君を想って海をゆく:作品を観た感想(8)

「映画【君を想って海をゆく】を観た / 寛容の精神は我々すべてを兄弟にする」
考えさせられる良い映画だった。邦題の【君を想って海をゆく】も素敵なんだけど、原題である【Welcome】の方が製作意図がより伝わると感じた。スポーツなどの英雄的な行動に我々は希望を見出す、その希望こそが世界をより良く、ちょっとだけでも良い、変えていける そう監督であるフィリップ・リオレは示唆してくれていると感じた。観て損は無い一作だと思った。
NEW WAY.NEW LIFE
2014年3月25日

君を想って海をゆく
多分に政治的メッセージのある映画である。言えるのは、単に政府の政策を批判しているだけではなく、あくまで、ひとがひとと出会い、心を通わせ、相手の身を思い、なんとかしてあげたいと尽力し、相手に感謝し、触れ合っていく物語として、丹念に描かれているということです。あたかも浸透圧が作用するかのごとく、ビラルの、そしてシモンの心の波立ちが、静かに密かに少しずつ、観客の心に染み入ってくる。決して「泣かせます演出」はされていないのですが、気がついたときには、染み通ってきた「想い」に胸の奥がしくしくと痛むのです。
キノ2
2011年3月19日

「君を想って海をゆく」
テーマが、テーマだけに万人に好まれる映画ではないが観る人の心を揺さぶる感動作には間違いない。どうしてもロンドンに行くと言いはるビラルに、フランスで生活しても良いじゃないか?と諭すシモン。ドーヴァー海峡を渡るには10時間泳がねばならないという過酷な現実に果敢に挑むビラル。それって切羽詰まった人間だからこそ出来ることなんだと妙に納得した。とにかくビラルは恋するミナに会いたくてたまらなかったのだろう。原タイトルの「Welcome」..フランスも英国も難民などちっともWelcomeじゃないのに、このタイトルはきわめて良い。
ヨーロッパ映画を観よう!
2011年1月31日

君を想って海をゆく  WELCOME
難民一人一人の話を知れば夫々事情があってその人の立場から何とかならないものかと思うけれど、取り締まるフランス政府やイギリス政府にも事情があり、全ての人を受け入れるわけにはいかんわねぇ。(映画の原題は「WELCOME」) 何とかビラルの力になってやりたいというシモンのあつい気持ち。あぁ〜…映画を見ている私たちにとっても、シモン同様ビラルは多くの難民の中の特別な存在になり、何とかならないものかと涙が頬をつたいました。受け入れ云々より、難民にならなくてもよい態勢が整えられるのが理想だけれど…現実は厳しいなぁ。
映画の話でコーヒーブレイク
2011年1月26日

『君を想って海をゆく』は人によっては短編映画だよ。
本作は、物理的な意味と、人と人との間という意味の「距離」の問題を描いた映画ではないかと感じた。ビラルが様々な「距離」を短く感じていた理由は、彼が「距離」を考えなかったのではなく、帰る場所を失ったゆえに「距離」など考えず行動せざるを得なかったから、「距離」など感じられなかったからなのではないだろうか。帰る家や国がきちんとあり、その文化に適した「正常な距離感」を感じられることに、物語序盤のような画面の孤独な冷たさはなく、シモンがビラル達に提供したようなピザとコーヒーのような暖かい色調のぬくもりを感じた。
かろうじてインターネット
2011年1月17日

*君を想って海をゆく*
たまらないですこの作品。生まれてくる境遇が違うだけで人生って大きく変わってしまうのですね。ああ・辛い…暴動があったり、摩擦があったりしてなかなかうまくはいってないから、難民の国境越えを取り締まるしかないのですよね。世界には知らないことがたくさんで恥ずかしくなりますが、この映画はそういうことを考えるきっかけを作ってくれました。背景は少々むずかしいですが、ストーリー展開はするするとスムーズでわかりやすく、感動作です。こういう映画をたくさんの人に見てほしいです。
Cartouche
2011年1月6日

ウェルカム(UNHCR難民映画祭)
★★★★ この手の映画を観るといつも思うこと。不法入国者の苦悩と厳しい毎日に同情し、警察に告げ口するような人を酷いと思い、でも、希望者全員を入国させたらどうなっちゃうんだろうという不安も消えない、なんだか、誰も正しくないし、間違ってもいないような永遠に応えが見つからないような気持ちになってくるんです。とても複雑な思いになり、胸が苦しくなりました。
☆試写会中毒☆
2010年12月24日

君を想って海をゆく
★★★★ 4! 日本ならどうするか、そこが問題だ 移民・難民問題は非常にデリケートで難しい。日本もドンドン人口は減少していることを考えると、将来的には本格的な移民の受け入れをするという選択肢も考えなくてはいけない時期に来ている。なればこそ私たちは、折角フィリップ・リオレ監督が提示してくれた移民問題の現実をしっかり観て、自分たちがもしそうすることになった時のための糧としなくてはいけないのかなと思うのです。
LOVE Cinemas 調布
2010年12月21日


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