたい。先が読めない見事なミステリー。お薦め作品だ。

（象のロケット映画・ビデオ部　並木）

＜作品評価システム＞と＜高度マッチングシステム＞

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