あの夏、いちばん静かな海。:作品を観た感想(2)

Das Meer war ruhig/あの夏、いちばん静かな海。
ただただ日常を描き付けただけの映画ですよ。観賞後に残るものは感想じゃあなくって感情な訳ですけれども。感想がところを言えばただこの一言、ちくしょうやっぱすげぇぜ、と。監督、企画、脚本、編集は「アウトレイジ」の北野武、音楽は「おくりびと」の久石譲、と
Death to Mary Pumpkinhead
2012年7月22日

あの夏、いちばん静かな海。(1991)
★★★★ 貴子はもう茂のいなくなった海で思い出の写真をボードに貼りつけるためにセロハンテープを使っている。その行為は茂が最初に拾った破損したボードを発泡スチロールで補修するのと重なってしまう。何か欠落したものを必死で補おうとしているかのようだ。こういうシーンを見ると、茂って本当に存在してるの?と思ってしまう。貴子にとって、茂は気を抜くとすぐに消えてしまうような存在ではないのか。貴子にとって海は見るだけの、入りたくても決して入ってはならない憧れの存在だった。サーフィンを描いたドラマにしては不自然だ。
佐藤秀の徒然幻視録
2011年1月5日

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