黒の怨:作品を観た感想(2)

『黒の怨』
エミリーのささめごとは静寂を際だたす。闇にとける蒼白い肌。氷よりつめたい口づけ。「作中でかならず力づくで拘引される」。ボクはそれを「エミリー・ブラウニングの法則」とよぶ。作品世界で十二年がすぎる。そこに"ベイビードール"がいるべきだが似ても似つかない。エミリー・ブラウニングの後釜に据えられる女優はいない。「サッカー・パンチ」でスイートピーに生命を贈呈した彼女に世界は恐怖した。そして第二段落の表情につながる。コンマ一秒ごとに異なる感情が、瞳と唇で炸裂する。
そのスピードで
2011年7月13日

黒の怨
ホラー映画だけれど、実はさほど怖くない。お約束の「突然の音響でビックリ」はあるけれど…。残酷描写はほどんとなくて、どちらかというと「暗闇にいると襲われる」という心理的な恐怖感だ。「その姿を見たものは殺される」というのが物語の発端だったのに、終盤はどういうわけか無差別攻撃に近い。ツッコミどころも満載。スッカリ最初の設定が破綻している気もするが、85分だしまぁいいか。短い上映時間でわりとテンポよく進んでいくので、物語には何のひねりもないけれど退屈はしない。しかし何も見えない暗闇ってものは、大人だって結構怖い。
映画備忘録 by Movie-Goer.net
2010年12月31日

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