脳内ニューヨーク:作品を観た感想(12)

『脳内ニューヨーク』(映画)(2008)
刮目して観るべき映画だと言うことは主張しておきたい。とにかく前半から後半への飛躍が凄まじい。正直なところ分かりやすい映画ではない。そのストーリーの進行をいちいちリアリティや整合性で把握しようとするのはオススメしない。たぶん訳が分からなくなるだろう。
マンガデシネ
2014年2月25日

脳内ニューヨーク(2009)〜同時多発追憶
★★★★★ 9.11を隠喩させるのものとして、不吉な前兆がちりばめられている。その間にも次から次へと人が死に葬儀シーンがいっぱいだ。ビルから飛び降りたり、親族がなくなったり。ほとんどが死んでしまう。なぜか軍用車両が出動してきたり、ガスマスクを装備した兵士らしき人物が現れたり、徐々に徐々に隠喩が現実に収斂していくようだ。ラスト近くでエレベーターが作動しなくなり、埃だらけの階段をケイデンが降りるシーンとか、最後の最後はツインタワー崩壊で廃墟のようになったニューヨークそのままだ。
佐藤秀の徒然幻視録
2011年9月8日

『脳内ニューヨーク』 ('11初鑑賞106・WOWOW)
要は、「人は皆、自分が主人公の舞台を演じている。そこにはエキストラなんていない」…ってことを言いたかったんでしょうね。現実と演劇の多重構造。お話としてはすごく興味深くて、個人的にすごく好きな世界観なんですが、ダラダラとした流れが、ちょっと苦痛でした。エミリー・ワトソンと主人公とのベッド・シーンがありますが、全然いやらしくなくて、ほんとに自然体で、こんな風に描けられる作り手のセンスが素敵だなぁと思います。何年か後に見直したら、感想が変わりそうな作品ですね。
みはいる・BのB
2011年8月6日

mini review 10502「脳内ニューヨーク」
★★★★ 結局のところ、額に大怪我をした時点で病院に運ばれ、あとは「死」に隣り合ったケイデンが脳内で紡いだ観念=妄想であったのかもしれない。「人生は一幕の舞台である」…その舞台を形作るのは脳内の幻想。脳の働きというものは、複雑な電気信号の経絡をたどりながら、了解と受容を不都合な部分を排除しながらかろうじて成立させているのに過ぎないのであって、「脳内」でご都合主義の物語を組み立てながら、日々をやり過ごしているだけかもしれない。カウフマンは、僕たちが「砂上の楼閣」の上に危うく存在していることを鋭敏に感じているのではないだろうか。
サーカスな日々
2010年11月14日

脳内ニューヨーク
やっぱりこの監督さんの作品は苦手です。わからないし、自我が強い感じを受けます。自分自身だけではなく色んな人生までも演じようとするケイデンの演出に、現実と演劇の境目がなくなってハチャメチャになってしまいました。そんな映像を見ながら"人って自分の人生の中で自分を演じてるんだなぁ〜" な〜んて思っていたらいつの間にか夢の中…(笑) 多分私には難しすぎて、、。演劇の世界もあまり得意分野ではないので、そのせいもあって興味を引く内容ではなかった見たい。きっと理解できる人には物凄くよく出来た作品なのだと思います…(汗)
ひばなのシネマの天地
2010年10月18日

浦島タローズ 「脳内ニューヨーク」
ケイデンの時間はどんどんおかしくなっていく。数週間のつもりが気づけば17年、小さかった娘はすでに大人になり、それどころか自分より早くこの世を去ろうとしている。人生は失望と悲劇。特別だと思っていた自分はすでに壊れかけの老体で‥どこかで聞いたような話だなとも思った。そう、、浦島太郎^^ 今回カウフマンは脚本だけでなく初監督ということで、力作ではあるが浦島太郎ほどショッキングにはならず。まったりとわびしさを噛みしめるだけの作品となっている。"脳内"という邦題とともに日本ウケを狙ったポスターだけが、やはりかなりズレている。
シネマ走り書き
2010年7月24日

