かいじゅうたちのいるところ:作品を観た感想(44)

かいじゅうたちのいるところ マックス王国興亡記
本作において注目すべきは、嫌なことを忘れてしまうくらいに懸命になって走るマックスだ。物語に感じる疾走感は、マックスの駆ける姿に同調している。また、心地好いカット割りに感嘆した。本作はマックスの心の冒険を描いたものだけれど、その冒険は観客の誰しもが子供時代に体験するものだ。いつでも、どこにだってマックスはいるし、冒険はその扉をあけて子供たちを待っている。ここに至って、タイトルの秀逸さに気付く。なるほど、かいじゅうたちのいるところ、なのだな。
MESCALINE DRIVE
2011年8月17日

かいじゅうたちのいるところ (Where the Wild Things Are)
★★★ 主人公の子供を、感情が高ぶってしまうと自分では押さえる事が出来ない、若干情緒面で問題を抱えているように描くことで、子供とかいじゅうたちをリンクさせ、道徳話としてより分かり易くなっている。実在の動物を模したかいじゅうたちも、やたらサクサクと動く昨今主流のCGではなく着ぐるみを使うことで、その場に実在するモフっと触れる存在となっているのも好印象。ただ、子供たちが社会に感じる不安や怖さの象徴でもあるので、もうちょっと子供が本能的に感じる怖さってのを出していれば、より締まった印象になったのかなぁとも。
Subterranean サブタレイニアン
2011年6月27日

【映画】かいじゅうたちのいるところ
★★★ ストーリーは良く分かりませんが、教訓は伝わりました。しかし、子供の成長に関するような教訓が伝わったところで…ねぇ。映像は綺麗です。そこがこの映画のみどころとして大きなウェイトの置かれている部分なのだとは分かります。・・25年ぐらい前にコレを観たかったかな。ならば少しマニアックさをアピールしつつ、したり顔で映画を語る部分も含め…大絶賛したかもしれない可能性のある!?映画なんですけど、オジサンになった私にはどうも来ない。そういう感じかな!? 良いポイントとしては…"かいじゅうたち"はマジで怖い感じで描かれている点です。
ピロEK脱オタ宣言!…ただし長期計画
2010年7月26日

かいじゅうたちのいるところ カ行 INDEX
これは佳作ですね。子供特有の気持ちがよく現れています。主人公マックスを演じた少年の表情。純真さとどこか凶暴性を感じるとてもいいバランス。不安感や寂寥感、子供時代特有のどこかさみしく孤独に似た気持ち。愛情を求めているのに満たされず、世界の中心が自分ではないことへのどこに憤りをぶつけていいのかわからない、何に対して不満なのかもわからない、そういうものが伝わってくる。ちょっとした事で、自分達の世界はめちゃくちゃに壊されすれ違ってしまうところは秀逸です。これはかつて子供だった大人向けの作品です。
いやいやえん
2010年6月1日

かいじゅうたちのいるところ 実は、自分の感性を確認する分水嶺?
映画を観ていて、徐々に蘇ってくる過去の感覚があった。うれしかったのは…映画の1カット1カット、その画角からライティング、バックグラウンドの音、Musicまで総て感じたのが「スパイク・ジョーンズ」だったこと。凡庸な監督だったら、全く印象に残らないだろうカットも、どれもが「彼」の味の加筆で生き生きしている。個人的な気分としては…この映画で感じられるか、が自分がもう変わる事の出来ない「大人」になってしまったかを分ける「分水嶺」になってしまうように思えた(笑) そこはご自分でご判断いただければと思う!
日々 是 変化ナリ
2010年5月30日

かいじゅうたちのいるところ
★★★ このかいじゅうたちは、かいじゅうの形をした大人。映画を観終わって、何だか辛くなってしまいました。マックスはかいじゅうたちに言います。「君たちにもママがいればいいのに」 かいじゅうたちには帰るところがありません。自分たちでなんとかするしかないのです。退屈だったというレビューを読みましたが、退屈しませんでした。ただ悲しくなってしまいました。子供はマックス目線になるのかな? かいじゅうたちの造形が評判良いみたいですが、私は彼らの作る家が好きでした。美術や風景、そして音楽が、独特の世界を作ってました。
映画、言いたい放題!
2010年3月5日

