キャピタリズム マネーは踊る:作品を観た感想(19)

こんどはラブストーリーだ! 「キャピタリズム」
社員に生命保険をかける。民営化された少年院。パイロットの給料がマクドナルドでバイトするより安い…理解を新たにしておくべきだと思ったのは、資本主義と民主主義は別物ということ。似たもののように感じてしまっていたら、それはプロパガンダに冒されていることを疑うべし。神父も牧師も、資本主義こそが悪魔だと言ってるのだ。そしていま悪魔払いをするときが来たのかもしれない。
シネマ走り書き
2010年5月28日

「キャピタリズム マネーは踊る」感想
★★★ 強者はより強く、弱者はより虐げられるように作られた法を盾に、市民から無慈悲に搾取した金で、一部の裕福層だけが私腹を肥やす。現代アメリカの暗部を、監督自身の父親と、荒廃しゴーストタウンとなった生まれ故郷を引き合いに出しつつ、いかに利益優先の資本主義国家が凄惨的で、多くの国民、特に貧困層と呼ばれる家も職も失った人々が憤怒に身を焦がしているかを、文字通り身体一つで斬り込みキャメラに収めている。正しい国家の運営を望むなら、国民一人一人が声を揚げないとどうにもなんねぇぞ、というのが落とし所なのかもしれない。
狂人ブログ 〜旅立ち〜
2010年3月13日

キャピタリズム マネーは踊る
★★★ 相変わらず見せ方が上手いですね。レーガン元大統領やキリストを使った演出は笑えます。しかし今回も胡散臭さはぬぐえない。冒頭の差し押さえに実際あった家族のホームビデオの映像、家の中はともかく、外からのは誰が撮ったのか?それでもとっても説得力があるんですよね。ラストの「日本では〜」のナレーションに思わず苦笑。日本はアメリカよりもプロパガンダに弱いのではないか?選挙にも行かないしね。経済業界用語に疎いので、字幕と映像について行くのが大変でした。行動を起こして下さいとね。そういう映画という気がします。
映画、言いたい放題!
2010年2月7日

「キャピタリズム マネーは踊る」
アメリカ社会が築いてきたものを真っ向から全否定しているような内容。サプライムローン問題から始まった世界同時不況によって、極東の一小市民にも影響があった訳だから、単に対岸の火事とは言ってはいられない。マイケル・ムーアによって解説された一部の裕福層のみ儲かる仕組みに単純に腹が立つ。彼の言いたいことは単なる告発ではない。豊かで庶民も幸せに暮らしていた古き良き時代のアメリカに戻ってほしいという願いである。一部の人間しか裕福にせず、庶民が路頭に迷う世界にピリオドを打ちたい、そんな願いがこもった作品である。
古今東西座
2010年1月31日

「キャピタリズム〜マネーは踊る〜 」悪者を決めつけるより...
★★★ まさにタイムリーな映画といえる、資本主義が悪の根源と明確に意図を持ってこの映画を作っているので、単純に洗脳されそうになる。でもいや待てよと自分の考えで画面の伝えるメッセージとは違う部分が見ながら却って明確になる。見ながら強く感じたのは 人間の欲深さだ。これが人間を行動に掻き立てるのだろうが、他者を押しのけてまで果実を総取りするようなのはやはりどこか歪んでいる。考えさせられるし、面白い映画だったけれど、だからってそれ程学ぶところはなかった。ニュースで見てきたことをおさらいしたような気分。
soramove
2010年1月14日

☆「キャピタリズム マネーは踊る」
★★★ 民主主義より資本主義優先で大国になったけど、一部の富裕層の利益の為ためだけの国になってしまったアメリカ。依然として金融経済界から政界への金の圧力のせいか・・不良債権への税金の投入は、超不透明…マイケル・ムーアは、国民の声や力を結集して、この不透明さをなくそう…と訴えてるのか!!それにしてもアメリカ人の社会主義嫌いは根深いのかねー。何でも自由主義で、強いもの・お金のあるものが豊かになる…という社会では貧富の差が出過ぎると思うけどー。ある程度社会保障を国が面倒みる為に、税金を使ってもいいと思います。
☆☆ひらりん的映画ブログ☆☆
2010年1月14日

