渇き:作品を観た感想(15)

渇き (2009)
★★★★ いや〜面白いですな。二転三転するストーリーで、「おっ、ココで終わりか?」なんて思ってたら怒涛の展開が…。さすがパク・チャヌク、本能と理性、欲求と葛藤を描いた暗く重くなりそうな題材を妙な間で笑いを挟みテンポ良く見せる腕は素晴らしいです。エロ、グロ、インモラル、コメディとやり過ぎなほどテンコ盛り状態で、どこへ着地するのか不安になりながらも意外なほどキレイにまとまったこの作品。やはり変態監督なだけあってヨーロッパ発祥のヴァンパイアと、どこか空気が湿った泥臭い感じの韓国の生活感を上手くミックスしオモシロ作品に仕上げたのは流石でしたね。
肩ログ
2011年3月1日

【映画】渇き
これは…なんかすごい映画でした。韓国映画はすごいですね!主演のソン・ガンホのうつろな表情や、キム・オクビンの幼さの残る顔でのなまめかしさはさすがだと思います。正直、女って怖い…!!! と、思ってしまったんですが、怖いですよね…。官能的なシーンも結構あるんだけど、血が苦手な人にはきついシーンも多いです。シリアスなのに、なぜか笑ってしまうようなシーンもあります。人妻テジュが後半すごい事になっちゃいますが、あのラストは壮絶だけど、なんか良かったです。そういう可愛い所もあるから、ほっとけないんだろうなぁ。
☆紅茶屋ロンド☆
2010年10月20日

渇き
★★★ とにかく一風変わったヴァンパイア映画でした。面白かったか?と言われれば微妙。ちょっと笑えるヴァンパイア行動は面白く観られましたケド。ちょっとエロエロなヴァンパイア…それはヴァンパイアとしてはアリなのか??死んだテジュの夫が出てくる所は怖いというより笑いました。それと、息子の死のショックで身体が動けなくなった母親の目だけの演技はインパクトあったし、すごく怖い。神父さんがヴァンパイアとなって苦悩するのに対し、テジュが逆に生き生きとしているのが対照的。ラストは一般的な終わり方だったのは好きです。
映画鑑賞☆日記・・・
2010年8月11日

渇き
韓国映画独特の雰囲気で妙に静かで淡々と進んでいく感じです。文字通り喉の"渇き"という意味合いもあるのだけど、愛情への渇き‥そして様々な物事への"欲望=渇き"が描かれています。ヴァンパイアになってしまったサンヒョンだけれど、その吸血の仕方が変わっていて面白い(笑) ガンウの妻テジュに出合ってから欲望がむき出しになっていくけれど、どことなくその行動には道徳心が残っている様子。自由奔放なテジュと対照的で、ラストの選択も彼らしいのかもしれない、、渇きから逃れ、永遠にテジュを手に入れる為…。
ひばなのシネマの天地
2010年7月29日

映画「渇き (2009) 」神父がヴァンパイアになると韓国ではこうなる編
★★★ 「死なない」ことに気がついた主人公は血を求める気持ちと葛藤する。神父という神に仕える身であることが、不実な妄想を禁じ、長い棒を手に自分の股間を叩く様子はバカバカしくも痛そうだ。ここに幼なじみの妻という存在がまたしても神父を悩ましい気分にさせる。どこかだらしない女のしぐさから目が離せなくなる。キリスト教徒の多い韓国なので神父さんも身近だろう。だから国内では余計この映画は衝撃が大きいかもしれない。発想は面白かったが出来はもうひとつ。ただ韓国映画の要素はいっぱい楽しめた。
soramove
2010年4月10日

渇き
★★★★ 今作の目からウロコ的な発想は神父がヴァンパイアってこと。当然、血を欲する!で、チューチューするサンヒョン!シリアスなんだけど、どこかコミカルな感じ。人を殺めることなく血を吸おうとするサンヒョンと違い、テジュは元気な人間の血を吸うことでチカラを増大させ、徐々にサンヒョンも手を付けられないほどに。人間の本能、欲望、潜在的な願望、人間の表と裏…。この二人、一見したところ全く違う人間に見えるが根底の部分では同類。その二人が"ヴァンパイア"というものを媒体として繋がった。二人の末路は…。
映画道
2010年3月15日

渇き
★★★ ホラーか、ファンタジーか、エロか、お笑いか、正直よく分からなくなってしまう。ポイントとして、見るだけで体が動かせなくなり、欲望をなくしてしまったような母親は襲われず、目が見えず、しかし見たいと願う人が襲われて殺されるのは、欲望の有る無しがバンパイアの襲う基準になっているからだろうか。バンパイアになったからと言って、突然スーパーマンの真似されてどう収拾すればいいのやら。一気にB級路線まっしぐらに堕落した感がある。テジュは宗教に汚染されていない分、容赦がなく、サンヒョンより強くなっているって…。
佐藤秀の徒然幻視録
2010年3月11日