映画[ かいじゅうたちのいるところ ]小さい王様の自分探し
この映画を通じて、あらためて感じたスパイク・ジョーンズ監督の画(映像)の圧倒的パワーと独特の世界観という類まれなる才能。その中でも、かいじゅうの造形、絵本のシズル感たっぷりのパペットとCGの融合は見事というほかない。あの毛の質感やキモ可愛い表情、ジャンプしたり、走ったりの動きも、コミカルで面白い。また時々挿入されるマックスの視線―手持ちカメラによるアングルが、空想のかいじゅうワールドに不思議なリアル感をうみだしている。この映画は、やんちゃな王様"マックス"の思いに共感できれば価値あり、観たかいありだと思う。
アロハ坊主の日がな一日
2010年3月1日

『かいじゅうたちのいるところ』 かいじゅうたちには、悩んでほしくないんだってば!
マックス役のマックス・レコーズは、彼しかいないといっていいほどのキャスティング! かいじゅうたちの表現も、原作の世界をそのまんま忠実に再現されている…わけなのですけれど。でも、何かが違うんだ…もちろん、2時間ほどの映画にするためには、絵本の世界を膨らませなきゃならないのはわかるのだけれども。ちょっと、かいじゅうたちに語らせ過ぎじゃあないですか。彼らに悩んだりしてほしいとは思わないもの。だって、人間じゃあないんですから。絵本って、想像をめぐらせまくれるところがいいんだなって、改めて思います。
ketchup 36oz. on the table
2010年2月14日

☆「かいじゅうたちのいるところ」
うーーん、微妙。これ観て、子供は何かを感じとれるでしょうか?? 大人は、そうだそうだ、生きるって大変なんだと共感するでしょうか?? マックスの行動は、まさにやんちゃな子供らしい行動で納得するけど…かいじゅうの島のロケーションとか、荒涼としてたり・・ちっとも暖か味が感じられないのが、マイナスなのかなー。まあ、主人公の住んでるところが雪降ってたから、いきなり南の島に行ったら、それこそ変だと突っ込まれちゃうけど。あのかいじゅうたちを「キモカワ」に見れるか見れないかで、この作品の評価が変わってくるんでしょう。
☆☆ひらりん的映画ブログ☆☆
2010年2月13日

『かいじゅうたちのいるところ』 (2010)
この映画の着ぐるみのかいじゅうたちは、とても可愛いです。ホントはもっと怖いはずなのに、とても可愛いです。わがままで気まぐれで、頑固で、素直で、主人公の少年とまったく同じ、やっぱり「かいじゅう」です。少年が成長したとも、理解したとも、描いてはいないけれど、すでに少年は意識下では、社会の成り立ちをわかり始めていて、自分の人間関係における立ち位置も了解しているとしか思えない。かいじゅうのお腹の中に少年が隠れるシーンがあるんですが、とても象徴的で印象に残る、ステキなシーンでした。
よーじっくのここちいい空間
2010年2月10日

『かいじゅうたちのいるところ』
一見子供向けのような映画に思われますが、その物語は物悲しくも切ない仕上がりになっています。かいじゅうたちは全部で7体出てきますが、愛らしくも見えたりすれども主人公のマックスがそのかいじゅうたちに囲まれている様子は、観ている子供によっては多分泣いてしまう子もいるような気がしました。 かいじゅうたちの表情はCGで出しているのですが、豊かな表情や仕草がでて観る者には感動を与えたのではないでしょうか…。
シネマのある生活とウダウダな日々
2010年2月2日