キャピタリズム マネーは踊る
監督の怒りはいろいろあるのですけど、一番の怒りは政府の援助を受けた金融機関に向かいます。家を喪う人を救済しないくせに、家を奪う原因を作った企業だけ救うなんて…と誰もが思います。そんな気持ちを代弁しながら企業にマイクを向ける監督のパフォーマンスは可笑しくてにやりとさせられました。以前は"誰にでもチャンスはある"みたいなアメリカンドリームは誰もが夢みることのできる希望でした。でもアメリカンドリームという実現不可で実体の無い希望に貧困の中で苦労している人々が踊らされているだけなのかも知れないと思えてきます。
とりあえず、コメントです
2010年1月11日

レビュー:キャピタリズム マネーは踊る
疑問を持ったムーア監督は、専門家に話を聞きに出かけ、専門家の中でもごくわずかの人間しか理解していないというデリバティブやらの説明に、心底困惑した表情を見せる。こんなにもチャーミングな困り顔を記録したことだけでも本作は記憶されていい。この映画はマイケル・ムーアのきわめて個人的な映画とも言えそうだ。父がジェネラル・モーターズ(GM)の工場労働者で、彼自身は神父を目指していた事情も語られる。彼の出世作[ロジャー&ミー]がGMにまつわる映画だった。彼が父とともに、故郷の町のGM工場跡地を訪ねるシークエンスには、しみじみと迫るものがある。
INTRO
2010年1月10日

キャピタリズム マネーは踊る [映画]
★★★ ウォール街へ$マークの付いた袋を持って行って金返せっとしてみたり、市民逮捕だと大企業に行ってみたり、挙げ句には立ち入り禁止テープで企業の建物の周りをグルグルしたりとユーモアたっぷりな行動は最高でしたわ。金持ちにしか金は入らない仕組みになってるんだね…。とにかくあまりにもアメリカの大企業のいやらしさには言葉がありませんでした。アメリカの現状を知る点では大変勉強にはなったんですが、驚きも多かったですね。監督の"私ひとりではもう無理だ"には今の本音がうかがえます。
映画鑑賞☆日記・・・
2010年1月9日

*キャピタリズム〜マネーは踊る〜*
初めて知ってオドロキだったのは保険。公的保険がないアメリカの惨状をムーア監督の前作で知ったのですが、アメリカの大手スーパーのウォルマートは従業員に生命保険を掛けるということをしてました。"くたばった農民保険"という名でよばれていたことにも腹が立ちます。社会主義国の失敗を私たちはリアルタイムで見てきて、資本主義こそが理想と思ってきました。ところがとんでもないことだったのです。この映画を100%鵜呑みにするわけではありません。でも今アメリカで起こってる問題をこうして"映像で"見せてくれることは大切。私たちも理解できます。
Cartouche
2009年12月12日

キャピタリズム〜マネーは踊る〜
★★★ 議会関係者の証言で、リーマンショックは突発的なものではなく、選挙前のドサクサを狙って公的資金を国から出させるために謀られたものだという。実際、その半年前にも投資銀行が破綻しているが、その時は救済されていた。A級戦犯のポールソン前財務長官もガイトナー現財務長官もクソミソだ。アメリカでは、政府の上に投資銀行がいて政府に天下りするという世界。ラストに流れる世界の労働者の団結を呼びかける「インターナショナル」のアレンジが何とも言えず身に沁みてしまうのが不思議だ。
佐藤秀の徒然幻視録
2009年12月10日

キャピタリズム~マネーは踊る(’09)
お決まりの本人の問題組織への突撃ぶり。改めて他のドキュメンタリーものに比べ何か体温的な熱さ、というのは、この大柄でユーモラスにも取れる姿での、エンタメパフォーマンス色あっても直接行動ならでは、と。庶民の税金で救済を受けた金融業界の界隈に乗り込み、お金を投げろ、と大きな袋を持っての呼びかけ、犯行現場を囲む黄色いテープで証券取引所等を囲んだり。そういうパフォーマンスの後、"社会を変えるのは僕の力だけではダメだ、見ている皆さんの力がないと" というような語りかけで締め、上映後、拍手が起こってました。
Something Impressive(KYOKOV)
2009年12月10日

キャピタリズム マネーは踊る
★★★ アポなし突撃取材を敢行し、風刺とユーモアを込めて今のアメリカをあぶりだすマイケル・ムーア監督。…庶民には理解しがたいような現実が次々と暴かれていく。アメリカのパイロットが低賃金で過酷な労働を強いられているとは想像もしていなかった。その一方、破綻の原因を作った金融エリートたちは、なぜ今も高額の報酬やボーナスを手にできるのか?アメリカ政府は国民に対し何をしたのか?ムーア監督はその元凶はウォール街にあるという。彼はウォール街を狂ったカジノだと言っている。
映画道
2009年12月10日

