サラの鍵:作品を観た感想(22)

サラの鍵
★★★★ 今回はとても良い作品でした。ジュリアが真実を追いかければ追いかけるほど周りの人たちを傷つけてしまうこともある。知らなければ知らないままのほうが良かったかもしれないけれど...。でも真実を受け止めて向き合うのも必要なのかもしれません。こういう作品は好きなんだけど、言いたい言葉が浮んでこないのが残念。
新・映画鑑賞☆日記・・・
2012年7月17日

サラの鍵
とてもよく出来ている作品でした。賢くて凛としたサラ役の少女の演技に心をぐっとつかまれるようでした。サラが納戸の前で叫び声をあげた時、心が軋み一緒に叫びたくなった。頭ではわかっていたことだけれども激しく胸を衝かれてしまった。じわぁと涙がでてきてしまいました。「黄色い星の子供たち」も、同じ事件を題材にしているわけですけれども、続けざまに映像作品になっているということは、フランスが過去のこの出来事に対し誠実に向き合おうとしているという事なのかもしれないですね。
いやいやえん
2012年7月5日

サラの鍵
すごくよかった。単なるユダヤ人迫害、収容所の悲惨話しではなく、現代の女性の悩める現実とシンクロさせて家族の在り方を問うフランスらしい作品だと思いました。
ここなつ映画レビュー
2012年6月14日

映画「サラの鍵」
映画を観続けるに私たちも、この「サラ」という名前が、いかに大きな存在の代名詞になっていくことか。この映画によって、「サラ」という名の少女が一人の少女でありながら、すべての名前のある人々に重なり、歴史的DNAを継承していってほしいと切に思った。拍手と喝采を贈りたい映画である。
空想俳人日記
2012年4月27日

サラの鍵
★★★★★ “二人の女性の人生が時代を越えてつながっていく運命の不思議さに魅せられます” 映画は現代を生きるジュリアとヴェル・ディブ事件やその後のサラが交互に描かれています。 ベルトランはジュリアに“家族がアパートに関する真実を知ることを恐れている”と話し、ジュリアにサラのことを調べようとするのを止めるように言います。 第二次世界大戦を体験したパリの人々の間には“知っていたとしても口にしてはいけない” “目を向けてはいけない”というような、自らが罪を犯してしまったかのような後ろめたい空気があるようにも感じます。
映画とライトノベルな日常自販機
2012年3月28日

☆☆☆ 『サラの鍵』
★★★ サラのむごたらしい悲劇が、メロドラマ調に未来への希望につながるクライマックスへの展開も、「うまい!」と思った。俳優もそれぞれに素晴らしくて、スピルバーグの『戦火の馬』に出ていた老人が、ほとんど全く同じような役柄で登場していたのは、スピルバーグがこの映画を見て非常な感銘を受けたためのキャスティングだぶりだろうと思った。物語の中心となるサラという女性については、周囲にいた人々が語るのみで、本人が何を考えてどう生きたのかについては謎が多く、特に描かれてもいない、すべては観客の想像力にゆだねられている、という作り方も原作に忠実なのだろうが、作品に底知れない深みを与える効果があった。ややフランス溌..
映画の感想文日記
2012年3月17日

サラの鍵
かなりの良作で、観ることが出来て良かったなと思った。ハッピーエンドでもなく、かといってバッドエンドというわけでもない。しかしラストでジュリアが彼女の名前を口にし、それを聞いた彼が泣いたのを観て、不思議と救いのようなものを感じて涙が零れた。現代パートの後半って、そんなに必要かなあ?と思ったけど、ラストシーン全ての為にあると思ったら、無しというわけにはいかない。デュフォール夫妻いい人達過ぎる……。サラがタクシー乗って行くのを知ってて黙って耐える場面とかも良過ぎる。
映画感想メモ
2012年2月25日

サラの鍵
とにかく、クリスティン・スコット・トーマスの存在感がすばらしく、エイダン・クインも適役でしたが、サラを演じたメリュジーヌ・マヤンスは、これ以上考えられないくらい完璧でした。
キノ2
2012年2月5日

『サラの鍵』
全てを暖かく包みこむ、幸福なラストに心、ときめく。ハリウッドからも映画化オファーがあったそうだが、本国フランスで撮られたことに何よりの価値がある。
シネマな時間に考察を。
2012年1月25日

【サラの鍵】ヴェル・ディブ事件の爪痕を開く鍵
「サラの鍵」は、サラにとっては弟を救い出す鍵。ジュリアにとっては、ヴェルディヴ事件を開き、自分と向き合う鍵だった。展開は読めるが、実際に目にする物は予想以上の悲しみと衝撃。 こういう映画は、「観た方が良い映画」ではなくて「知らなくてはならない映画」だと思う。黒い歴史に鍵をかけてしまったら、同じことを繰り返すのが人間なのだから。
映画@見取り八段
2012年1月12日

サラの鍵
★★★★ 現代の取材活動を通じて徐々に明らかとなっていく当時の惨劇を、より人間ドラマを交えてサスペンスフルに描き出します。当時、少女サラの身に起きた余りに過酷な出来事と、現代で取材を続ける女性ジャーナリストのジュリア(クリスティン・スコット・トーマス)が辿り着く真実。そして変化するジュリアの心境。時代を超えて、巧みにリンクする二人の境遇に胸を打たれます。一万人強の人たちが犠牲となった救いようのないヴェル・ディヴ事件を題材に描いているにもかかわらず、この悲劇の上に生きる現代のフランスの人たちにとっては、そこに希望を見出すことのできる作品なのだと感じました。
映画 K'z films 2
2011年12月30日

