永い言い訳:作品を観た感想(19)

映画『永い言い訳』作家の彼なりの区切りをさがし惑い
突然、亡くなった人に、確かめたいことがあった。だから、心のつかえは、ずっとある。声をあげて思い切り泣いたのは、葬儀のずっとあとだった。そんなことを思い出しながらの鑑賞でした。
yutake☆イヴの《映画☆一期一会》
2022年7月25日

「永い言い訳」
★★★★ 監督による原作本を7月に読んでいたので、そこからの興味もあった。主人公のセリフで、ひとつ記しておく。「自分を大事に思ってくれる人を簡単に手放しちゃいけない。見くびったり、おとしめちゃいけない」。
或る日の出来事
2018年8月14日

永い言い訳 (2016)
子役達もビビッドだったし、もちろん、主人公の本木雅弘も好演。しかし、紅白歌手の、竹原ピストルが、演技でも、こんなにも存在感で、対象的なタイプの父親を演じきるとは…感心してしまったのでした。味わい深い佳作でした。
のほほん便り
2018年8月6日

『永い言い訳』を新文芸坐で観て、
★★★ モックンがずっと居心地悪そうにしているのを見ているのはキツい。だから、単純人間の竹原ピストルとごくごく普通の子供二人が出てきたのは良かった。
ふじき78の死屍累々映画日記
2017年3月12日

永い言い訳
★★★★★ ラストシーンをどこにもっていくかは、観客のなかでも意見がわかれるでしょうが、僕は本作のラストシーンはすごい余韻があって好きです。男はバカでも、どこかいとおしくおもっている監督の思いが。
映画好きパパの鑑賞日記
2016年11月11日

永い言い訳
★★★★ 主人公の作家を演じる本木雅弘や、妻の親友の夫を演じる竹原ピストルの演技が優れており、さらに出番は短いものの、主人公の妻を演じる深津絵里が印象的な作品です。この世に存在しなくなった人に対してあとからいくら思いの丈を話そうとしても、文字通り後の祭りだということを、本作も、そして『今度は愛妻家』も、見る者に説得力を持ってわからせてくれる作品だなと思いました。
映画的・絵画的・音楽的
2016年11月1日

『永い言い訳』の幸福感
相対する人と人の微妙な感情の揺れを丁寧に掬いあげる。印象的なシーンはたくさんあるけど、『夢売るふたり』なんかに比べてドラマの骨格が弱いように思えた。
Days of Books, Films
2016年11月1日

永い言い訳
どんなに、冷えていても夫婦だった人間が突然いなくなる、当たり前のように心に大きな穴が開きますよね。人それぞれそれを一生懸命いろんな方法で埋めようとします。幸夫にとっては、それが大宮家になっていくんですが、もしかしたらそれでは埋まらないという事を幸夫は初めからわかっていた。ただやらなければ自分がおかしくなってしまうだろう、必死さも感じました。ある部分ではわかるし、ある部分では納得できない作品でしたね。
atts1964
2016年10月27日

永い言い訳・・・・・評価額1700円
★★★★ スクリーンに映しだされた“もう一人の自分”を目撃するかのような、ちょっと痛くてささやかな希望をもらえる充実の2時間4分。なるほど「長い」ではなく「永い」か。これは絶妙なタイトル。16ミリフィルムによる粒子の粗い、それでいて優しい質感の映像が物語の詩情を高め、手嶌葵の歌う挿入歌がグッと涙腺を刺激する。
じんわりとした余韻が永く残る秀作である。
ノラネコの呑んで観るシネマ
2016年10月26日

「永い言い訳」
★★★★★ 鋭い人間観察眼、人間という存在のおかしさ、哀しさを鋭く切り取る脚本・演出の巧みさ、さらに出演する俳優が、二人の子役も含めてみんなうまい。幸夫が二人の兄妹の世話をするくだりがとてもいい。人間の愚かしさを見つめる、西川監督の眼は相変わらず厳しいが、最後にほっこり、我々の心をなごませるシーンで締めくくっているのは、監督自身の新たな進歩と言えるのかも知れない。
お楽しみはココからだ〜映画をもっ...
2016年10月23日