『脳内ニューヨーク』 (2009)
とにかく楽しい映画でした。かなり笑えます。まっ、大爆笑とは言わないけれど、ちょっと自虐的な主人公なんで、そんなところが可愛くてたまりません。特に3人目のケイデンが出てきたときには、「よっ!やってくれるね」って感じで、ホントにニコニコしちゃいました。登場人物がどんどん入り乱れていく様は、スプラスティック・コメディみたいで、やり過ぎの楽しさがありました。登場人物は結局一人、というか一人相撲のようなもので、それが生きているってこと、だから映画の終わり方は余り重要ではない作品に思えました。
よーじっくのここちいい空間
2010年4月21日

脳内ニューヨーク
またまたフィリップ・シーモア・ホフマンの活躍振りを楽しめるかなと期待したのですが、大変難解な作品で、面白い場面はアチコチに転がっているものの、制作者の全体的な意図を把握出来ないままに見終わってしまいました。すべて生死の境をさまよっているケイデンの脳内現象と見た方が良さそうに思えてきます。なにはともあれ、大変気になる映画なので、DVDが出たらもう一度じっくりと見直してみようと思っているところです。
映画的・絵画的・音楽的
2009年12月19日

脳内ニューヨーク
難解といわずしてどう評したらよいものか。いやー、本当よく分かりませんでした。カウフマン甘く見てました。エンターテイメント作品ということで、多少楽しめると期待したんですが、鑑賞後のなんとも言えないもやもや感…。序盤はまだ良かったんですが、脳内ニューヨークを作成し始めるあたりから、もう何が何やら。ラストの世界はニューヨークなだけに、もう[アイ・アム・レジェンド]の世界かと。実際あんまニューヨークっぽい感じなかったんですが。
メルブロ
2009年11月23日

脳内ニューヨーク
非常に難解な作品。ラストのドキッとする衝撃はストレートに伝わるものの、結局何が何だか解らないままに映画は終わる。ただしかし、不思議な魅力がある事は認めざるを得ないだろう。本作は言ってみれば劇作家ケイデンの半生を描いたドキュメンタリーとしてスタート、しかし彼が現実のニューヨークに自身が考える日常を再現した演劇を創り上げようとし始めた時点から、その演劇作品のメイキング映画へと変化していく。にもかかわらず何やらファンタジーな要素が随所に垣間見える。複数回観ないと理解できないと思う。
LOVE Cinemas 調布
2009年11月20日

脳内ニューヨーク / SYNECDOCHE,NEW YORK
もっと幻想的で変で、妄想的なストーリーを想像してたんだけどちょっと違う感じ、観てても124分が長く感じちゃった。一番面白かったのは、キャサリン・キーナーの個展の絵でヘンなメガネかけなきゃ見えないくらい小ちゃいの。カウフマンらしい発想。人生への絶望感や挫折感、孤独を味わったことのある人間の方が、よりこの男を理解出来るのかもしれない。主演の男が覇気がなさすぎで、もがいているだけで、愛を求めてるだけで、結局は悲観的すぎる、ってところが根本から受け付けられないのかも..。
我想一個人映画美的女人blog
2009年11月16日

『脳内ニューヨーク』 (Synecdoche, New York)
★★★ チャーリーはあまりに才能がありすぎてあまり観ている人に理解しずらいこだわりすぎる作品にしてしまう。この作品もキャストは演技の素晴らしい俳優揃え、ユーモアあり最近でも最先端をいくようなシナリオで素晴らしいのですが、あまりに凝りすぎて僕は登場人物やシーンを追うのが精一杯で疲れてしまった。主人公の寂しさや孤独から逃れたい一心で大変な芝居を始めるあたりはすごいと思うが、もっとゆったりと作品を楽しみたいと思った。ただホフマンてすごい俳優だと思った。この役は彼しかいないでしょう。
Mooovingな日々
2009年10月30日


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