かいじゅうたちのいるところ・・・・・評価額1500円
★★★★ この映画は、マックスの心象風景としてのファンタジーワールドであり、キャロルはマックスの合わせ鏡なのだ。家族の中のかいじゅうであるマックスが、原作とは異なり明確な個性を与えられたもう一人の自分と出会うという構造にしたのだろう。ユニークなかいじゅうたちも、それぞれ人間の持つ様々な感情のメタファーである事がわかる。現実世界で家族の王様になりたかったマックスは、かいじゅうたちの王様となり、自分そっくりのキャロルと出会うことで、初めて自分自身を知り、他人の心を尊重し思いやる事の大切さを学ぶのである。
ノラネコの呑んで観るシネマ
2010年1月27日

かいじゅうたちのいるところ (2009)
★★★★ この着ぐるみ丸出しの"かいじゅう"たちは割りと原作に近いそうで、とにかくコイツらがイイっ!ものすごくリアルな生き物、デカイ図体で飛び跳ね、走り回る。また良い表情するんだよなぁ。ヤンチャでクソ坊主のマックス。これは誰しもが経験した事があると思うんですよ。かいじゅうたちにもこじれにこじれた悩み事があり、「もう、手に負えない!」 マックスが母親から言われた言葉をキャロルに言ってしまい…他の人の気持ちを理解しようとマックスもかいじゅうたちも真剣に考え悩み成長していくんですな。別れのキャロルの表情に完全に号泣www
肩ログ
2010年1月26日

『かいじゅうたちのいるところ』(2009)/アメリカ
★★★ おかしなものですね。向き合ってほしいのに、心配してほしいのに、放っておいてもほしい。自分が関係する何かと、どこかに区切りをつけないと、生きてはいけないということが、かいじゅうたちとの交流を通じてたった8歳のマックスにも実感として残ったのではないでしょうか。かいじゅうたちに再び会えるのかどうかは分からないけど、マックスの心の中に、彼らは生き続けて、そして彼自身の心の支えになりながら、生きていくんだろうと思いました。そんな支えがあるといいなあ。かわいらしく、またシュールな物語でした。
NiceOne!!
2010年1月25日

かいじゅうたちのいるところ
★★★★ なんか子供のころやった探検とか、自分たちがつくった基地とかさあ思いだしたわ☆ マックスも怪獣たちもさあ、子供でもなく自分たち大人に通じるものにもみえてきたわ!自分の存在をアピールしたいから叫ぶ、悩む、そして遊ぶ、そしてもまれあがいてみる!これが絵本なのっておもうくらいに、人間のダークな部分も描かれていて結構すきだったね〜。人間は孤独といかに向き合っていくか...子供向きなテーマではないわな。音楽や躍動感あふれる映像がとっても楽しくなった♪着ぐるみってところがまたあったかさがでていたような気がしたわ!
C'est joli〜ここちいい毎日を〜
2010年1月25日

☆かいじゅうたちのいるところ(2009)☆
★★★ 寂しがりやでわがまま、ちょっとイラっとするような8歳のガキンチョ、いえマックス(笑)彼が、かいじゅうたちのいる島で、かいじゅうたちと接して、他人も感情があることを知り、他人を思いやると言うことを理解し、ちょっぴり成長…キャロルがマックスなのかなと思いましたが、かいじゅうたちは、そのままマックスのいろいろな性格を表現しているのではないかなと感じました。映像も美しいし着ぐるみのかいじゅうたちもキモ可愛い(笑) なんですが、意外とシュールな世界で…いいお話で素敵な作品だとも思うのですが、時間が長く感じてしまいました。
CinemaCollection
2010年1月23日

かいじゅうたちのいるところ 日本語吹替え版
子どもでもある程度の年齢じゃないとイマイチこの作品のニュアンスは理解できないんじゃ〜? マックス(マックス・レコーズ)の声を加藤清史郎クンがやってくれたのは良かった。上手いわ〜やっぱり! KWを永作博美が担当してたのは知らなかったので、後で知って、なかなか上手かったなと。しかし3D作品が目白押しの昨今で、着ぐるみというのが逆に新鮮で好感が持てた。しかも全員ブサカワ! 主演のマックスがほぼ全編をあの着ぐるみで通してたね。あれ、オオカミだったんかい。
映画道
2010年1月22日

