銀色の雨:作品を観た感想(4)

『銀色の雨』 (2009)
観終わった後、きっと原作は読後感の良い作品なのではないかと、想像してしまった。ただ、この映画は、その爽やかで、胸に迫る人の世のがりの面白さや暖かさを、残念ながら画面に刻み込む事は出来てはいない気がする。私が今まで観てきた映画が持っている独特のメリハリとは違うものが、この作品を支配している。それは、(映画監督の)作家性と呼ばれているものなのかもしれない。
よーじっくのここちいい空間
2010年3月5日

銀色の雨
なんで東京に行くつもりだった和也が菊枝に会っただけで中止するのかもよく解らない。菊枝が時々呟く「地球が泣いている」というのが思い切り滑っている。この言葉、結局意味不明。章次はあることに気が付いて和也に謝るのだけれど、実際、これだって章次の責任じゃないので、あそこまで思い詰めて謝ることでもない。全体的雰囲気に統一的な調和感がなく、ただ薄ら寒さだけが残る。全てが予定調和的に不幸なのだ。美しいのは海の夕焼けと大山だけというのも悲しい。
佐藤秀の徒然幻視録
2009年12月20日

銀色の雨
やっぱり今回も浅田次郎さん作品の(未読だけど)世界は超えなかったかも。中村獅童さんを持ってきても小説以上の映画にはならなかったような気がする。映画の内容自体はそれなりに悪くないし、セリフにも名言がちらほらあるので良いのだが、う〜ん…。DVDでも良かったかなって感じ。見所は…菊枝の部屋のペットボトルのインテリアとサンドウィッチマンの頑張り位かなぁ〜。「雨が上がった後の爽やかな明日から頑張ろう的映画」というほどではなかったかな。
映画君の毎日
2009年12月8日

銀色の雨
なにやら形だけに捉われた薄いドラマで、登場人物の人間像が良く解らない作品でした。登場する3人の男女が引き寄せられるように鳥取県米子市に集まり、偶然の邂逅をします。実は和也と章次には隠された関係がありますが、作品的にはその関係性が物語の終盤に判明しクライマックスへと繋がる構成になっていました。残念ながら本作は良くも悪くもその部分だけの作品だったように思います。とにかく個々の登場人物の抱える心情が殆ど伝わってきませんでした。原作未読者には不親切なつくりになっています。
LOVE Cinemas 調布
2009年12月4日

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