ひとよ:作品を観た感想(5)

「ひとよ」
母親役を田中裕子が演じる。彼女の演技力の確かさは今更言うまでもないことなのだが、本作については私はそれ程何かを感じ入った訳ではない。無理に明るく振る舞うというのとは微妙に違うその様や、だからと言って重い十字架を背負ったという風でもない。それが一番現実味があるのだ、と言われるのかもしれないが、カタルシスを感じるのには困難だ。核になる人物のはずなのに、その核は曖昧模糊としているし、狂言回しにしてはふらついている。
ここなつ映画レビュー
2019年12月6日

映画『ひとよ』家族それぞれがその”一瞬“に至るまで
子供たちも知らない、母の闇夜があって母にも知らない闇夜が、子供たちにもあった…歳月の中に潜む、人の想いの深さをかみしめるとそれだけで、目頭が熱くなってしまう。母子4人で写真に写るのがイイ。照れてもいい。嫌々でもいい。その“一瞬“に、ずっと失われていたものがギュッと、詰まった気がする。
yutake☆イヴの《映画☆一期一会》
2019年11月26日

ひとよ
★★★★ この作品は、壊れてしまった家族が再びつながることは可能なのかを探る、正真正銘の血のつながった家族の物語である。そんな胸が苦しくなるような物語を、主人公は母親のこはるにしたものだったところを、次男の雄二(佐藤健)をメインとした3兄妹の視点からの物語に変更したというのだった。人間は衝突しなければ分かり合えないのだろうか。顔と顔を合わせて語りあわないからこそ、生まれる新たな衝突や増悪があることは、誰もが感じていることではないだろうか。
映画に夢中
2019年11月20日

ひとよ〜平成から令和の一世へ
★★★ 本作は平成から令和への御代替わりの時代。茨城・大洗から北海道・苫小牧への船便の話に「中国が北海道の土地を爆買いしている」という話まで出て来て逆に焦点が合わなくなったりする。暴力的な間接侵略はこの一家の暴力とこはるの“防衛出動”と重なって見えて来る。
佐藤秀の徒然幻視録
2019年11月10日

『ひとよ』過ちは謝らない
★★★ 親子の思いは噛み合わず、聖母のような母は身勝手、長男は父のようになることを恐れ、次男はいくつになっても中二病で、末っ子はひたすら母を崇拝する。どの家にもあり得そうな3人兄弟描写で微笑ましい。苦味は少ないけれど、良作。
映画@見取り八段
2019年10月24日

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