エレニの帰郷:作品を観た感想(2)

エレニの帰郷(2008)
★★★ 破壊されたテレビモニターから“The dust of time”、時間の塵が飛散したかのよう。そして床には“第3の翼”が。そして映画が始まる。“第3の翼”とはそれら時間の塵を集めた映画そのもののことだろう。
佐藤秀の徒然幻視録
2014年4月13日

「エレニの帰郷」:香気溢れる良作
ウィレブ・デフォー、イレーヌ・ジャコブ、ミシェル・ピッコリ、ブルーノ・ガンツといった各国のスターの起用や、英語のダイアローグ、それなりにドラマチックな展開、寄りの絵がところどころあって普通に映画的なわかりやすさもある、といったところがいつものアンゲロプロスとは違って、だいぶフレンドリーな感じです。やはり正直わかりにくい=スクリーン上で起こっていることの正確な把握が難しいのです。でもその映像には圧倒されます。スクリーンを見つめることが、素晴らしく濃密な映画体験になる作品です。そして、良質な映画としての香気溢れる作品です。
大江戸時夫の東京温度
2014年2月2日

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