アレクサンドリア:作品を観た感想(20)

「アレクサンドリア」
★★★ ヒュパティアは映画のなかでは、哲学を教え、地球の軌道についても考察していた。彼女のことは、まったく知らなかったので勉強になった。
或る日の出来事
2020年5月29日

広場! 「アレクサンドリア」
スペイン映画だが、 紛れもないカトリックの国でこうした映画が作られるのは興味深い。 宗教 対 科学という単純な構図ではないところにも深みはあるが、 事実とは言えあまりにも悲劇的な結末が戯画的すぎるようにも感じた。 しかしふと現在に持ち帰ってみると、 今取りざたされる日本のいくつかの政策やその周辺で展開される妄信はむしろ宗教ではないかと感じる。
シネマ走り書き
2013年4月11日

アレクサンドリア
★★★ この時代に女性の学者さんがいたのも凄いけれど、もの凄い数の文献を収蔵した図書館があったなんてビックリ。女性天文学者のヒュパティアは、信仰や身分に差別することなく素晴らしい女性だけど信念を決して曲げない頑固なお人でしたね。それがやがて悲劇になるわけで…。ヒュパティアを演じたレイチェル・ワイズはなかなかハマってて良かった。でも彼女は悲しかった..ダオスのやさしさにジーン。アレクサンドリアからアフリカ大陸、地球へとズームアウトしていく所では、宗教の争いも地球規模になるとなんと小さい出来事かと思ってしまいますね。
新・映画鑑賞☆日記・・・
2011年10月11日

アレクサンドリア
なかなかどうして、歴史スペクタクルな作りで好感がもてました。キリスト教の異教排斥の凄まじさは異端審問や魔女狩りでもわかるとおりです。この作品では図書館で書物を守ろうとするヒュパティアが印象強かった。彼女は天文の講義や地動説研究をし続け、押し付ける信仰は受け入れないと拒否したため…。出て来る宗教は多神教、ユダヤ教、キリスト教ですが、宗教的信念と信仰の対立が渦巻いている時代で、どの宗教が正しいということはない。舞台美術などはなかなか素晴らしかったです。久しぶりに史劇を見た気がしました、お金もかかってると思います。
いやいやえん
2011年9月18日

シネマ『アレクサンドリア』のレビュー
★★★★ 大衆の生活に密着したキリスト教のような現世利益的宗教は、どうしたって伸びるのだ。奴隷は、ローマ帝国との戦争で敗れて連れてこられた捕虜たちだろうか?ヒュパティアに仕えていた奴隷のアスパシウスは、ご主人様に匹敵するするどい科学的勘を有していて印象的だった。ダオスにしても、賢くて科学に適性があったから、キリスト教徒になってみると、地球は平べったいなどというキリスト教には色々と物足りないところが出てきたのだ。しかし―映画で描かれたのは、あくまで新プラトン派の一面だけであり、他の面は無視されている。
マダムNの覚書
2011年5月25日

アレクサンドリア 原題が「AGORA」であることの意味
学問の都アレクサンドリアの図書館を創るのが人間であれば、それを破壊し、異なる宗教を弾圧し、虐殺するのも人間であることをこの作品はリアルに伝える。多数が力を持ち、それに従って行動することが決して懸命な選択ではないことをこの映画は教えてくれる。我々は政権や首長の支持率に注目するが、そもそもそのようなことが正当性を担保するものであるかどうか疑問ではなかろうか。では、何を基準にするべきか?その答えは、この映画のヒロイン、ヒュパティアの言動であろう。ヒュパティアの悲劇は、現在も続いている。
映画と出会う・世界が変わる
2011年5月23日

アレクサンドリア 現代社会への痛烈な...
悲劇の道を辿るヒロイン、ヒュパティアは、どのような状況に置かれても、アレクサンドリアが複数の勢力の対立にあっても、どちらかの側につくのではなく、常に理性と論理を重視して、それに従って生きていく。監督は「現代社会で何が起こっているかを間接的に語っている映画だ」と言っているが、ヒロインの生き方は、その現代社会に生きる我々に最も欠けているものだということを示している。この物語は4世紀のアレクサンドリアに起きた愚かな出来事 を描いているが、現代社会への痛烈なメッセージである。
映画と出会う・世界が変わる
2011年5月22日