【かいじゅうたちのいるところ】
冒頭の現実世界の辺りはマックスにイライラしながらも見ていられたのですが、かいじゅう世界に行ってからはもうダメ。特に台詞がほとんどなくて音楽だけ流れてストーリーが展開しないとこはほぼ落ちていたような..。ストーリーの骨子はいいのわかるんです。自分のことばかり考えてたかんしゃく持ちの男の子が、かいじゅうの世界に行ってそこでまるで自分の鏡をみているようなかいじゅうやその周りの優しいかいじゅうと出会い、現実に戻っていく絵本らしいストーリーだなーと思うんだけどなんかダメで〜。この映画を見た子供達の感想知りたいですー。
日々のつぶやき
2010年1月21日

【映画】かいじゅうたちのいるところ/WHERE THE WILD THINGS ARE
着ぐるみっぷりがたまらなく良い。これをCGでやってたら失敗だったかもしれない。心の想像なのか、実物なのかの境界を上手く描いている。誰もが誰かを必要としているけど、うまく言葉には出せないし、なかなか上手く理解し合えない。でも、心の中には優しさとか愛を感じているのだけど、それが上手く出せないもどかしさを、かいじゅうたちとのふれあいの中で感じる事ができる映画。もちろん良質な作品だとは思うが、エンタメとしての完成度は低いかもしれない。でも、共感できる所は沢山あるのだ。幼い頃の自分を思い出す。これはスゲーそう感じた。
映画が好きなんです!
2010年1月21日

「かいじゅうたちのいるところ」絵本の世界そのまんま、映像は美しい
★★★ 完全にかぶり物の着ぐるみかいじゅうなのに表情は本物っぽく、少年マックスと一緒に不思議な世界へ違和感なく入って行ける。砂丘を走る少年とかいじゅうたち、抜けるような青い空、音なんかいらない完璧な世界、美しい。もっとかいじゅうと子供の世界を夢のような作り物で見せて欲しかった。全体的に好きな雰囲気に満ちていながらどうにもノレない作品だった。かいじゅうの表情が全て悲しく、そんなところに子供と大人の対比を考えたりした。途中までは子供心みたいなものが蘇って楽しんだが、全部をまるまる楽しむことは出来なかった。
soramove
2010年1月20日

【かいじゅうたちのいるところ】かいじゅうたちの住む心
★★★★★ 「孤独」が理解できる人の心に響く作品。誰も自分の事なんか見ていない。誰も僕の事を考えてくれない。だから、いっそ全部壊しちゃえ。みんな無くなっちゃえ。僕は悪くない、悪いのは僕じゃないのに..。そういうマックスとキャロルの叫びが聞こえてくるよう。本当は、友達と仲良くするためには、王様なんて必要ないんだよ。王様に頼っちゃいけないんだよ。自分から言おう。好きだって言おう。大事だって言おう。ごめんねって言おう。そんな映画。人間もかいじゅうも悩んでる。マックスと別れるキャロルの遠吠えに涙。
見取り八段・実0段
2010年1月20日

【かいじゅうたちのいるところ】かいじゅうも人間のこどもも傷つきやすいのです
かいじゅうたちの遊び方が何ともワイルドです。映像は美しく、世界観は可愛らしさでいっぱい。ストーリーは、小さなお子さま向けではないと思います。絵本の世界でありながら人間社会の縮図であるかいじゅうたちの島。人の気持ちを量るのが苦手なのは、人間だけではないんだね..。主役のマックスくんが、とんでもなくカワユイ。それも見どころの1つ。誰だって、、。大人だってあるよね。人の気持ちが解らなくてイライラしたり、泣いたり、寂しかったり。マックスとキャロルの孤独は、みんなの心に住んでる孤独なんだ。
映画@見取り八段
2010年1月20日