「キャピタリズム〜マネーは踊る〜」 怪物の見えざる手
「金融工学」を駆使し莫大な利益を生み出した銀行等の金融界ですが、それらが破綻をしてしまえば経済への影響は計り知れません。そこで公的資金を注入するわけですが、それは国民の税金。金融・経済を安定化するために公的資金の注入がやむを得ない場合もありますが、責任者が責任をとるということは絶対に必要です。製造業はモノを作るということで新たな価値を生み出します。けれど金融業というのはそこに新たな価値を生み出すとことはありません。マイケル・ムーアが切り込んでいるウォール街はそれら金融の仕組みを知っている側です。
はらやんの映画徒然草
2009年12月8日

キャピタリズム マネーは踊る
★★★ マイケル・ムーア節炸裂。これほど世界的に著名な監督になりながら、やっていることは自主制作映画そのもの。ちょっと普通じゃない勢いが実に面白い作品でした。とにかくサブプライムローン問題以降の米国経済に関する作品なので、観ている側の受け止め方もあまりにリアル。ブラックユーモアたっぷりのNHKスペシャルなノリなんで観易い作品です。知っているようで知らなかったことに気付いた…。
LOVE Cinemas 調布
2009年12月7日

キャピタリズム〜マネーは踊る〜 / CAPITALISM:A LOVE STORY
★★★ 大手企業が社員にかけた保険金。それで社員が亡くなると儲かる、とくに若い女子。そういうことは多くの企業がやっているという現状は印象深い話だった。日本のパイロットの平均年収は1200万円に対し、アメリカは200万円以下しか支払われないって!? 金融危機の原因を作った投資銀行や保険会社は税金で救われ、役員たちは大金のボーナスを手に入れてハッピー。「僕一人が言っても無理だ、この映画を観たひとたちが声をあげて変えて行こう!」と今後の期待を込めて最後を締めくくっていた。よく分からんわ。では済まされないのです!ホントウは。
我想一個人映画美的女人blog
2009年12月5日

キャピタリズム -マネーは踊る-
資本主義という「幻想」をユーモアたっぷりに打ち砕いているのですが、すべてを真に受けてしまうとちょっと怖いかも。確かに、弱者が強者に勝つような場面は観ていて気分がいいかもしれませんが、銀行の甘い文句に誘われる方にも、少なからず原因はあるよねぇ…。アメリカ経済の話なので、比較として「欧州や日本の制度はもっていい」と紹介されているのですが、日本も身近なところで不況の波が…日本が同じテツを踏まないよう、自分たちの行動を考えるキッカケ的に、この映画を鑑賞してくれる人が増えればいいと思いました。
Peaceナ、ワタシ!
2009年12月2日

映画「キャピタリズム マネーは踊る」@一ツ橋ホール
本作は基本的に新旧の即存映像をつなぎ合わせた物に、ムーア監督が独自に集めた取材映像と共に、ムーア監督が資本主義に対して"NO"と言うパフォーマンスを軽妙に、かつ真摯に取り組んだ映像をコラージュしながら、観客に現在のアメリカが経済不況に陥った状況を判りやすく説明しながら検証するムーア監督らしい作品だ。しかし今回の作品は即存の映像に頼りすぎている。したがって、ドキュメント作品として良く出来ているが、乗りに乗っていた頃のムーア監督作品と比べてしまうと大人しい印象が残ってしまう。
masalaの辛口映画館
2009年11月30日

『キャピタリズム〜マネーは踊る〜』(2009)/アメリカ
★★★ 相変わらずマイケル・ムーア氏の感覚?は健在で、これまでに崩壊してしまったアメリカ金融システム、引いてはそれが個人の生活を根底から揺るがしてしまったことへの怒りというものは伝わってくる。この映画を見てみんなで叫ぼう!というのがたぶん目的なのだろうとは思うんだけど。時勢は刻々と変化してしまっている。オバマ大統領の支持率が急落しているが、その今の情勢を見てからこの映画を改めて観ると、果たして民衆の声がどこまで届くのだろうかという想いはある。
NiceOne!!
2009年11月27日


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