渇き・・・・・評価額1500円
★★★★ サンヒョンの陥った奇怪な事態を、現実と心象風景的な幻想の入り混じったシュールな描写で紡いでゆく。ヴァンパイアが点滴から血を吸うシチュエーションは序の口で、サンヒョンとテジュが謀殺したガンウは、亡霊となって二人の愛し合うベッドに割り込み、運動機能を失ったガンウの母は、眼球の動きで来客に二人がヴァンパイアである事を告発しようとする。これら一連の描写はテンポ良く、シリアスとコミカルの狭間で絶妙な可笑しさを醸し出す。リュ・ソンヒの遊び心のある美術も上手く演出に組み込まれ、パク・チャヌクのテクニックには唸らされる。
ノラネコの呑んで観るシネマ
2010年3月7日

『渇き』(2009)/韓国・アメリカ
★★★★ テジュの渇きは、恐らくは人生そのものに対して。サンヒョン神父の渇きは、信仰の世界に身を置いたがため、欲望の中に身を置くことがなくなったこと。愛する人を救うために同じものを分かち合った、しかしそのとたんに相手が変貌していく。初めは愛のためだけだったのに、いつの間にか自己満足の度合いが強くなってしまって行くのは、どんな男女の仲にも言えること。どうにもならないところまで来てしまった2人に残された道というのも、自ずから決まっていたようにも思いますが、そこに至るまでの互いの欲の貪り合いは迫真のものがありました。
NiceOne!!
2010年3月6日

『渇き』 破ったり離れたり
医学ではなく信仰を選んだものの、無力感に囚われる神父サンヒョンは[エクソシスト]、スーパーパワーを身に付ける様は[スパイダーマン]、バンパイアと人間との愛は[トワイライト]、真っ白い舞台は[東京流れ者]。パク・チャヌク監督がこれらの影響を受けたとか真似をしたというわけではない。形が身に付いているから、先行する作品と同様に押さえるべき点を押さえている。やがて[渇き]は笑いや躍動感をたたえつつ、終局に向けて疾走する。盛り上がりが多すぎてどこが山場なのか迷うほど。そしてこの凄惨な物語は急転直下、明るく終わる。
映画のブログ
2010年3月6日

神父様はヴァンパイア「渇き」
パク・チャヌクがヴァンパイアブームに乗るなんて意外だったが、どうも面白くなかった。さすがに絵作りはいいが原作が古すぎるのか、脚色が不十分なのか。神父は吸血鬼だが、 人のためになりたいというアイデンティティを持つ者。 血を得るためにも人を殺さないで済むよう心がけている。 このへんの葛藤もよく伝わらず、 人妻との関係の中でしだいにそれが壊れていく様子も中途半端。 "傷を舐め合う" ならぬ、血を吸い合うシーンなどは笑いとエグさの絶妙なバランスでそれなりにいいが、それ以上に特筆すべきことはない。キム・オクビンのヌードあり。
シネマ走り書き
2010年2月26日

お薦め映画『渇き』
★★★★ 俳優陣の身体を張った頑張りで、狂気の世界が生まれた。ヴァンパイアよりお化けより神様よりも女が怖い…。お薦めの1本だ。
名機ALPS(アルプス)MDプリンタ
2010年2月21日

渇き
主演の二人が凄かったです〜。ソン・ガンホの演技の上手さは折り紙つきですけど、今回は減量して役になりきっていました。ヒロイン役キム・オクビンの存在感もインパクトがありました。特に薄幸の妻から自由を手にしたヴァンパイアへの変貌は、どんどん華やかで美しくなっていって同じ人かと思うほどでした。自分の欲望のままに、そして自分の保身のためならどんなこともするという悪女とも言える役を彼女がしっかりと演じたからこそ、成り立つ作品かも知れないなあと感じました。韓流ドロドロ作品がOKな人ならお勧めの1本です。
とりあえず、コメントです
2010年2月21日

渇き
★★★★ 人間の本質に深く迫る作品。かといってひたすら重く深刻というわけではなく、随所にちりばめられたコミカルなシーンでは笑い声が響くことも。「渇き」は即ち「欲望」と同義、その意味ではサンヒョンは「欲望」と「信仰心=良心」の狭間でもがき苦しむ正に人間そのもの。超人的身体能力を得ても、心まで鋼鉄な訳ではありません。ソン・ガンホの表情の変化を観ていると、彼の心が徐々に蝕まれて行く様子が実にリアルに表現されています。タイトルに相応しく、ヴァンパイアというファンタジックな素材を扱いつつもこれ以上無いぐらい人間の欲望を描き出した作品でした。
LOVE cinemas 調布
2010年2月13日

渇き / BAK-JWI / THIRST
★★★ ヴァンパイアやドラキュラってよりも、原題「コウモリ」の方が似合ってるガンホ。見た目痩せた。この映画の成功(?)に多大なる貢献をしているテジュ(キム・オクビン)の魅力☆はじめ地味、段々と生気が満ちて、どんどん魅力的に輝いていく様は狂気を秘めてて、あどけない可愛さの中にセクシーな色気もある。普通じゃないブラックユーモアが独自のスパイス☆ 義理母役のキム・ヘスク!この人のキャラが最高〜。音楽も懐メロ含め、全編通して良かったし、ラストも個人的には気に入った部分。後半の展開でぐいぐい惹き込まれちゃった。フツウじゃないヴァンパイアもの。
我想一個人映画美的女人blog
2010年2月11日


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