『切腹』を早稲田松竹で見て、
Excerpt(概要):★★★★ああ、もう、面白い。やはり仲代達矢の声が良い。聞き惚れる。聞き逃せない。禄を食まない真っ当な武士仲代達矢に対峙するのは、体裁が全ての感情欠落武士、三國連太郎。この三國連太郎の表情が悩める現代人みたいで、これもいい。強い男仲代達矢と弱い男三國連太郎の落差が素晴らしい。現代人は武士でいれないのよ〜。もちろん主人公は理想に生き理想に死ぬ仲代達矢だが、グズグズの三國連太郎への俺が見捨ててしまってはみたいな共感もある。そして、城の中はみな家を存続させる為に老人が隠居し、実戦していない若い者だらけだ。うわあ、おもしれえ。
Weblog(サイト)名 : ふじき78の死屍累々映画日記・第二章 / Tracked : 2025年7月19日
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『切腹』神保町シアターで観て、
Excerpt(概要):★★★★★ 仲代達矢すげーな。素人目には『人斬り』の冷血漢と大きく変わらない演技に見えるのだが、そのちょっとした差の中に喜怒哀楽の感情が乗って凄く人間らしい。何となく、剣や技の見切りの紙一重をずっと見せつけられてるみたい。丹波哲郎が仲代達矢と剣を交え、徐々に焦りを身体の節々に表わせていくのはとても演技に見えない。
Weblog(サイト)名 : ふじき78の死屍累々映画日記・第二章 / Tracked : 2020年12月6日
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映画評「切福」
Excerpt(概要):★★★★★ 容易に切腹しようとしない半四郎が徐々に明らかにしていく内容が緊張感たっぷりに語られ見応え十分、この構成が大変面白く、徳川政治の歪みへの糾弾が説得力を持って表現される。配役陣では仲代達矢と三國連太郎の対立が見応え満点。端正な絵作りと進行ぶりでご贔屓の小林正樹がこれらの名人を上手くまとめて抜群の出来栄えと言うべし。
Weblog(サイト)名 : プロフェッサー・オカピーの部屋[別館] / Tracked : 2018年12月5日
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