血と骨:作品を観た感想(5)

「血と骨」 (2004)
原作は未読である。 しかし、原作を表現しきっていないであろうということは肌で感じることは出来た。 しかし、戦後の激動を生き抜いた“ある一人の男”の物語と言う意味では、この映画は成功といえるのではないかとも思う。 家族を省みず、好き放題に生きた男の人生の凄まじさは見るものを圧倒するだろう。 善き悪きは抜きにして、強く、太い男の生き様を見せてもらった。
とりあえず生態学
2006年1月21日

客席ごと飲み込んでしまいそうな人物たち
この映画は怪物を描いた映画でなく、その家族、あるいは周囲の人を描いた映画だと強調されたと思う。そのガツンとスクリーンに丸写しされた家族と人物たちは民族問題などを越えて、とにかくそこに存在して暮らしている人間達であり、その各々が観客席ごと飲み込こんでしまうかのような力を放っていた。
+ I N T R O +
2004年11月16日

子供のままの困った男どもと実は強い女たち
ごく一部の事例で「男は」「女は」といった括り方をするのは、ヒジョーに乱暴&無茶な話ですが、今回はあえて一言。まったく、男ってのは困った生き物であることが、よーくわかる作品です。
+ I N T R O +
2004年11月13日

堂々たる在日版昭和ホームドラマ
本作は「怪物」と呼ばれ周囲から畏れられた俊平という男を掘り下げて、人間の持つプリミティブな力を描き出そうとしたと言うよりは、昭和史を背景に壊れていく家族の姿を描いた「在日版ブラック・ホームドラマ」と言った方が適切であるに違いない。
+ I N T R O +
2004年11月13日

豊饒な役者陣が彩る、路地裏のクロニクル
大正期、済州島から大阪に渡った金俊平の生涯を描いた本作は、大阪・生野の在日朝鮮人ばかりが暮らす路地を舞台にしており、筆者などには別世界のはずだが、映画には普遍的な郷愁を喚起する空気が漂っていて、しばしば胸に熱いものがこみ上げた。日本映画は凄い。そんなことを素直に感じさせてくれる、大変な力作である。
+ I N T R O +
2004年11月13日

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