激突!:作品を観た感想(3)

激突!
運転手の顔が見えない。運転手の意図が見えない。この二点だけでこんなに怖い作品が出来上がるとは!物凄い緊張感で画面に見入ってしまった。徐々にヒートアップしてゆくスリリングな展開は見事というしかない。低予算なだけに余計な描写のないシンプルなアイデアが光る傑作です。タンクローリー車自体が顔のように思えてくるのが面白い。
いやいやえん
2014年3月24日

『激突!』
アングルが斬新。この後スピルバーグが大監督になるのが分かっている、ということもあるだろう。才能の萌芽のようなものをところどころに感じる。トレーラーの轟音に象の雄叫びみたいな音声がかぶせられていたように聞こえた。巨大なトレーラーと真っ赤な乗用車が、サバンナを吠え狂いながら疾走する猛獣と、逃げまどう雌に思えた。最後、求愛は受け入れられ…。染まるような夕焼けの中、もっと喜んでいいはずなのに、ひとりポツンと取り残され、たまらなく淋しそうなデニス・ウィーバーの姿…。
23:30の雑記帳
2010年6月8日

午前十時の映画祭 スピルバーグの原点が見える「激突!」
市内を経て郊外のハイウェイまでの変化を見せながら物語の舞台設定を示していく。ハイウェイに出てドラマは静かに始る。追い抜いた大型トレーラーとの間で、いつの間にかトラブルが…。ドラマをこのひとつの出来事に絞って展開したのが成功。ラストの主人公の表情やその姿には、爽快感があるわけではない。これは「痛快娯楽映画」ではないことを示している。70年代初頭のアメリカン・ニューシネマの雰囲気そのもので、ニューシネマとは対立するようなイメージで登場したスピルバーグ作品の原点には、実は、あの時代の特徴的要素を持っているのである。
映画と出会う・世界が変わる
2010年4月14日

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