象のロケット特色インク全20色+ALPS3色CMYカラーチャート

象のロケット特色インクは現在全20色を揃えています。



象のロケット特色インク同士は95%ほどですが重なります。MDプリンタ全機種が備えるページ合成機能を使って2回、3回と印刷を重ねることで多彩な色を再現したり濃度を上げることができます。

ユーザーの皆様よりご要望をいただいておりました、色を重ね合わせたカラーチャート(1,104色カラーマトリックス)を作成いたしました。

カラーチャート全体の写真やその拡大写真も以下に掲載します。また画像ファイルのダウンロード(無料)もできますので、ご利用ください。
これらの写真は、MDプリンタで色の重ね合わせ印刷を行ったA4サイズの印刷紙を白色自然光の元で写真撮影したものになりますが、撮影機材の性能やご覧になる表示ディスプレイの特性などにより、実際の色とは多少の違いが生じます。この点は考慮してお使いください。
尚、印刷紙現物(22,000円)の販売も行います。



【品名】:カラーチャート23
【型番】:Z-CHART23

尚、印刷紙現物は、なるべく綺麗な状態のものをお届けしておりますが、極小部分においてはカスレ、汚れ、埃などが存在します。
また、なるべく綺麗に全種類のインクを同一用紙に印刷する関係上、下記【カラーチャートが部分的に綺麗に印刷できない原因と対策】にご案内しております対策は行っておりません。何卒ご了承ください。

【購入方法】
カラーチャートや、象のロケットクリアデカールシート、インクカセットの購入につきましては、『各種インクカセット・付属品販売中!』ページの「ここからコピー」~「ここまでコピー」をメールに貼り付けて送信してください。午後2時までにご注文メールをいただき、ご入金の方が確認できましたら、当日発送し、伝票番号をご返信いたします。 ご不明なことがありましたら、遠慮なくご連絡ください。
各種インクカセット・付属品販売中!
お問い合わせ連絡先

カラーチャート作成時の印刷設定】
象のロケット特色インクオレンジ』のページ内【使い方】に記載している下記1200dpiでの印刷方法に従っています。
印刷プロパティ:『グレイスケール』+『平滑紙(印刷時は必ず「裏面印刷」や「速度優先」にチェックを入れてカール矯正は止めること)』+『印刷モード:標準』『詳細設定→解像度1200dpi』

カラーチャート印刷用紙】
象のロケットクリアデカールシートは台紙の色が薄いブルーでありカラーチャート用紙としては不向きであるため、同様にインクの定着性が良好な『ALPS純正VD用紙』を使用しています。白色度が高く正確な色表現が可能で、110Kgベースのしっかりとした用紙です。

【インク印刷順番】 
象のロケット特色インクはALPS3色CMY(シアンMDC-FLCCマゼンタMDC-FLCMイエローMDC-FLCY)の上への重ね印刷は綺麗ですが逆に下にするとCMYはその上にのりにくいので、最初にALPS3色CMYを印刷しています。

パステルホワイトZK-MDC-PWMRダークZK-MDC-DKMRは他のインクの上に重ねて色をわずかに変化させるインクとして製品化しましたので、この2色の縦ラインについてはすべての横ラインの印刷が終わった後に印刷しています。

インクの印刷順番は以下の通りです。

1.4辺にインクの種類を示す文字記号をブラックMDC-FLCKで印刷。

2.ALPSシアンMDC-FLCCで縦印刷後横印刷。

3.ALPSマゼンタMDC-FLCMで縦印刷後横印刷。

4.ALPSイエローMDC-FLCYで縦印刷後横印刷。

5.象のロケット特色インク18色で縦印刷(パステルホワイトZK-MDC-PWMRダークZK-MDC-DKMRを除く18色)。

6.象のロケット特色インク全20色で横印刷。

7.パステルホワイトZK-MDC-PWMRダークZK-MDC-DKMRで縦印刷。

尚、縦印刷は各色1回印刷1列のみですが、横印刷は各色2行で上段は1回印刷(例:CR)、下段は2回重ね印刷(例:CR2)を行っています。

象のロケット特色インクの文字記号はZK-MDC-**MRの**の部分で、以下の通りです。
パステルホワイト(PW)、ダーク(DK)、アイスグレー(IG)、ライトグレー(LG)、ミッドグレー(MG)、クリーム(CR)、キャメル(CM)、ブラウン(BR)、サンフラワー(SF)、パンプキン(PK)、オレンジ(OR)、ピンク(PI)、レッド(RD)、ワイン(WI)、ライム(LM)、エメラルド(EM)、グリーン(GN)、ブルグリーン(BG)、アクア(AA)、パープル(PP)

ALPS製インクの文字記号はMDC-FLC*の*の部分で、以下の通りです。
シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)


カラーチャート全体】




カラーチャート分割】

カラーチャート全体を4分割した写真です。




[1]




[2]




[3]




[4]