アレクサンドリア
混乱の中にあっても自分の学問、ひいては人生に対してブレがなく、ひたすら思考を重ね、真実を探り当てようとする情熱や成果が消し飛ばされようとするのが悔しくて仕方ない。その象徴なのか、様々な情報が蓄積されている図書館を襲撃する愚かしさに心底悔しい思いがこみ上げる。正義と知性の体現のような、凛としたレイチェル・ワイズの姿がそんな思いを強くさせたかもしれない。この時代からどれほどの年月を経ても繰り返されるばかりの闘争を思い、ヒュパティアの、「自分たちは、違いよりも共通点のほうが多い」という台詞を何度も思い出し、噛み締めるのである。
悠雅的生活
2011年5月7日

『アレクサンドリア』(2009) / スペイン
★★★★ 女性でありながらも、卓抜した才能は万人が認めるところであったのでしょう。ヒュパティアは女性であることと学者であることの狭間で悩みますが、結局自分には哲学や天文学しかないと、究めることを選択します。彼女の論理の中には身分というものは存在しないというのも素敵なところです。また彼女を取り巻く男性たちのそれぞれの苦悩の描かれ方も深い。結局人は皆、己を支配するものから逃れることは不可能なのかもしれない。偽りなく誠実に作られた壮大な映画、こういう作品に出会うことができると、映画観ててよかったなと心から思います。
Nice One!!
2011年4月13日

『アレクサンドリア』 トホホな言動の私たち
映画は、キリスト教徒が図書館に押し寄せ、書物を焼き払ってしまう様を上空から俯瞰して見せる。異教徒を圧倒したキリスト教徒は、次にユダヤ人を迫害する。傍若無人なキリスト教徒のためにアレクサンドリアには暴力が吹き荒れ、かつての高度な学術都市の面影は失われていく。本作の原題は「Agora」である。本作が描くアレクサンドリアでは、思想・信条に囚われた人々の対立が激化し、アゴラは機能しなくなってしまった。私たちは、ヒュパティアのように理性的に、裏付けのある事実だけを取捨選択して、真理を探求すべく話し合えるだろうか。
映画のブログ
2011年3月31日

アレクサンドリア
★★★ 古代エジプトを舞台にした作品で、一人の女と彼女を巡る2人の男の愛の物語ではありながら、余りに現代の世相に関連するメッセージ性があからさまで、物語の展開が単調なものになっている感じ。繁栄したアレクサンドリアの光景が、セットとCGを使いながら詳細に描き出され、1600年ほどの昔に思いを馳せられるという点はかなり評価できる。
映画的・絵画的・音楽的
2011年3月26日

「アレクサンドリア 」 かつての神秘的な古代都市に思いをはせる
★★★ どこまでが歴史の事実なのか分からないが、地中海の気候の中、かつて繁栄を誇った都市があった。そこでは様々な神が信仰の対象となっていた。そして彼らの心のよりどころともいえるのがこれまでの知識を記した本を収蔵する図書館。キリスト教の勢力に無残に燃やされ、壊されたシーンは無念な気持ちになったが、歴史ってこういうことの繰り返しだったのだ。さらには女性が人の前に立ち、道理を説くことを危惧し「魔女」と名指しされ、刑に処せられるシーンは残酷だったけれど、それでも自分の意思を曲げない気高さが守られたことを喜びたい。
soramove
2011年3月19日

[映画『アレクサンドリアを観た]
この作品はフィクションの舞台設定に緻密なリアリティが施されていた。取り立ててヒロイックなアクションのある作品ではなく、薄味にも思える、されど、なかなか強烈な描写のある宗教戦争が描かれるが、面白いのはそこではなく、いかにもその時代の常識の如く描いた状況や表現が楽しかった。役者たちも力の入った演技で、そこに付加された個性も一元論では括れない。大きな宗教変格の時代のうねりが描かれるが、そこが主題ではなく、この監督は、そんな時代の中での、人と人のつながりの起伏を描きたかったんだなぁと納得できる。
『甘噛み^^ 天才バカ板!』
2011年3月11日

『アレクサンドリア』
古代アレクサンドリアの哲学者ヒュパティアに、レイチェル・ヴァイスが扮する。彼女のけだかさや聡明さは、役にそぐわしい。学問を解さない野蛮なキリスト教徒に、図書館が破壊される。よくキリスト教国で制作できたと感心するほど、悪者として描かれていた。本は本、映画は映画。なのにカントクさんたちは、本の完璧さにあこがれる。映画作家は、書物の運命より心配すべきことがある。女を、美女に。美女を、絶世の美女に。絶世の美女を、女神に。職業倫理は守っていただきたい。
そのスピードで
2011年3月9日

