あるスキャンダルの覚え書き:作品を観た感想(10)

あるスキャンダルの覚え書き 欲望のままに
ジュディ・デンチ。ケイト・ブランシェット。両者共に貫禄と演技力を併せ持つ女優だ。それぞれが演じる登場人物の見せる弱さと愚かさ、したたかな部分を見事に表現してみせたのには感服した。かわいらしい笑顔と醜く歪んだ形相とが入れ替わり立ち替わりするのは見物である。バーバラが自宅と職場以外に出没するのはペットの病院とハート宅、そしてお気に入りのベンチ。極端に行動範囲が狭い。学校という狭い社会に生きてきたことから、バーバラは世界を測る尺度を持てないまま現在に至ったのだろう。
MESCALINE DRIVE
2011年10月2日

あるスキャンダルの覚え書き
バーバラは、オールド・ミスで厳しく皆に嫌われている孤独な女性。彼女は赴任してきた美人教師シーバに一方的に心を寄せ近づいていくんですね。観察し日記をつけていくのですが…。彼女の目的はシーバの独占でした。決してレズというわけじゃないんだけど、友情を履き違えた独占欲なんだろうなあと思います。新しいノート=新しい人物を標的にと考えると、いや怖い。じわじわと追い込まれる怖さを感じる作品でした、これは2人の演技対決でしたね。同じくらい演技達者な相手同士じゃないとここまでの作品にならなかったと思う。
いやいやえん
2011年8月24日

あるスキャンダルの覚え書き 【2006 Notes on a Scandal】
ジュディ・デンチ、ケイト・ブランシェットと、オスカー女優揃い踏みの作品とあって、てっきりこれ、華やかな宮廷を舞台にしたような作品なのかと思っておりました。ところがこれ、どちらかといえば軽いタッチで織りなされる、孤独やら、憎しみやらを描いた、ドロッドロの心理サスペンスなのでありますねぇ。
Ripe Tomato Movi...
2008年1月19日

[ あるスキャンダルの覚え書き ]孤独が引き寄せる欲望
極度のストレスにより、感情のコントロールがきかなくなる。あの感じ。これは舞台の演出家としても名高いリおチャード・エアー監督の演出もさることながら、ジュディ・デンチとケイト・ブランシェットの演技にも今回はよるところが大きかったでしょうね。ほんと、おそろしかとです。
アロハ坊主の日がな一日
2007年9月20日

「あるスキャンダルの覚え書き」恐怖は日常にこそ潜んでいる
★★★★ ストーリーそのものよりも二人の交わす視線だったりお互いにかける言葉のひとつひとつが二人の関係を鮮やかに示して恐ろしいほどだ。 見ないと損とは言わないが大味の大作ばかりだと、時々はこういう良作も見たくなる。
soramove
2007年6月29日

「あるスキャンダルの覚え書き」を観ました。
愛すること、愛されること、そして孤独と自由のバランスが崩れると、このような破滅の道へと行くのか?というちょっと怖さを感じました。
My Favorite Things
2007年6月26日

Notes On A Scandal 「あるスキャンダルの覚え書き」
★★★★ 原作が持つ見事な観察力はジュディ・デンチが読むミステリーのようなナレーションで心に響きます。 権力や力を持った女性を演じる彼女は常に最高です。 過ちを犯して悩み、助けを求めるケート・ブランシェットのパフォーマンスも必見の映画でした。
表参道 high&low
2007年6月5日

*あるスキャンダルの覚え書き*
”感動”というのでも”涙が出る”・・というのでもないのですが、とにかくこれは面白い!見ごたえありました!! ただひとつ惜しいのは音楽が押し付けがましいこと。 サスペンスフルな感じはとってもいいのですが、ちょっと過多。
Cartouche
2007年6月5日

感想/あるスキャンダルの覚え書き(試写)
老醜&乾いた女のごくごく個人的な話で、オレ的にはもっと社会的な広がりのある話を勝手にイメージしてたから、なんとなく肩透かし。ストーリーはわりと単純で、ないものねだり。そこに大人の女性の孤独感だったり人生観みたいなのを盛り込んではいるけど、やっぱり行動が極端過ぎて、どっちのやり口も肯定できなかったなー。 共感できなければ、教訓も得づらいところ。
APRIL FOOLS
2007年6月5日

「あるスキャンダルの覚え書き」
英国版「家政婦は見た」くらいの勢いで、ケイト・ブランシェットを物陰からコッソリ観察するジュディ・デンチのスパイも真っ青な探りぶりは、007の上司"M"役を演ずるよりも、むしろ007役もできそうなくらい。 とはいえ、この役のジュディ・デンチはどこまでも怖いです! 昔、「ルームメイト」という映画がありましたが、それよりも背筋が寒くなる。
SKETCHES
2007年6月4日


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