カラーチャート写真ダウンロード】

以下のダウンロードボタンをクリックすると上記カラーチャート写真の拡大版(圧縮zipファイル)をダウンロードすることが出来ます。

    4,247,799バイト



カラーチャートが部分的に綺麗に印刷できない原因と対策】

[その1]
(現象)ワインの2回重ね印刷(WI2)の部分をご覧ください。
わずかに横線が目立ちます。これはリボンとリボンの隙間です。
ワインだけの2回重ね印刷部分はそれほどでもありませんが、他色の上にワインを2回重ねた部分で目立ちます。





その拡大です。

(原因)以下の3つが複合しています。
1.重ね印刷においては95%以上インクがのりますが100%ではありません。色によっては98%、99%程度インクがのるものがありますが、ワインは比較的重ね印刷が苦手で96%程度ののりとなります。
また、ワインは他の象の特色インクの上への重ね印刷は苦手ですが、他のインクはワインの上にはのりやすいです。
ALPS製も含めて熱転写リボンにおいて一般的に言えるのはAのインクの上にBがのりにくい場合、Bのインクの上にAはのりやすいです。

2.本カラーチャートはすべての色のインクカセットをブラックとして1200dpiで印刷しています。更に象のスイッチ付きのプリンタで印刷していますので、インク入れ替え時にプリンタが通常行う準備動作を回避することができることにより、わずかな位置ずれもなく印刷することが出来ます。しかしながら、全色をブラックとして印刷していますので、縦ライン、横ラインすべて同じ個所がリボンとリボンの境目となります。

3.最適なLF調整によりリボンとリボンの重なり量をなるべく小さくしています。しかしながらこの重なり量をゼロには設定していません。 この重なり部分は、わずか1ドット程度ですが、インクの重ね印刷を行っているのと同じ状態となっています。

つまり縦ラインの上にワインを2回重ねるということは、リボンとリボンの境目以外は3回重ね印刷を行っているわけですが、リボンとリボンの境目では6回もの重ね印刷を行っていることになります。他のインクと比べて重ね印刷が苦手とは言ってもその差はわずかなのですが、6回も重ねるとその小さな差が大きな差となり、わずかですが隙間が目立ってしまいます。

(対策)
1.リボンとリボンの隙間が目立つときにはLF調整(紙送り量の微調整)により隙間を目立たなくしてください。 

MDプリンタ全機種において、印刷時にパソコンで印刷プロパティを変更することでLF調整は可能です。
印刷設定→Ctrl+Altを押しながら『デフォルト設定』→用紙パラメータの設定→LF調整で+または−側に設定します。+5~0~−5まで変更でき、紙送り量を0.01mm単位で変更することが出来ます。プラス側は用紙の送り量が大きくなりますのでリボン間の隙間は開きます。マイナス側はその逆です。

LF調整は、コントロールパネルから入って、プリンタとFAX→『MD-****』を右クリックで印刷設定からも設定できます。Ctrl+Altを押しながら『デフォルト設定』→用紙パラメータの設定→LF調整で+または−側に設定します。この手順での設定であれば、一度設定しますと印刷のたびに再度設定する必要はありません。

2.小さなマークなどの印刷であれば、リボン間の境目になる位置にマークを配置しないようにしてください。インクリボンの節約にもなります。


[その2]
(現象)ALPS製インクシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の縦ラインの上に重ねた、グリーン(GN)とブルグリーン(BG)の部分をご覧ください。
わずかにCMYへのインクの飛び散り(にじみ)が目立ちます。この現象はワイン(WI)においても更に少量ですが見られます。





その拡大です。


(原因)
象の特色は全色重ね印刷ができやすいように設計されています。ALPS製CMYの上への重ね印刷も可能ですが、のりやすいというか付着しやすく、温まっている印字ヘッドの温度だけでも印字ヘッドによって強く押さえつけたグリーン(GN)とブルグリーン(BG)ワイン(WI)はCMYの上にインクを付着させていまいます。印刷されているというよりも付着しているという感じです。

(対策)
1.そもそも重ね印刷で色を作る場合、下地の色(例えばイエロー)とその上に重ねる色(例えばグリーン)の印刷範囲は共通であることが一般的ですので、実際のデカール印刷では通常この問題は発生しません。


2.飛び散り部分は印刷されているというよりも付着しているという感じですので、ティッシュなどで軽くこすると飛び散り部分はほとんど消滅します。

3.『象のロケット特色インクの問題点と対策・改善方法』ページ内の問題点2.[対策2]小型のファンを使って、プリンタ前面の隙間からわずかな風を内部に送り込み、プリンタ内部の温度が上昇しないようにしてください。ほんの少しの風でも効果があります。ファンは排紙の邪魔にならない位置においてください。

上記対策2を参考にしてください。飛び散りが無くなります。
但し、プリンタ内部(特に印字ヘッド)の冷却により、印字ヘッドが印刷のために必要な温度に上がっていない場合、インクの種類によってはカスレの原因になります。



販売しておりますカラーチャート印刷紙現物Z-CHART23につきましても、添付しております画像同様に、なるべく綺麗に全種類のインクを同一用紙に印刷する関係上、上記対策は行っておりません。


インクを重ねることで多くの色が再現できると思います。尚、どうしても再現できない色で開発をご要望の色がありましたら引き続き遠慮なくご連絡ください。

(象のロケット 技術センター)