永い言い訳
★★★★ 喪失と再生の物語。どの人も適役で、特に子どもたちは秀逸。会話のひとつひとつが、とても丁寧に語られている。文学的であるのだけど、風景や色合いも良かった。特に海へ行くところは、日本じゃないみたい。
Spice -映画・本・美術の日記-
2016年10月22日

隣の芝生は青い。『永い言い訳』
★★★★ 幸夫クン、トラック運転手の男、お互いに相手の事を羨ましいと思う気持ちがなんだかとてもリアルに感じました。同じ事故で妻を亡くした対照的なタイプの男たちは愛する人が自分の心の中にいる事で自分の人生は支えられているのだとジワジワと心に突き刺さりながら時間を掛けて受け止めてゆくこの映画。毒々しい内容でも主人公が男性だからこそ、後味が悪くなく成立した作品のような気がします。
水曜日のシネマ日記
2016年10月21日

永い言い訳
★★★★★ 祥雄は愛していない妻が亡くなったので、ダメージは少ないと思っていた。でも、罪の意識は誰よりも強いのだ。祥雄が本当に立ち直るには、作家として再出発するしかないのだった。そこまでの過程が実に丁寧に描かれていた。すばらしい作品だ。
とらちゃんのゴロゴロ日記
2016年10月19日

「永い言い訳」☆言い訳の答え
笑いも有り、私なんて結構ずーっとウルウルし通しだったくらいだけど、ここはさすがの西川美和作品、一筋縄ではいかない。「いったい何を言い訳していたのか?」は明確にはされないのだから。親友の夫、大宮役の竹原ピストルさんがまたいい!何よりマイペースなあかりちゃん(白鳥玉季)が絶妙!凄いのはもう一人、冒頭でさっそく死んじゃう深津絵里。意味ありげな表情で、わずかな出演でもその存在感は見事!
ノルウェー暮らし・イン・原宿
2016年10月19日

「永い言い訳」:厄介なダメ男の系譜
子供二人がめっぽう良いのです。個人的には、メガネで吃音の山田真歩がなかなか良かったですね。ふかっちゃん(深津絵里)が冒頭の出演だけで、作品自体に「不在の気配」を漂わせ、これがハマりました。
大江戸時夫の東京温度
2016年10月17日

永い言い訳
予告を観た時に感じた重苦しさはそれほどではなく、未熟な大人の情けなさ、可笑しさを、優しくみつめ心をほぐしていくような作品でした。子供たちは二人ともとっても自然でよかったです!西川監督らしい生々しさもほどほどで、心は波立つけれど、でも、その波は温かい。好きな作品です。
to Heart
2016年10月16日

『永い言い訳』 “他者”とは誰のこと?
物事の様々な側面を捉えるような曖昧さやややこしさがある。本木雅弘の世間的なイメージをうまく利用している点で、『そして父になる』(是枝裕和監督)の福山雅治の使い方とよく似ている。
映画批評的妄想覚え書き/日々是口実
2016年10月16日

永い言い訳〜自家中毒的作家論
タイトルの「永い言い訳」とは決して妻を愛せなかった言い訳でも、妻が亡くなっても悲しめない言い訳でもなく、「書けない言い訳」。それにしても交通事故を二度も設定するって一体何なの? これ自体、幸夫の創造力の減退を現わしてないか。そもそも「そし父」に似ているというところも。その中で唯一の救いは深津絵里のみが面倒臭い葛藤から免れて美しさを保ち続けていたところか。
佐藤秀の徒然幻視録
2016年10月15日

永い言い訳
絶賛する人も多いようだが、捻くれ者の俺には響かなかった。やっぱり衣笠幸夫の内面に共感できなかったということに尽きるのだろう。
あーうぃ だにぇっと
2016年10月4日


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