マイマイ新子と千年の魔法:作品を観た感想(8)

『マイマイ新子と千年の魔法』をキネカ大森3で観て、
★★★ パートパート面白い。でも、物語の閉じ方に今回ちょっと違和感を感じた。
ふじき78の死屍累々映画日記
2016年11月16日

『マイマイ新子と千年の魔法』'09・日
これは自伝的小説やから、物語の整合性や劇的な展開を望むのが間違ってるんやろな。ただ、新子のおじいちゃんの死と、新子と貴伊子の別れの場面のあっさり描写だけは流石に許せん。新子の引越しで終わるから、諾子の件を貴伊子が1人でも大丈夫な事を示す為に新子抜きにしたとも考えられるけど、それでも千年前の話と現在の話は、うまくシンクロしてたとは到底思えんかった。事件が起きなかった前半部分は、ガス冷蔵庫とか新子が階段に感激したりとか、馴染みの無い時代やし新鮮に思えたのもあって、なかなか良かったから千年の魔法は無くても、良かった気もする^^;
虎党 団塊ジュニアの日常
2011年1月26日

マイマイ新子と千年の魔法
これは、小学生の女の子の目線で描かれた、大人に向けた物語だった。日々を楽しく暮らす子供たちは明日の約束が当たり前だが、明日の約束ができない大人の厳しい現実を垣間見ることになる。けれど、夜がどんなに明るくなっても、歩く道に土がなくなって、道端に綺麗な花が咲かなくなっても、千年の魔法の威力などとっくに消滅したように見えても、それでも、人の中には繋がっているものがあり、夢を見る力が消えたわけではないと思う。明日の約束をする子供たちのような感性だって、全く絶滅したわけではないだろうと思う。これは…大人の方々にオススメなのです。
悠雅的生活
2011年1月12日

マイマイ新子と千年の魔法
これはなかなかに素晴らしい映画でした。大人向けのアニメのような感じ。世代的には全然かすることもないものの、小川を堰き止めての池作りや水遊び、ウイスキーボンボンを食べてうわぁ〜ってなるあたりは、ノスタルジーな気分になりました。東京から越してきた貴伊子が新子と一緒にいることで、国衙の土地に少しづつなじんでいく様は見ていて何か微笑ましかったし、新子がタツヨシと家出して歓楽街へ行った帰りに、貴伊子と一緒に金魚を捜すあたりのシーンは個人的には凄く好き。ただ平安時代のパートは全部が全部必要だったのかなぁと思う。
だらだら無気力ブログ
2010年7月31日

[映画『マイマイ新子と千年の魔法』を観た(少女万歳!^^v)]
良作である。ボーイッシュな新子と女の子らしい貴伊子は、全く正反対のタイプながらも、それぞれの魅力を発散させている。二人の作品中での魅力の表わし方、その拮抗具合が絶妙である。この貴伊子が、次第にこれまでの殻を打ち破って変身していく様が、そのコスプレ的な面白味とともに、少女の成長を思わせ、いいんだわ^^ かつての都の繁栄の中で生きる孤独な姫と、現在の新子たちを、あまりきっちりとではなく、花びらや用水路、小川を流れる切った折り紙などを通し、控えめにオーバーラップさせているのも上品だ。
『甘噛み^^ 天才バカ板!』
2010年3月31日

『マイマイ新子と千年の魔法』を観てきました。
素晴らしい作品でした。この作品の何もかもが懐かしく目に写るとしたら、「その時」から年月に晒されて忘れてしまっているような、錯覚に陥っているものの正体に、気付いているからなのかもしれません。その正体を、思い出させるために、この作品は存在しているのだと思います。映画から新しく与えられるのではなく、今も確かに持っているものに気付かせてくれる映画だと思います。
よーじっくのここちいい空間
2010年1月12日

「マイマイ新子と千年の魔法」
★★★★★ 戦後10年を経た、ひなびた田舎町で、子供たちが空き地に自分たちだけの遊び場をこしらえ、空想の世界に浸りながら遊ぶ日常を淡々と描いているだけである。なのに、観ていて何故か胸が切なくなり、涙が溢れて来るのである。昭和30年という、戦後の高度成長が始まりかけ、まだ未来に夢と希望が持てた時代を自由に往還しつつ、そこから、豊かにはなったけれど閉塞感が充満し、ほとんど先が見えない今の時代を生きる我々に、この映画は "時代の進歩とは何なのか"、"未来に夢を持つ子供たちに、大人は何を残してやれるのか"というテーマを問いかけているのである。
お楽しみはココからだ
2009年12月22日

マイマイ新子と千年の魔法
★★★ 少女の空想はそもそもタイムトラベルであって、現在と千年前が不自然なく入り混じっている。かなり等身大の飾り気ない昭和が描かれる。女性教師は仕方なく東京に嫁に行ったり、新子に昔語りするおじいさんが亡くなったり、その後の日本を予感させるような場面が淡々と描かれて進行する。マイマイとは、髪の毛のつむじなのだけれど、別の意味でミズスマシの意味もある。実際、背の低い新子が麦畑を駆け回ると、まるで麦畑の池でマイマイがすいすい泳いでいるような感じで描かれている。この場面、新子と自然が一体化していて凄くいい。
佐藤秀の徒然幻視録
2009年12月20日


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