アニエスの浜辺:作品を観た感想(2)

『アニエスの浜辺』
映画作家としてのこれまでの人生、そして最愛の夫と家族への深い思いを映像に閉じ込めた、アニエス・ヴァルダのドキュメンタリ。私小説的シネエッセイ、まさにそんな感じの作品である。カーテンコール直前の、裂いたフィルムをブラインドがわりに360度にぐるりと囲むように垂らされた「フィルムの家」の映像美が忘れられない。たとえ当たらなかった映画であれ、監督にとってはどれも同じ自分の子供のようなもの。フィルムへの崇高と慈しみが伝わる、とても素敵なシーン。これも確かにひとつの心象風景に違いない。監督にとっても、シネマを愛する我々にとっても。
シネマな時間に考察を。
2010年9月7日

*アニエスの浜辺*
題名にもなっているように全編、ベルギーやフランス、ナントの近くの島や南のアルルやマルセイユのあたりなど"浜辺"がひとつの共通の舞台になっています。どのシーンもそのまま静止画にしてポストカードにして貼っておきたいほどの美しさ!早くも彼女の世界へ取り込まれてしまいました。この映画では実際の映画を織り交ぜて、語られていくのですが並行して出て来るのが、フランス映画界を代表する俳優さんたち!!まるで生きた映画史を見てるかのようでした。あ〜しかし何て美しい映画!
Cartouche
2009年11月24日

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