暗殺の森:作品を観た感想(1)

暗殺の森(1970)
★★★★ 恩師の教授暗殺という「大いなる使命」と俗悪な新婚旅行を兼ねてパリに行くという対照的な行為。正に分裂したまま優柔不断に空気に任せるマルチェッロ。彼らに付き添う監視役のマニャニエーロは言わば"世間の目"だ。男を殺したというトラウマの原点は、本人が生きていたことが分かり、マルチェッロはその後の人生の全てが思い込みに支配されていたことを悟る。順応主義もまたトラウマという思い込みの"信仰"に基づいたものだった。主義主張を人生の指標にする男性と対照的なアンナやジュリアの気儘でカラフルな豊かさが目に沁みる。
佐藤秀の徒然幻視録
2011年3月22日

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