ブレイブワン:作品を観た感想(5)

ブレイブ ワン/The Brave One
愛すべきを見失った時に人は如何にしてその喪失感と向き合うべきか、だとか、社会正義とは何か、だとか、自らの別の側面とそれに衝き動かされる事に対する葛藤、だとか。そういった要素を命題めかしてこれ見よがしに掲げてはいない然り気無さは好印象ではあったんですが、しかしその所為か主人公の行動を突拍子のないものと感じてしまいまして。結果、物語に主題を与える為の無理繰理な填め込みに、上辺なぞりのまんまの扱いに、終わってしまっているように思え、それは即ち情緒不安定ではなく考え過ぎの果てに頭でっかちになっちゃっている人の不可解極まる行動に見えてしまいまして。
Death to Mary Pumpkinhead
2012年5月7日

「ブレイブ ワン」(The Brave One)
★★★ 真犯人であるエリカが番組中にリスナーから容疑者に対する生の声を聞く場面が興味深い。自らが犯人と名乗り出るものや、議論百出だ。後半のエリカとマーサー刑事のやりとりはサスペンス十分だ。2人の関係は次第に深まっていく。重傷を負った娼婦のいる病院を訪ね、撲殺事件の犯人の面通しを一緒に行う…。製作者側はドラマのセオリーを無視してでも、米国社会に巣食う暴力やドラッグなどの悪に対して一撃を加えたかったのではないか。
シネマ・ワンダーランド
2009年4月12日

ブレイブワン
ヒロインの行為はあくまで「正当防衛」が成り立つ範囲でなされるもの、と高を括っていたのです。だって悪役などすることのないジョディ・フォスターです、結局は司直の手によって「無罪」証明され、「自らの手を汚す」ことにはなるまいと。実際には、正当防衛どころか、積極的殺人。ヒロインは自身に全く無関係な他人を「処刑」してしまう。ハードでした…。しかしそこで、ジョディの行為は「復讐」か?「制裁」か?「処刑」か?
キノ2
2009年4月9日

ブレイブ ワン
ジョディ・フォスターの周到な演技のすばらしさはいまさら言及するまでもないだろう。ボディダブルのヌードさえ魅力的である。マーサーを演じるテレンス・ハワードが、傑作『ハッスル&フロウ』のしがないポン引きと同一人物とは思えないような、誠実で、紳士的な刑事を演じていてすばらしい。その無垢な瞳、物腰、しなやかな身のこなしのひとつひとつがマーサーというキャラクターに人間味を克明に物語る。
I N T R O
2007年11月5日

☆ 『ブレイブ・ワン』
★THE BRAVE ONE。全体にただよう荘厳なイメージは、監督と主演のジョディ・フォスターの共同作業によるもので、どうやら無神論者らしい二人によって、大江健三郎が言っていた「信仰を持たない者の祈り」に近いアプローチで、救済の道を模索してゆく過程が素晴らしい
映画の感想文日記
2007年10月29日

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