ココ・アヴァン・シャネル:作品を観た感想(24)

「ココ・アヴァン・シャネル」(COCO AVANT CHANEL)
★★★★ ココは独自のファッション・スタイルの感覚をもつ女性だった。乗馬スタイルでも舞踏用のドレスなどでも、コルセットなどを排除したシンプル・イズ・ベストといった機能美を追究した女性。いわば、ファッション界の革命児でもあったのだ。結局、親から見離され、孤児院で育ったという逆境を乗り越え、デザイナーとして大成したココ。本作ではココの人生を模索する姿が、カメラが内面をとらえることと共によく描かれている。ココのデザインとは彼女の人生そのものを表したものなのだ。ラストのファッション・ショーの演出が実にエモーショナルで素晴らしい。
シネマ・ワンダーランド
2010年6月22日

「ココ・アヴァン・シャネル」 シャネル以前のココの視点
本作でココ・シャネルを演じているのはオドレイ・トトゥ。やはり現在のフランスを代表する女優だけあって存在感があります。ラスト近辺でただのココが、世界のシャネルになったとき風格が備わった感じが出ていたのはさすがです。本作ではエティエンヌは金持ちですが、美形とは言えませんし、双方ともに打算的な付き合いであったようにみえます。この作品は若いときのシャネル自身そのものを描いているというところが、回想である「ココ・シャネル」と大きく違うところであるかと思います。
はらやんの映画徒然草
2009年11月7日

100年前の風 「ココ・アヴァン・シャネル」
タイトルは "シャネルになる前のココ" ということだし、 これでいいのかもしれない。 コルセットを拒否し、 男物の服で世間を驚かせたシャネルも、"女"を使って世渡りするハングリーな人だったことがわかって、 それはそれで納得。 ようするに "パトロンの作り方" みたいな映画。 しかしながら CHANEL が いがに革命的だったかは、 想像力を持って見れば追体験できる。ファッションは上流階級のもので、 通常では起きるはずのないことが起きるには、 それなりの策略がいる。まさに革命的な人だったのだ。
シネマ走り書き
2009年10月24日

ココ・ア・ァン・シャネル ラストの彼女の表情とは?
孤児院出身の若い女性が、やがてはシャネル帝国の創始者になるという物語。その製作意図は確かに感じられる。しかし、ラストのシャネル帝国を築いたココ・シャネルの表情は決して満足感や充足感は感じられない。彼女の不満な、不機嫌な表情の原因は何であろうか?その伏線が実は描かれていないのである。成就できなかった恋など彼女の前半生が決して幸福なものではないことは判るが、それらとラストの彼女の表情を結びつける演出はないのである。
映画と出会う・世界が変わる
2009年10月23日

☆☆「ココ・アヴァン・シャネル」観てきました☆☆
シャネル役はオドレイ・トトゥ。シャネルの位置をつかむまでの話しをフランス語でゆっくり。フランスではシャネルの生き様などは有名で詳しく描かなくてもみんな知ってるわなのかもしれません。そうすると色々な部分を削ってもストーリーとして問題ないですしね。詳しく知らない私はちょっと物足りなさを感じました。最初に観た[ココ・シャネル]の方が伝記の要素が強くシャネルがどういう風にブランドを作っていったのか。復活した時はどんな風だったのかわかった気がします。
♪♪かずくんままのマネー&映画日記 ♪♪
2009年10月18日

「ココ・アヴァン・シャネル」とは、単に帽子作りが趣味の..
映画を見ると当時の上流階級のファッションへの反発や批判が出発点になっているようで、非常に面白かった。当時の上流階級の逆を行き、それがいつの間にか上流階級の本流になっていったというプロセスは面白い。ココのファッションへの関わりは、趣味のような感じで帽子をちょことちょこっと作って、それはほとんど趣味の範囲を出ていない。それがどのようにしてシャネル帝国へと変貌を遂げたのか、そこは全く描かれていない。ココのファッションへの主張や発想の原点についても描いて欲しかった。
映画と出会う・世界が変わる
2009年10月15日

「ココ・アヴァン・シャネル」はシャネルを主人公にする意味..
なんともしまらない作品である。ココ・シャネルが主人公であるが、デザイナーとしての彼女の姿というより恋する女性としての姿を描いた内容となっている。恋愛映画として充実していれば、問題ないのであるが、これが退屈な出来。彼女の複雑な恋が、その創造力にどのように関わって、その作品になったのかということを描かねば意味がないのであるが、そこが全く抜けている。このような内容では、主人公がココ・シャネルである必要はない。
映画と出会う・世界が変わる
2009年10月14日

ココ・アヴァン・シャネル
それにしても、アメリカ版の主人公と印象が随分違うのに驚きました。その強情なまでのパワーは、いつもしかめっ面をしているオドレイ・トトゥの演技に似合っていました。ガブリエルは籠の中に納まって安定しているような結婚生活よりも自分の力で地位を獲得しようと突き進みます。そして、成功したいと願っていたガブリエルが世界に認められた時彼女はようやくほっと一息を着けたように感じました。フランス版のシャネルの人生はやっぱりフランスっぽいなあと感じた1本です。
とりあえず、コメントです
2009年10月11日

