グリーン・ゾーン : 象のロケット≪映画DVD総合ナビゲーター≫

グリーン・ゾーン

映画DVD総合ナビゲーター

≪便利な機能≫　　象のロケットが携帯電話でも使えます！
劇場の前で、レンタルショップで、大活躍！ → 詳細

音楽がバックアップ！

映像に音楽を！

原題：GREEN ZONE

ぴったり　公開新作　超人気　項目別　トップ

(51)

2010年製作米　（114 min）

監督：ポール・グリーングラス　ボーン・アルティメイタム　ユナイテッド93 　ボーン・スプレマシー　キャプテン・フィリップス
出演者：
マット・デイモン　ボーン・アルティメイタム　オデッセイ　ボーン・スプレマシー　フォードvsフェラーリ
グレッグ・キニア　ワンスアンドフォーエバー　恋愛小説家　ボブ・クレイン快楽を知ったTVスター　天国は、ほんとうにある
ブレンダン・グリーソン　イニシェリン島の精霊　ヒトラーへの285枚の葉書　オール・ユー・ニード・イズ・キル　ハリー・ポッターと炎のゴブレット

エイミー・ライアン、ジェイソン・アイザックス、ハリド・アブダラ、イガル・ノール

あらすじ：ロイ・ミラー上級准尉の部隊は、イラクの砂漠地帯に隠された大量破壊兵器を探す極秘任務に就くが、捜索作戦はいつも空振りに終わり、兵器の痕跡すら発見できない。　糸口と思われた重要参考人さえも、国防総省によって奪われてしまう。　上官と情報源に不信感を持ったミラーは部隊を離れ、CIAの古参エージェント、ブラウンと共に調査を開始する…。　戦場サスペンスドラマ。

原案：ラジブ・チャンドラセカラン『インペリアル・ライフ・イン・ザ・エメラルド・シティ』

マークをクリック！

大量破壊兵器は本当に存在するのか？　命がけの任務は何のためか？　ここはいったい誰の国なのか？　中東地域の複雑さが真実を覆い隠します。

【グリーン・ゾーンとは】正式名称はインターナショナル・グリーン・ゾーン。　かつてフセイン大統領の宮殿やイラク政府があったバグダード市中央部10キロ平方メートルほどの一等地。　2003年当時は多国籍軍や米軍関係施設があった。　この地域以外をレッド・ゾーンと呼ぶことから「安全地帯」だと誤解されるが、必ずしも安全な地域ではない。　2009年1月にイラク側に主権返還されたが、現在も米軍により厳重に警備されている。（資料提供：東宝東和）

＜スタッフ厳選超お薦め映画作品！＞
★★★★
「マイ・ブラザー」、「ハート・ロッカー」、そして「グリーン・ゾーン」と、立て続けに海外で戦うアメリカ兵の作品を観た時に感じたことは、アメリカはいつも戦争をしているのだなあということ。戦争をしていない時でも米軍は世界各地に駐留している。日本にも。

戦争は60数年前の過去の出来事と考えられているような日本と違い、リアルタイムで起こっている戦争がすぐ映画になってしまうアメリカでは、作品の受け止め方が違う。戦争体験のある人も多いから、嘘臭くならないように気をつけなければならない。

“グリーン・ゾーン”とは2003年当時の米軍や多国籍軍の駐留地帯で、イラク政府などがあった一等地のこと。本作がイラク戦争を題材にしていることは、どう見ても明らかなのだが、「沈まぬ太陽」同様、あくまでもフィクションということになっている。

　
上記3作品の中では、本作「グリーン・ゾーン」が一番“戦場”を身近に感じることができた。大量破壊兵器に関する報道の記憶も僅かながらあったし、主人公の存在感が大きいせいもある。

イラクの砂漠地帯で、ロイ・ミラー上級准尉（マット・デイモン）の部隊は、イラク政府が隠蔽した大量破壊兵器を探していたが、指示された場所へ行ってもいつも空振りで見つからない。不審感を抱いたミラーは上官に疑問をぶつけるが、縦社会の軍隊では命じられたことをやればいいのだと一蹴される。

アメリカ国防総省情報局のパウンドストーン（グレッグ・キニア）、CIAのブラウン（ブレンダン・グリーソン）、ウォール・ストリート・ジャーナルの記者デイン（エイミー・ライアン）、それぞれが目的を持ってミラーに近づいてくる。greenz4.JPG　大量破壊兵器はどこにあるのか？　情報源のマゼランとは誰か？　ミラーは戦争そのものの核心にまで迫っていく。

ミラーの部隊の通訳を務めるイラク人が、最後に当然とも言えるセリフを吐く。きっと大声で叫んでも、聞こえない人には聞こえないかもしれない。世界中のあちこちから聞こえてきそうな言葉である。

ミラーが掴んだ真相とは？　イラク戦争についての報道を覚えてらっしゃる方は、結末の想像がつくかもしれない。しかし、忠臣蔵や関ヶ原同様、周知の事実でも描き方次第。本作は情報が錯綜するサスペンス的要素と、終盤のアクションに緊迫感、臨場感があり、なかなか見応えのある作品であった。ミラーと同じ目線で真実に近づいていく気分が味わえるお薦め作品だ。

（象のロケット映画・ビデオ部　並木）

＜作品評価システム＞と＜高度マッチングシステム＞

(51)