サラの鍵・・・・・評価額1600円
★★★★ 残酷な運命の悪戯によって、壊れてしまったサラの心。 だが、フランス、アメリカ、イタリアへと続く、サラとその血脈を追う長い長い旅路によって、彼女の人生の軌跡を追体験したジュリアは、自らが守るべき命、選ぶべき道を知り、またジュリアによって歴史の裏側に秘められていたサラの実像が、それを知るべき人々に伝えられる。
ノラネコの呑んで観るシネマ
2011年12月29日

サラの鍵 /ELLE S'APPELAIT SARAH /SARAH'S KEY
★★★★ 過去と現在を行き来するストーリー構成が巧く、やや長い感もあるけど飽きさせずにぐいぐい観るものを惹き込む。 小難しすぎず重すぎず、それぞれの想いが痛い程伝わる素晴らしい作品。
我想一個人映画美的女人blog
2011年12月28日

サラの鍵
★★★★ 映画を見るまでは、そして初めのうちは『黄色い星の子供たち』と同じように、強制収容所のことが専ら描かれるのかな、と思っていましたが、現代に生きるジュリアが主人公だとわかってくると、主演のクリスティン・スコット・トーマスの力演や、映画の複雑な構成にも引きつけられて、久し振りに質の高い文芸作品を見たな、との充実した気分になりました。
映画的・絵画的・音楽的
2011年12月27日

サラの鍵
主演は一応ジュリアだが、語り部に過ぎず、実質的にはタイトル通りサラが主役。ストーリーは置いておいてサラ役の女優が両方とも見とれるほど。10歳の少女時代役のメリュシーヌ・マヤンスの美しい眼差しは「ラブリーボーン」の頃、というかさらに遡って、「つぐない」のシアーシャ・ローナンに匹敵するか、それ以上。とにかく目の前に起きる異常事態をじっと凝視する視線が凄い。続いて成人したシャーロット・プートレル。出演時間はわずかで、台詞すらないのだが、むしろ何もしゃべらないことで忘れがたい印象を与える。
佐藤秀の徒然幻視録
2011年12月19日

東京国際映画祭 *サラの鍵*
ああ・もう〜素晴らしいっ!! 題材は重いですが、見やすく、わかりやすく、そして深く心に届く作品です。
Cartouche
2011年12月18日

サラの鍵
それにしても、切ない物語でした。特にサラの少女時代を演じたメリュシーヌ・マイヤンスちゃんの演技の上手さは圧倒的で、彼女の全てを受け止めているような深い瞳に引き込まれました。そして現在を生きるジュリアを演じたクリスティン・スコット・トーマスの真っ直ぐに真実を追っていこうとする姿にいつの時代にも変わらない女性の逞しさと愛情の深さを感じました。 帰り道、家路へ向かう道を歩きながら、サラのことが頭から離れなかった1本です。
とりあえず、コメントです
2011年12月17日

サラの鍵
★★★★ それぞれが割と短い時間のシークエンスで丁寧に描かれているため、見ていて双方で何が起こっているのかはとても解りやすい。波乱万丈なサラの人生は常に先が見えない状態で、それを辿ることは不謹慎な言い方かもしれないが、非常にサスペンスフルですらある。 本作はホロコーストの中にある無数の悲劇の一コマだがそこだけで完結するものではなく、連綿と続く歴史の中で時空を越えて私たちと繋がっている事を意識させてくれるかけがえのない一作だ。
LOVE Cinemas 調布
2011年12月17日

『サラの鍵』試写 (2回目鑑賞)
2回目鑑賞ということで、今回最も印象に残ったのはサラの心情でした。 サラは自分が経験した事の重みに耐えられなくなってしまったのでしょう。 ホロコーストを生き残った方たちが多くを語りたがらないのも当然のことのように思える。 彼らにとっては生きることそのものが幸せとは思えないのかもしれないから。
Nice One!! @goo
2011年12月15日

サラの鍵
★★★★★ いや〜〜〜〜 よかったです ジュリアが追っていく真実は、好奇心からでもジャーナリスト根性からでもなく、ただ「知りたい」という「知らなければ」という自然体の形で、過去の出来事が今の自分、家族、そしてサラの家族までもを変えていく…。一人の女性の人生といえばちっぽけだけど、そこから現代、未来につながっているんだ。
食はすべての源なり。
2011年12月10日

『サラの鍵』:第18回大阪ヨーロッパ映画祭
とても素晴らしい作品だった。 過去のサラのパートと、現在のジュリアのパートが交互に流れるのは効果的でダレることなく最後までスクリーンに惹きつけられた。 ジュリアがサラのことについて調べ始めたきっかけは夫の祖父母がサラの居たアパートを不正な行為で取得したのではないかという疑惑がもとだったんだが、調べて行くうちにサラが辿った人生を知るうちにジュリア自身の生き方にも影響を与えていく過程が丁寧に描かれていたと思う。
だらだら無気力ブログ!
2011年12月8日

【TIFF 2010】『サラの鍵』 (2010) / フランス
★★★★★ サラの過去を読み解いていく作業を進めると同時に、ジュリアの生き方もまた変化していきます。本当に自分が進むべき道はどこなのか。このままでいいのだろうか。最終的に彼女が出した結論。それもまた、本当に彼女らしい選択でした。サラの過去、ジュリアの現在がシンクロしながらも、それが少しも違和感がなく作られているのは、映画も原作も同じです。ここが素晴らしい。2つの糸を紡ぎながら、悲しくも壮大な人生が浮かび上がり、子孫たちにも確実に影響を与えていく。そうやって未来へとつながる予感を残したラストもよかったです。
Nice One!! @goo
2011年10月15日


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