「ココ・アヴァン・シャネル」華麗な帝国を作ったココのシャネル前夜
★★★ 成功を収めた女性の一代記というより成功を収めるまでの過程を描いた映画。恋愛で得られない幸福を自分を服で表現することで代わりとしたようで物悲しくもある。女性の生き方をワリとシニカルな視線で描いているが、もっと華麗な成功後の部分も見て見たい気がする、今回がシャネル以前を描いたのならシャネル後の映画も見たい、そしてその成功がどのような影響を与えたのか、そのあたりを冷静に検証した部分を持つオシャレな映画も。そんな興味を納得させてくれる真打ち登場を待つ。
soramove
2009年10月6日

ココ・アヴァン・シャネル
何が何でも這い上がろうとする彼女のとった行動は、決して美しいものではないけれど、フランス映画の魔力のせいか、さほど汚い手段だとも思えませんでした。どんなに渇望しても満たされない彼女の内面が切なかった…。これは「愛と結婚」「仕事と名声」という、働く女性が一度は直面する課題、そして人生の物語。「世界のシャネル」のプロローグ的な作品でした。フランスでは大ヒットだそうですが、ココのとった行動がフランス人ならよく理解できるからではないかな〜と。
Peaceナ、ワタシ!
2009年10月2日

【ココ・アヴァン・シャネル】
う〜ん…私はまだハリウッド版[ココ・シャネル]の方が好みだったかな。設定が色々違っていました。バルザンとの関係も全然。どちらが正しいのか解らないですが、こちらのシャネル…あまり好きじゃない。どうも魅力的に感じませんでした。ハリウッド版の方がまだメリハリあったかな〜何となくこちらは単調で退屈しちゃいました。ファッションも素敵!って感じられなかったし。ラストにオドレイが着ていたシャネルスーツがとても似合っていてキレイで印象に残ったくらい。
日々のつぶやき
2009年9月29日

ココ・アヴァン・シャネル
自分の信念を曲げないで、「必ず成功する」と思い始めたのが、どうも古い考え方に固まった上流階級の女性たちを見た直後だったように思う。それは、自分の考え方がいかに合理的で、進歩的か自覚してしたのだろう。まさに、孤児院で子供時代を過ごさなければ、ココ・シャネルは生まれなかったのかもしれない。ラストシーンで次々に出てくるモデルが着ているのは、シャネルの歴史そのものだ。
とらちゃんのゴロゴロ日記-Blog.ver
2009年9月25日

映画『ココ・アヴァン・シャネル』を観た感想
★★★ シャネルの若い時の恋物語は確かに波乱万丈で、映画になりやすいのかもしれないけれど、アタシが観たいのは「シャネル」を作ったデザイナーのお話。どうやってこの時代に彼女が成功していったのか、でザインの方法、会社経営者としての手腕、スキャンダル、晩年のこと…etc. いろいろ知りたいと思うのよ。
映画初日鑑賞妻
2009年9月24日

ココ・アヴァン・シャネル
★★★ 下層階級の娘は一生下働きで通すか、玉の輿に乗って人生を乗り換えるかの、2つしか選択肢がない!そんな時代の生き方を否定して、男にこびず自分の意思で行動するシャネルはかっこいい♪でもね、シャネルはこれからの時代が面白いんだよね〜。彼女が時代をはいあがっていくところなんて本当に勇気がでるっていうか、いきざまに感動する。やっぱり…この後にデザイナーとして成功するシャネル、どん底からはいあがってくるシャネルを見てみたかったな〜!
C'est joli〜ここちいい毎日を〜
2009年9月23日

ココ・アヴァン・シャネル
★★ こんな恋愛映画みたいになってるとは、、。私が観たかったのは、シャネルという女性がどのように苦労して"ファッション界のシャネル"になったのかというサクセスストーリーだったんっスよ〜。彼らとの関係ばかりがクローズアップされていて、肝心のファッションデザイナーとしての彼女の姿がほとんど出てこなかったことが残念。これでは感動も何もあったもんぢゃない!ココを演じたオドレイ・トトゥが見せるデザイナーとしての表情がとても良かっただけに。
映画道
2009年9月23日

『ココ・アヴァン・シャネル』(2009)/フランス
★★ 彼女の生涯を映画化しようと思うと、必然的に場面が限られてくる訳です。本作も草創期以前の2人の男性との恋愛が中心。むしろ上映時間の約8割くらいをそれに充ててより恋愛色が中心となっている。[ココ・シャネル]と比較して大変残念だったことは、シャネルが事業を軌道に乗せるまでの過程や、ブランドの由来、エピソード、そういったものがほとんどなくなっていたこと。オドレイ・トトゥの雰囲気は悪くなかっただけに、コマーシャルに使われたかのような印象は大変残念。
NiceOne!!
2009年9月22日