かいじゅうたちのいるところ
原作絵本の「かいじゅうたち」のビジュアルを、そっくりそのまま完璧に「実写で」再現して、着ぐるみのくせに、ものすごいリアリティを放っているのです。冒頭の15分で、マックスの生活がどんなものであるかを要領よく説明している部分は秀逸。映画では、マックスがひきずってきた人間社会(そして、マックス自身)の縮図を、きっちり投影してみせる。愛するって、どんな気持ちか。愛されるって、どんな気持ちか。7人のかいじゅうたちの、どのひとりを観ても何かしら思うところを見出すことができるような、思い当たる情景が、自分の身近にあるような。
キノ2
2010年1月19日

かいじゅうたちのいるところ
★★★★ マックス=キャロルは間違いないでしょう。キャロルは多感な少年時代を生きているマックスそのものであり、キャロルをマックスが客観的に観ることで、マックスは少し大人になります。なかなか深い話ですが、子供には難しいですね。最大の見所は、かいじゅうたちを着ぐるみで表現しているところ。今時ハリウッドで着ぐるみを使うというのが素晴しい。やっぱり怪獣は着ぐるみが一番です。この映画では着ぐるみ怪獣にCGで表情を加えるというハイブリット方式。これが実によく出来ていて、かいじゅうたちが生き生きと動いてくれています。
5125年映画の旅
2010年1月19日

かいじゅうたちのいるところ
マックスがたどりついたかいじゅうが住んでる島、そこで王様となることで今まで寂しかった思いから解放されて楽しい日々を送り始めるマックスの笑顔が印象的でした。彼らがまた一つになれるようにそしてマックスが寂しくないように築いた王国、これがまた素敵。かいじゅうたちとマックスが走り回って遊んでるのもとっても楽しそう、しかしそれが原因でまた仲間を傷つける事になってしまう。キャロルを通じてマックスが回りと協調することや癇癪を抑える事、そして何より家族の側が良い事を学んだんじゃないかなって思います。
Diarydiary!
2010年1月18日

かいじゅうたちのいるところ
楽しいと思っていた遊びもかいじゅうたちを傷つけると気付きます。特に元気なかいじゅうキャロルはパワフルで元気だけど気性が荒くて暴力的にもなるので、みんなを困らせてしまうのです。その姿は家にいた時のマックスそのものでした。主役を演じたマックスは本当に可愛いですね〜。少年のひと時しか持っていないようなわんぱくで繊細な心を、そのまま体現していました。あと、何と言ってもかいじゅうたちがめちゃくちゃ可愛いです。観終わった時、読みたかった絵本に映画館で出会えたような嬉しい気持ちになった1本です。
とりあえず、コメントです
2010年1月18日

「かいじゅうたちのいるところ」 心の中のかいじゅう
マックスのお母さんがしかった時に「uncontrollable!(手に負えない子!)」と言います。それにショックを受け、マックスは家を飛び出したのですが、またマックスはイライラ虫で仲間たちに迷惑をかけるキャロルに同じように「uncontrollable!」と言ってしまいます。たぶんこのとき初めてマックスは自分の中のかいじゅうを意識したのではないのでしょうか。大人も心の底にはかいじゅうがいるのだと思います。「分別」というのは、そんな感情の嵐から抜け出すために身につける、自分の心のなかのかいじゅうに対する方策なのかもしれません。
はらやんの映画徒然草
2010年1月17日

「かいじゅうたちのいるところ(字幕)」みた。
★★★ 所詮8歳のガキでしかないマックス。自分は単なる甘えん坊で非力なガキであることを自覚し、恋しい母親の元へと戻っていくことになる。なんだろう、実は"かいじゅう"っていうのは欲求不満で癇癪を起すマックスのことで、つまり、島の"かいじゅう"たちはみんなマックス分身のようなもので、その中でも特に"キャロル"が今のマックスに一番近く、自分自身を反面教師(自己分析)にした、ということかなーと思ったのだけど、どうだろう?まぁ、なにはともあれ「愛がすべて」ってことで、基本中のキホンな童話なようだ。
たいむのひとりごと
2010年1月17日

