光:作品を観た感想(8)

光(河瀬直美監督)(2017)
ちょっと難解だったけれど、河瀬監督、十八番の、奈良の豊かな自然描写が効果的で、風景がとても美しく、映像美で、雰囲気。視力を失いゆく天才カメラマンを演じた永瀬正敏が、色っぽく、ヒロイン、水崎綾女の透明感と相まって素敵。最初は反発してたふたりが、どんどん惹かれていくさまも、デリケート。個人的には、藤竜也が出ていて嬉しかった。豊かな時間でした。
のほほん便り
2018年8月19日


★★★★ 視覚障害者のために繊細な作業まで行われているなんて全く知りませんでしたから、本作はその意味で興味を惹かれましたが、それだけでなく、河瀬直美監督の初期の頃の映画作品の感じも幾つかの点で感じられたりするのも、とても面白いと思いました。本作における主役の永瀬正敏の演技は、次第に視力が低下していくカメラマンという難役を、文字通り入魂の演技でこなしていますが、本作全体としては、音声ガイド制作者の美佐子の成長物語といった感が強く、美佐子役の水崎綾女が、とても瑞々しい演技を披露していて次作が期待されるところです。
映画的・絵画的・音楽的
2017年6月13日

ショートレビュー「光・・・・・評価額1650円」
★★★★ ハンセン病をモチーフにした「あん」に続いて、視覚障がいという社会的マイノリティを軸に、人生における光=希望への渇望を描きながら、同時に「映画とは何か」という、映画作家として根源の難問に挑む意欲作だ。音声ガイド作りのために、なんども繰り返されるディスカッションのシーンが秀逸だ。役者の生かし方も相変わらず上手く、永瀬正敏と水崎綾女も素晴らしいが、美佐子の上司と劇中映画のヒロインを演じる神野三鈴が強い印象を残す。
ノラネコの呑んで観るシネマ
2017年6月7日

「光」:美しさと情感と
反撥から始まる恋愛映画の側面が、とても良いです。終盤の二つの魂の接近と、ラストの情感などは、まさに映画ならではの美しさではありませんか。その魅力を支えた撮影(百々新)の力も評価すべきでしょう。美しさと情感と・・・河P監督のフィルモグラフィにまた一つ良作が加わったと言えるでしょう。
大江戸時夫の東京温度
2017年6月5日

『光』 映像を言葉にすることの難しさ
『光』では、音声ガイドの仕事ができあがっていく過程を追っていくことになるのだが、普段あまり触れることの機会のないこの仕事に注目したところがよかったと思う。映画の見方の色々を考えさせる内容となっているところが魅力だろうと思う。
映画批評的妄想覚え書き/日々是口実
2017年6月4日


★★★★ ラストの「光」として象徴される奈良県の風景に降り注ぐ夕陽が美しい。
佐藤秀の徒然幻視録
2017年5月29日

[映画『光』を観た]
河瀬監督の作品は、そのドキュメントタッチの中での物語構築、人物アップ多様による役者の内面の演技誘発と、いつも、私は感心させられている。主演の水崎綾女は、いまいち売れないセクシーグラビアアイドルを続けて来たそうだ。だが、ここにきての抜擢、アップに耐えられる美しさと、逃げられないカメラに充分に応える目の演技。永瀬正敏は、安定の「不器用な人物」の演技でした。
『甘噛み^^ 天才バカ板!』 b...
2017年5月29日

『光』お薦め映画
★★★★★ 視覚障害者の手助けになりながらも邪魔をしない程度の音声ガイド原稿に仕上げるまでの過程が、丁寧に描かれている。担当する映画作品、そして目が見えない人のことを本当の意味で理解していなければ、映画製作者と視覚障害者が満足するような音声原稿は作れない。映画と劇中劇がピタリと重なって見えてくる、暗闇の世界に向かいつつある男のラブ・ストーリー。
名機ALPS(アルプス)MDプリンタ
2017年5月27日


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