刑事コロンボ 完全版2:作品を観た感想(4)

炎のバックハンドブロー
情報戦で勝利するには先手を打ち続ける戦法が有効である。敵が冷静な判断をできないように次々に仕掛けて、戦局を思うままに支配する。 ブリマーはコロンボの動向を注視し、捜査が正しい筋道を辿らぬように次々に手を打つ。最終的にはコロンボを自分の探偵社に引き抜こうとさえする。敵の最大戦力を殺ぐというのは、兵法として正しい。 攻めのブリマーに対して受け身にまわらざるを得ないコロンボ。守りに徹して敵が自滅するのを待つという戦法は、ブリマー相手には通用しない。
MESCALINE DRIVE
2011年12月31日

泥沼離婚劇
ノベライズでは、大部分がケン・フランクリンに寄り添って描かれ、彼の過去もメルヴィル夫人に対する想いもすべてが明らかになる。犯行動機が奈辺にあるのかということや、殺害計画に対する自信、馬に対する拭いがたい嫌悪が窺える。決定打に欠けるコロンボの最後の一手も、ノベライズを読むぶんには十分に納得できる。 ノベライズにおけるコロンボは、最後の対決でケンのプライドを刺激する。ジム・フェリス殺害は見事だとか完璧な殺害計画だとか大いに褒め称える。そして、これはジムが作品に使うために考案したトリックだと云う。それに比べてラ・サンカ殺しのお粗末なこと。これはケンの考えたものだろう、と。
MESCALINE DRIVE
2011年12月31日

炎のバックハンドブロー
「刑事コロンボ/指輪の爪あと」突発的な殺人を糊塗するタイプの事件は本シリーズでははじめてだ。今までは計画殺人を取り扱ってきた。本作の犯人にはそれが無い。自然と対応が後手にまわる。情報を扱うことに長けたブリマーが、コロンボの仕掛けた情報戦に破れたところに本作の面白さがある。クライマックスの鮮かなことと云ったら!情報を弄び情報に惑わされた男の惨めな姿がそこにある。
MESCALINE DRIVE
2008年8月31日

泥沼離婚劇
「刑事コロンボ/構想の死角」は面白い。刑事コロンボのシリーズ化第一作。よく知られていることだが、監督を務めたのが若き日のスティーヴン・スピルバーグだ。「激突!」よりも前の仕事だ。前二作を踏まえた上での映像が挟まれていて、そんな稚気が楽しい。また、ジャック・キャシディが犯人を演じる一本目。口許に危険な微笑みを湛え、女性を虜にする役柄を苦もなくこなす印象がある。
MESCALINE DRIVE
2008年8月28日

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