「かいじゅうたちのいるところ」試写会 ハンカチ要ります
直球ど真ん中ストレートに響く、愛に満ち溢れた映画。マックスは、普段から友達とコミュニケーションを取るのがヘタクソな子というのがよくわかる。島に住むかいじゅうたちは、どれもマックス自身を投影している。私はアレキサンダーが笑顔をみせてくれたら、それだけで涙がどーっ!! 騙したと思っていたかいじゅうたちは、実はずっとずっと大人だった。かいじゅうたちの大きな愛につつまれて、少しずつ成長していくマックス。最後までやわらかく温かい愛がいっぱいの映画。絵本ならではのラストシーンは、涙が滝のように流れる。やわらかく胸を打つ映画だ。
ノルウェー暮らし・イン・London
2010年1月17日

[映画『かいじゅうたちのいるところ』を観た]
こんなにも大人の鑑賞に堪える良質の作品だとは思わなかった。マックスは、「かいじゅう」たちに 「王様」ノリで、子供の感性で遊び、王国を築こうとする。「かいじゅう」たちも、大きな体をしているのに、身軽でピョンピョン跳ねて、非常に表情豊か。だが、マックスの楽しいひと時もすぐに終わる。次第に「かいじゅう」それぞれの人間臭い癖も見えてくる。マックスには、そんな「大人の事情」は分からない。彼は、まだまだ自分の力の及ばないことが世界にはあり、大人には色々な特種事情があることを知り、帰ることにしたのだろうか?色んなテーマに充ちている作品だと思った。
『甘噛み^^ 天才バカ板!』
2010年1月17日

昔の私も「かいじゅう」だった・・・。『かいじゅうたちのいるところ』
★★★★ 家を飛び出したマックスが辿り着いた「かいじゅう」たちの森。そこで目にしたのは暴れる「かいじゅう」キャロル。自宅で暴れたマックスと同じ。自分が王様だと名乗り出たマックスは「かいじゅう」たちを取りまとめようとしますが、上手く事が運びません。自宅では幼稚な自分が「かいじゅう」だったのに、自分よりも更に上を行く「かいじゅう」に出会い、触れ、その姿を客観的に見る事により、自分の感情をコントロールする事を覚え、愛情を持って接する人間らしさに目覚めました。愛する優しさを持つ事でみんなが幸せになれる予感…温かい気持ちになれる作品でした。
水曜日のシネマ日記
2010年1月17日

かいじゅうたちのいるところ
これはラストが良かったです。かいじゅう達が家に帰るマックスを見送りにくるシーンと、家を飛び出したマックスが帰ってきたときに何にも言わずに抱きしめる母親の姿がなんとも言えずに良かった。その後の食事をしているマックスを慈愛に満ちた眼差しで見つめる母親にはジーンときた。後、かいじゅう達の表情の表現が最高でした。KWなんかは特に。ちょっとした目線の落とし方などが良かった。ただ、マックスには全く共感というか感情移入が出来なかった。もうあの頃のピュアな気持ちがなくなってしまったからだろうか。
だらだら無気力ブログ
2010年1月16日

『かいじゅうたちのいるところ』はあなたの家だ
姉や母に構ってもらえないマックスは癇癪を起こす。ここで観客は子ども目線か親の目線かに分かれる。その後、キャロルが同様に癇癪を起してみんなの家を滅茶苦茶にしているところに出くわす。ここからマックスは、キャロルを通して自分を客観視するようになる。子どもという"怪獣"が本作を観て教訓を得るには、マックスやキャロルに感情移入し共感できることがポイントだ。共感してこそ、マックスが悟ることを子どもも感じることができる。しかし…。はたしていまどきの日本の子どもが、空き地に家を作ったり、泥だんご戦争を、我がことと思えるだろうか。
映画のブログ
2010年1月16日

