亀は意外と速く泳ぐ:作品を観た感想(9)

亀は意外と速く泳ぐ(2005)
★★★★★ 日常物の何気ないイメージの連鎖でストーリーが展開する手法は同監督の「インスタント沼」にも共通する。有り触れた日常的なものばかりだから笑っていられるが、「平凡」とか「普通」と見なされているものが、裏返せば恐ろしい世界になるという寓意が込められていて、そこそこ味のラーメン屋(松重豊)がその気になれば行列のできる店のような極上のラーメンを作れるとか、「平凡でいろ」がスパイの使命である平凡な主婦スズメは何のためにスパイ集団に雇われたのか。ヒントになるのは、10年間、一番変わり映えしないまんまの公園のベンチババアがそろそろ年で引退時期を迎えていることだろうか。
佐藤秀の徒然幻視録
2012年2月28日

「亀は意外と速く泳ぐ」
★★★★★ 三木聡の笑いってシュールで大好きなのよ(笑) でも、この物語は面白いのはもちろんだけど、案外深いのよ。平凡に過ごせって改めて言われて、平凡とは何かを考える…。これって哲学よね。そういう哲学的意味合いも含めて、この映画は最高。あたいは大好き、オススメしちゃうわ。
ドゥル的映画鑑賞ダイアリー
2010年9月7日

亀は意外と速く泳ぐ
★★★★ 日常的なくだらなさ!いちいち共感できるんですよね〜。一番共感出来たのは、学生時代に恋したイケメンとバッタリ再開したシーン。イケメンは、色々と微妙な姿になっていた。先輩「僕と一緒に世間を欺かない?」 この主人公の「はーい…」が、なんとも微妙な言い方で笑えます。スパイの先輩が好きなキャラクター「あずきパンダちゃん」!謎のメロディーに乗って紹介してきて、くだらないの。このあずきパンダちゃんの破壊力は異常です!爆笑…ってほどではないんですけど、プッと出来る。そんな微笑が最初から最後までずーっと続きます。
☆☆むらの映画鑑賞メモ☆☆
2010年9月7日

「亀は意外と速く泳ぐ」
★★★★ ほんと、この監督の作品はやすっちいけど、笑える。蒼井優は何でも出来る女優さんを目指してるのかもしれないけど、スケールの大きい、雑な女の役は、あまり似合わないような気がする。上野樹里の普通人ナレーションは、結構この作品のキモになってて、良かった。あの人も、あの人も、実はスパイだった…って、笑える。結末の、公園のベンチ下に…というのは、意外だった。あれだけで500万円もらえたスズメはラッキー?? どんくさく生きてるけど、いざとなると活躍できそう…でも...見たいな作品。
☆☆ひらりん的映画ブログ☆☆
2010年5月24日

亀は意外と速く泳ぐ
★★★ いい感じ!どうしようもなくくだらない小ネタの数々が実にいい味わいの作品です。[インスタント沼]はクスクス笑いの部分が多かったですが、本作はそれなりに大笑いの箇所もあります。心の中で突っ込みながら観る方が面白いというか…そんな感じ。個人的に大爆笑させてもらったのは加東先輩とスズメの喫茶店シーン。ことごとくキャラクター設定がネタ。三木監督の発想の飛び具合に脱帽でした。
LOVE Cinemas 調布
2009年5月28日

亀は意外と速く泳ぐ
上野さんは、奇怪な共演者に振り回されて困ったような表情が多いと思うのですが、この世界と同じくユル〜い表情が可愛らしいです。この頃はまだ垢抜けていなかったように思われますが、それが作品の世界にマッチしていました。 なんともユル〜い世界に浸りたい人にはオススメの作品です。
不動前Labs
2007年1月22日

『亀は意外と速く泳ぐ』
★★★★★ この映画は、三木聡が変換した、まぎれもない妄想であり、まぎれもないこの日常である。 ここには、僕らの世界+αの「過剰」もなければ、映画用に用意された人間もいない。そんな奇跡的な映画が作られたのだ。 僕らの妄想が導く日常のキラキラは現実の前にすぐかき消されてしまうが、ここでは消えることはなく、ひとつの「形」となるのだ。 なんて感動的なんだろう。 僕らは、この映画で「日常を楽しむ」という幸せを思い出し、再び日常に戻ってゆくのである。
HELLOGOODBYE
2007年1月13日

[映画]
面白かった。 観終わって、観客は皆一様にニヤニヤしてた。コメディ映画。 上野樹里の暗いような明るいようなモノローグがツッコミとなる。ツッコミに必要なのは安定感なのだあと気付く。正しく定規(スケール)を持つ者というか。上野樹里の乾いた面は非常にコメディ向きだ。 蒼井優も目立たぬ共演という彼女のベストプレイスで好演。 あとアコーディオンみたいな音楽は浮遊感がある。ここは確かに「アメリ」との共通点。 ラストも上手い。
「短歌と短剣」探検譚
2006年6月11日

演劇論5
名作だと思います。主演の二人の女優さん、さすがです。とくに、上野樹里さんの専業主婦役の演技は、ゆらぎとずれの どんくささ。 どんくさい専業主婦が秘密組織のスパイに就職する!と、ありきたりの日常が異なった輝きをおびて、新たな光のもとに見えてくる。わくわくドキドキの連続。
阿部仲麻呂☆学術活動!
2005年10月19日


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