男はつらいよ・寅次郎純情詩集:作品を観た感想(1)

『男はつらいよ 寅次郎純情詩集』 (1976)
「人間はなぜ死ぬのでしょう」というセリフがモチーフのひとつとなるシリーズ第18作。小難しいモノからくだらないモノまで、全てを内包してしまう寅さん映画の懐の深さをぜひご堪能あれ。シリーズ唯一の悲恋でありつつも、心温まる得難い一本である。今回は、かような寅さんの自分勝手さ、幼児性といった特色がボディブローのように効いてくるのだから、油断大敵である。愁嘆場をサラリとかわすことにより、逆に悲しみを倍増させるスマートさは本作でも健在。坂東鶴八郎一座の吉田義夫、岡本茉利、柳生家のばあや役に無声映画時代から活躍する大ベテラン、浦辺粂子、他、梅津栄、永六輔と脇を固める陣容も抜かりなし。
相木悟の映画評
2014年10月31日

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