ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路:作品を観た感想(6)

【ナンネル・モーツアルト 哀しみの旅路】偉大な音楽家の姉という呪縛
ナンネルの生涯に渡る伝記を期待して観た方にとっては、期待外れかも。「えっ。こんな所までしか描かないの?」という感じで終わっちゃいます。少し物足りない印象はあるものの、音楽や当時の衣装、宮廷の雰囲気や調度は堪能でき、この当時の女性がどんな扱いだったのかというのもお勉強になる。18世紀ロココ時代のヨーロッパが好きな方には楽しめる1本。
映画@見取り八段
2012年2月5日

ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路
★★ この時代どんなに才能があっても、女性ってだけで×なんだよね〜。ヴァイオリンにも触れない、作曲家にもなれないそんな時代があったんだな〜って改めて思いました。とにかくセット?が豪華!!バロック音楽や当時の宮殿や貴族の館などなど…。んーー見事だね。だけど…この時代背景に共感できないからか、どっぷり映画に入り込むことできなかったな〜。フランス王太子に恋心を持ち傷つき…、そして最後までモーツァルトを支えたナンネル。晩年はかわいそうなくらいだった。それでも弟を支えていたのは、すごい女性だな〜って思います。
C'est joli〜ここちいい毎日を〜
2011年10月19日

「ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路」
モーツアルトの姉の半生を描いた人間ドラマ。一家が食事をする場面、部屋を照らすのは蝋燭の火で、4人の家族のうち彼女だけが暗く、姿が見えない。才能があり、しかも音楽に囲まれた環境で育ちながら、そして自らも作曲家の道を目指す彼女であるが、「女」であるという理由でその道は閉ざされてしまう。神童と言われた弟によって日陰の存在となったのではなく、「女」という理由で抑圧された時代の犠牲者。弟にオペラの作曲を命じる父の言葉を聞く彼女のうつろな表情は、彼女のその後の人生を語る字幕がなくても十分に語られている。
映画と出会う・世界が変わる
2011年8月17日

ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路
18世紀の女性たちは早く大人にならなくてはならないのですね。15歳で音楽と恋の道を諦めてしまったナンネルも、14歳で人生を決定してしまったルイーズも、あまりのことに切なさと共に理不尽さを感じてしまいました。登場する音楽がとても美しかっただけに、その才能が無駄になってしまったことが哀しかったです。それが時代だったのだなと思うと同時に、現代の自由さを身に沁みて感じました。ナンネルを演じたマリー・フェレとルイーズを演じたリザ・フェレはルネ・フェレ監督の娘たち。モーツァルト一家みたいに監督さんも子供たちの才能を信じているのだなと感じました。
とりあえず、コメントです
2011年5月15日

「ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路」
時代物好きなわたし的にはまぁまぁだったかな。ルイ・フェルディナン王太子とナンネルが出会い恋に落ちたという史実は興味深い。映画の中で二人が歩く"ヴェルサイユ宮殿・鏡の間"のシーンは素晴らしかった。ナンネルと王太子ルイの出会いと別れ…あの時代王太子が一般人と恋をするなど考えられなかった。ナンネルを愛人にするのは簡単だったが、山ほど愛人のいた父親ルイ15世に反発があった可能性もある。父親が寵愛したポンパドゥール夫人のことを語る彼は複雑な表情を浮かべていた気がする。ともかく互いに惹かれ合いながらも唐突に来る別れのシーンは哀しい。
ヨーロッパ映画を観よう!
2011年5月9日

ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路
★★★ この時代のヨーロッパとしては当然でもある男尊女卑の考え方は音楽界にもあって、それは即ち「女性は作曲家にはなれない」というもの。父には認められなかった音楽の才能を、こともあろうに王太子に認められ、更に2人は恋に堕ちてゆくのでした。自ら書いた楽譜を全て焼き払い、二度と作曲をしなかったナンネルは時代の犠牲者と言えるかもしれません。才能豊かな女性でも、国と時代の違いがもたらした悲劇。彼女の才能があのまま受け入れられたら、モーツァルトは2人を指す名前になっていたかもしれません。
LOVE Cinemas 調布
2011年4月12日


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