☆「ココ・アヴァン・シャネル」
★★★ 孤児のココが出世を夢見て金持ち将校の愛人なるけど、この男は妻を持つ気などサラサラない、典型的なフランス野郎紳士。友達のボーイにココを貸しちゃったら相思相愛に…そんな色恋沙汰をしながらも、淑女仲間??の帽子をデザインしてあげたり、舞踏会のドレスを黒でデザインして、注目の的になったり、、。主演のオドレイ・トトゥ、若いんだか老けてるんだか、冷静なんだか情熱的なんだかも演じきれてるし、上手いタイプの女優さんになってきてる…という印象。
☆☆ひらりん的映画ブログ☆☆
2009年9月22日

ココ・アヴァン・シャネル
★★★ シャネルの恋愛映画を観ているようでした!孤児院育ちの少女が1人の男に出会い、1人の男を愛し、そして「シャネル」を立ち上げる…みたいな経過は描かれていたけど、頂点になるまでは、あっさりばっさり、はしょられていて非常に残念。バッグや小物、ココマークも出てこず、もの足りなかったです。恋愛については丁寧に描かれていたけど、感情移入できるほどのモノでもなかった、、。いよいよこれからと思ったら、すでに大物。すぐにラストがきてしまったので、目が点www
Addict allcinema おすすめ映画レビュー
2009年9月21日

ココ・アヴァン・シャネル [映画]
★★★ こうしてシャネルブランドが誕生するのかーと思うととても興味深い内容で面白かったです。ややキレイ目に作られてる感じですが…さらりとした展開だったのは良いかも。自分の生き方や考え方を周りに左右されないスタイルがカッコ良く思えましたね。豪華なドレスの中に、地味ながらシンプルなココのファッションがステキ。逆に目立ってた。あれくらいじゃないと一流のデザイナーにはなれないんでしょうね。常に周りをチェックしてる姿が印象的でした。今のファッションの原点のようなすげーお方だ。
映画鑑賞☆日記・・・
2009年9月20日

ココ・アヴァン・シャネル
ラストシーンのほんのちょっとだけようやくシャネル的映画になった。すこし前に公開された方のシャネル映画は観ていなかったが、どうだったのだろう。ほとんど女性で超満員でその中に混じっての鑑賞はちょっと恥ずかしかったかな。つまらなかったとかではない、でも抑揚もなくそれほど面白い映画でもなかった。笑いも感動もなかったし。どちらかというと[ミス・ポター]なんて感じの映画が好きな人にはおすすめかも。男性にはあまり向いていないかもしれない。
映画君の毎日
2009年9月19日

ココ・アヴァン・シャネル
★★ あまりにも単調でどうでも良いラブストーリーが延々続くんで、いつ終わるのか時計を見てしまった程。余計なラブストーリーに時間を割かないで、彼女が成功するまでの生みの苦しみを描かなければ本当に彼女の半生を描いたことにはならないです。気がつくとパリで帽子屋は大繁盛してるんではダメでしょう。ボーイが亡くなった後にガブリエルが服を作るシーンも、そこにこれこそがシャネルだという熱い主張がないから、全然テンションが上がりません。楽しみにしていただけにこの出来はちょっとショック。
LOVE Cinemas 調布
2009年9月19日

映画 【ココ・アヴァン・シャネル】
★★★ 働いて成功することを夢見ていたというのが、当時の女性としては画期的でした。CHANEL独特のスタイルの元がそこかしこにさりげなく出てくるのが面白かったです。ただ、ココの感性というのはやっぱり突然変異的だったのでしょうかねぇ? カペル亡き後のココの頑張りを見られるのかと思ったら、急に大成功のショーで終わってしまってガックリ。富と名声を手に入れたはずのココの表情が冴えなかったのが印象に残ります。
ミチの雑記帳
2009年9月18日

ココ・アヴァン・シャネル
女性とは男性の所有物であって、着飾ってなんぼ、という時代に修道女か孤児が着ていた服の色を、「自分の瞳の色に映える唯一の色」として形にしてくれたおかげで、女性たちが身につけるものが劇的に変化したのだろう。そして、ココの発想と実行のおかげで、身も心も解放された女性たちが社会に出てゆき、ひいては、現代の女性たちに大きな影響を与えてくれたのだが、その背景には、決して恵まれてはいなかった境遇が、主体性を持った女性を生み出してくれたようにも思える。
悠雅的生活
2009年9月18日

ココ・アヴァン・シャネル /COCO AVANT CHANEL
★★ 可もなく、不可もなくというか…。全く興味ない人、もしくはただ単にシャネルの人生をみてみたいという純粋な気持ちで観る人にはつまらないかも、、。描き方が浅い!のひとこと。うたってるほど波瀾万丈なサクセスストーリーとして楽しめるわけでもなし。若い頃だけに的を絞ってあるわりには内容が薄っぺら。男から自立して、いよいよこれからシャネルとしての試練の?道を見られると思いきや次のシーンではもう大物になってたのでびっくり。
我想一個人映画美的女人blog
2009年9月16日


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