楽園:作品を観た感想(8)

「楽園」
構成が上手いんだなと特に感じたのは綾野剛の存在を、彼自身の登場シーンとその後の展開とで上手く絡めていた所。つまり、面白かった。だが、キツイ。キツイけれど面白い。集団心理の怖さ、「ムラ」の怖さ、自分の存在理由と向き合う怖さを表した作品なのだと思う。私にとって大変怖いものを続けざまに見せられたという点では、そんじょそこらのホラーよりもずっと恐ろしい作品であった。
ここなつ映画レビュー
2019年12月9日

映画『楽園』そんな願望が持てるならそれが楽園なのかな
犯人も知りたいですが、ソレは、“被害者“も同じ。本当のことを知りたい!しかし、デッチ上げられる事もあれば思い込まれる事もある。そして、誤ったことも、信念になれば、正義にさえなる。ひとすじ縄で、割り切れないのが、歯がゆいくらい人は感情の生き物と言うけれど怒涛の感情のシャワーに、まみれた印象です。
yutake☆イヴの《映画☆一期一会》
2019年11月15日

『楽園』をトーホーシネマズ府中8で観て(ネタバレ的)
★★★杉咲花はいつもの杉咲花だが、この人はこれでいい。綾野剛は上手。村上虹郎の無駄ににじり寄ってくる「自分がそんなに悪い奴と思ってない感」が上手いこと滲み出てて、上手いけどイヤだった。佐藤浩市はただひたすら可哀そう。「空気わかれよ」って話なのだけど、20年とか30年とかかかって作った空気は「わからないだろ」。ただひたすら同情する。いやそういうのバリバリ煽る脚本だからそれは乗せられる。あっ、他も含めて乗せられてるのに乗せられた事に対する御褒美の爽快感がない映画なんだなあ。
ふじき78の死屍累々映画日記・第二章
2019年11月9日

楽園
★★★ 彼女に想いを寄せる青年のアプローチが、ほぼストーカーの発想であるなど、そこかしこに人間の恐ろしさが垣間見えるサスペンスになっていた。ですが、細密で生々しく、かつきっちりと「映画」として描かれて行く様は、本当に圧巻でした。この映画を観て感嘆したのは、顔、顔、役者の表情でしたね。驚きや、怒りや悲しみや絶望、混乱や狂気など、つまり感情が振り切れた瞬間の表情がすごいのだった。
映画に夢中
2019年10月30日

ショートレビュー「楽園・・・・・評価額1650円」
★★★★ 二本の原作をシームレスに繋いだ上で、「罪」「罰」「人間」の三章構成としていて、最初に罪が犯され、次に非常に曖昧な罰が下される。「罪」と「罰」の登場人物たちの行動が、常軌を逸するくらい愚かで強引なことに戸惑うが、最後まで観ると、「なるほどこれは狙いか」と分かる。本当は何が起こったのか?という部分は、物語の帰結する先へ導くために重要な要素ではあるものの、謎解ミステリ的なベクトルはほとんど無い。
ノラネコの呑んで観るシネマ
2019年10月28日

楽園
★★★ 重い、非常に重い物語でした。ある少女がY字路で行方不明になる事件から始まり、事件当時と12年後が交互に描かれてました。犯人を捜すお話ではないので、すっきり終わらずもやっとした感じが残りました。この事件によって3人の男女の人生が大きく変わってしまったことは本当に悲しすぎる。人間の感情は悪い方向に向かうとほんと恐ろしい。
☆yukarinの映画鑑賞日記α☆
2019年10月26日

『楽園』存在せず意味もない
★★★★ 誰か一人の人気俳優やベテラン俳優に忖度する作りではなく、綾野剛と杉咲花と佐藤浩市、3人ガッツリ、物語の歯車として素晴らしい存在感だった。それぞれの立ち位置に意味があり、それぞれの身になって考え、そして泣いた。緑と水の多い豊かな田舎の風景が、癒しではなく寒々と感じられる惨酷な映像。クズみたいな人間だらけだけれど、この映画は好き。
映画@見取り八段
2019年10月22日

楽園
★★★ 12年も時間がジャンプしてしまい、ある意味リアリティがなくなっている。もう少し時間的連続性を保てていたら割とスリリングになっていたかもしれない。
佐藤秀の徒然幻視録
2019年10月19日


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