アレクサンドリア
特に最後まで盛り上がることなく…。この時代の歴史とかに興味ないと2時間ちょいは辛いかも。個人的にはこの時代に女性が学者として活躍できたこととかが新鮮でしたし、当時の人が奴隷を人間として見ていなかったことなど見ていて興味深いシーンが多くありました。舞台セットやCG映像は素晴らしく、一見の価値はあるかと思います。後はキリスト教への嫌悪感が改めて自分の中で醸成されました。個人的には宗教には全く興味ないです。だから、この映画で描かれる傲慢なキリスト教徒の姿にイラッと来ました。
だらだら無気力ブログ
2011年3月9日

アレクサンドリア
いくら時代とは言え、女性と言うだけで学問を禁じられてしまうなんて、不公平な世界だなと改めて感じると同時に、そんな世界で学問を目指すことの難しさを感じました。また、学問大好きな主人公ヒュパティアにレイチェル・ワイズの賢そうな表情がとても似合っていて、思わず応援したくなりながら観ていました。途中に何度か登場する俯瞰した地球の光景が印象的でした。その地球の姿を観ながら、いろいろな価値観の違いもいつかは「乗り越えられる時が来る」とちょっと希望を感じた1本です。
とりあえず、コメントです
2011年3月7日

アレクサンドリア
ヒュパティアは正に元祖「アンチクライスト」なのだ。「アンチクライスト」の「彼女」は中世の魔女狩りの研究者で、映画ではキリスト教の女性蔑視も描かれていた。キリスト教に改宗しながら最後までヒュパティアを見捨てなかった弟子が奴隷出身のダオスだっというのも、印象的な設定だ。ヒュパティアは古代ギリシャの「古代のコペルニクス」と呼ばれるアリスタルコスの地動説を再検証している。最大の問題は惑星の気紛れな動きをどう解釈するかなのだけれど、これはとりもなおさず多神教vs.一神教(キリスト教)と相似していることに気付く。
佐藤秀の徒然幻視録
2011年3月6日

アレクサンドリア
★★★ 女性天文学者のヒュパティア(レイチェル・ワイズ)は、教壇に立ち弟子たちに慕われていたが、弟子たちはそれぞれ「キリスト教徒」「キリスト教主教」「行政長官」に成長し、運命が分かれていく…みたいな!? 宗教戦争と天動説・地動説の話といたって地味というか普通〜なお話しでした。描きたかったのは結局なに?信念を貫いた女性?翻弄された男性陣?宗教戦争?彼女を思う奴隷ダオスの悲恋物語は、よかったかも…。奴隷が故に触れることもできず、誰にものにもなってほしくないと主に祈り…。というね。
食はすべての源なり。
2011年3月1日

アレクサンドリア
★★★ 観終わった後には疲れがドット出た感じ。歴史的な興味としては面白くても、信仰に対してポジティブな観念を持たない大多数の日本人の一人としては、この手の宗教的不寛容さが巻き起こす騒動に対して、どうしてもある種の虚しさを覚えてしまうのです。結局こういった作品の場合、何をどのように感じようとも、結局本質は信仰を持っている人間にしか解らないのは明白。本作は純粋な歴史物語として史実を楽しむのなら、お金のかかった美術や衣装は非常に良く出来ていますし見応えも十分です。しかしドラマとしては無宗教の人間には向かないと思います。
LOVE Cinemas 調布
2011年2月28日

アレクサンドリア /AGORA
★★ 前半は暴動シーンが延々と。最初からあまり惹き込まれず、もしやこのままいくのかなと思いながら観ていると段々とあくびも出て退屈に。とにかく宗教的争いがメインに描かれていくので、日本人にはとくに馴染み薄いというのもあるけど観ていて面白くない。日本でのヒットは難しいかなぁ。見どころはその最高にお金のかかった舞台美術。そこは素晴らしいとしか言えません。そして意志が強く美しい天文学者、全裸になってまでの熱演のレイチェル・ワイズは素晴らしかった。内容的には、やっと観られた作品だけに、残念〜。
我想一個人映画美的女人blog
2011年2月24日


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