かいじゅうたちのいるところ
これは、子供向けの映画ではない。家族のつながりが崩壊しそうになった原因が、8歳の少年マックスや姉や母それぞれにあり、マックス自身もかいじゅうたちと過ごすうちにそれを見つける。お互いに愛を持っているか、それに気がつく旅なのだ。さらに、食物連鎖や戦争、支配者とは何かを学ばせてくれる。この映画はマックスが母に噛み付いて家を飛び出した時点で、マックスの生と死をかけた旅を描いているとも言える。
とらちゃんのゴロゴロ日記-Blog.ver
2010年1月16日

かいじゅうたちのいるところ 吹替版 [映画]
★★★ 字幕のほうがもっと世界に浸れたかもなぁ。これって子供向けじゃないですね。意外にシリアスで複雑な心情が描かれた内容でした。かいじゅうたちはそれぞれマックスの心の中を映したもんなんかなと思います。特にキャロルはマックスそのもので、見てるとだんだん切なくなってきました。だけど最後は唐突な感じもしましたけどね。CG技術が全盛のご時世に着ぐるみ怪獣というところに懐かしさと温かさがありました。みんなが重なって寝る所が良かったな。映像はきれいだし繊細な作品なんですが、思ってたような感動とまではいきませんでした。
映画鑑賞☆日記・・・
2010年1月16日

かいじゅうたちのいるところ 字幕版
うっかりするとまんま子供向けかと思ったが、大人が観ても全然大丈夫なファンタジー。最初の穏やかなシーンあたりはあまりにも心地よくてちょっと睡魔に襲われたけど、途中からの泥戦争あたりから結構楽しくなってきた。CGとは違う着ぐるみの温かさが別の心の隅をつっつく感じ。最後はホロリとさせられた。着ぐるみとかぬいぐるみはやっぱりCGよりも愛が伝わるかも。かいじゅうの姿を通して今までの自分を振り返るなんて、まさに日本のことわざ。夢の世界なのか空想なのか実際の体験なのかはわからないけど、その有耶無耶さが逆に良かった。
映画君の毎日
2010年1月16日

*かいじゅうたちのいるところ*
かいじゅうクンたち。それぞれものすごくキャラがハッキリしていて、なんとも超リアル。話の展開も自分たちの居場所=国を作ろうとするけれど、"みんなの"と"自分のプライバシー"の狭間でみんなが揺れ出してしまうところなどまさに社会の縮図のよう。理想の国の建国のむずかしさ?・・やたら深くなっていきます。多分彼の心の中のことをかいじゅうクンたちのそれぞれのキャラになってるわけで、けっこう難解です。ただ現実に戻ってのことはわかりやすく、"自分の今の状況に不満がある人は一度離れて見てみることが必要"というメッセージを受け取りました。
Cartouche
2010年1月15日

かいじゅうたちのいるところ
三頭身のかいじゅうたちと子供が主人公だけれど、ターゲットはかつての子供たち、かもしれない。マックスが、何と言っても「自称・王様」で、本当は普通の男の子。問題は解決しないどころか、どんどん悪化してゆくばかり…かいじゅうたちは合わせ鏡に写ったマックスで、王様になって楽しく暮らすはずの島で見つけたものは、マックス自身…。観客に媚びようとか、泣かせてやろうとか、そんな意図や演出は全く見えないのに、自分が忘れていた痛みに呼応するものがあると、たちまち胸がいっぱいになってしまう。それは母の気持ちがあるせいなのだろう。昔の子供たちも、是非。
悠雅的生活
2010年1月15日

劇場鑑賞「かいじゅうたちのいるところ」
子供向け作品というより、むしろ大人向けな感じがしました。大人だからこそ共感出来るような・・終わってみれば、ほろ苦さ全開のおとぎ話でした。ストーリーはいたってシンプル、奇想天外だけれども、それが切なくも美しく全編を彩っている。かいじゅうたちも人の心と同じで、友情や嫉妬が入り乱れているんです。細かく描写されているのでとても良かった。やっぱ顔の表情は大切。注目はラストでしょうか?かいじゅうたちとの別れのシーンが感動ポイント。ツッコミどころでもあるんだけど..。キャロルの顔がグッ!!忘れていた子供心を取り戻せる作品☆
日々“是”精進!
2010年1月15日

かいじゅうたちのいるところ
★★★★ イマジネーション溢れるファンタジーを満喫!! 落ち着きなく,キレやすい点がたまに傷でも,低い目線から訴える子供らしい素直な気持ちが伝わり,自然と共感。マックスを演じたマックス・レコーズ、嫌味が無くて良かった。もっと良かったのは「かいじゅう」の造形。愛嬌たっぷり。かいじゅう達はマックスの内面を投影した分身なのかな。ふとした瞬間に泣きそうになる場面も幾つか。バラバラの「かいじゅう達」をまとめるはずが,実際はただかき回しただけ。その現実が愛に気付かせ,自分そのものを見つめさせた。それこそ成長。ラストの笑顔が良い。
Akira's VOICE
2010年1月15日

試写会「かいじゅうたちのいるところ」
欧米風のファンタジーというよりかどちらかというと日本で言うところのおとぎ話のような教訓的なものを、個人的には凄く感じました。不思議な島のかいじゅうたち、とりわけ暴れ者のキャロルは、主人公のマックスの心の分身なんでしょうね。浜辺でのお別れのシーンは、思いがけず泣けました。もしかしたら、凄くいい映画なのかもしれません。 もう一度観たいなぁ..。なんか、深いものがありそうな映画でした。
流れ流れて八丈島
2010年1月14日

王ではなかった少年 「かいじゅうたちのいるところ」
少年は何かを持て余していた。外見は不思議な生き物だが、 内面はまるで人間のように、 ちょっとしたことにクヨクヨ悩んだり、 嫉妬したり期待したり失望したり。 どれくらいの時間かはわからないが彼らと暮らし、 遊び、 一つの事業を成し遂げる。何か非常に繊細なものが隠されているような、 あるいはただのスランプのような。 どうしようもない失望とそれでも気を取り直してやっていこうじゃないか、 みたいな不思議なメンタリティは今のアメリカの心境か。佳作ファンタジーぐらいに思えるが、 微妙に気の狂ったユルさや音楽は秀逸^^
シネマ走り書き
2009年12月23日

かいじゅうたちのいるところ
★★★★ 観終わって殆どのシーンを思い出せるほどコンパクトかつ優しいストーリーは、後からじんわり心に染み入ってくる温かさがあり、その意味では今まであまり味わったことのない感動と言うことが出来るかもしれません。マックスの活き活きとした楽しそうな笑顔が印象的。かいじゅうたちと一緒に踊ったり、寝たり、お城を作ったり…観ているこっちも楽しい気分になってきます。家に帰ってきたマックスを見つめる母の目はあくまで優しく、そしてマックスの顔は少しだけ、ほんの少しだけ大人に近づいていた気がしました。
LOVE Cinemas 調布
2009年12月18日

かいじゅうたちのいるところ / WHERE THE WILD THINGS ARE
★★★★★ まいった〜!こんなに泣けちゃう映画だったとは(涙) もうどうにもならなくなってしまったふたつのこころ、マックスからのあるメッセージを見つけて、走り出すキャロル、言葉なく、黙って目と目でかわす永遠の別れ、、、、黙って見つめる母の暖かい眼差し、、、、すべては、愛。世界観が、演出が、素晴らしい!!言葉はなくても伝わる☆ラストシーンもまた最高でした☆子供心を持つスパイク監督だからこそ撮れた映画だと思う。絵本同様に、大人と一緒に子供も楽しめるこの冬いちばんのあったかい映画。
我想一個人映画美的女人blog
2009年12月9日


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