海角七号 君想う、国境の南:作品を観た感想(11)

映画『海角七号/君想う、国境の南』
現代パートのラブストーリーはちょっと陳腐で、一昔前のような演出が目につくし、いろいろな伏線が放置されたままのエンディングだし、キャラ設定もベタ過ぎるような気がして、マイナス点が多く目につきます。脇を固めるキャラクターたちは、みんな個性的でいい味を出しているのですが…いかんせん、主役のふたりの心情の描き方がちょっと弱い。展開も唐突だし。なぜ台湾歴代ランキング2位を記録したのか、かなり不思議だったのですが、日本による台湾統治の歴史を理解したうえでこの映画を観ると、また違う感想があるのかもしれません。
Viva La Vida! <ライターCheese>
2011年9月24日

『海角七号/君想う、国境の南』 ('11初鑑賞116・WOWOW)
★★★★ 冒頭の1940年代、台湾から日本に向かう船の映像がとても詩的で心奪われました。映画は群像劇。たくさんの登場人物が出てきますが、それぞれの個性がきっちり描かれていて、すごく観やすかった。戦時中は日本の統治下で、日本語名を名乗らされ、日本語を覚えさせられていたんですよね。そういう歴史を知ると、複雑な気分になります。クライマックスのコンサート。音楽の力はやっぱり偉大です。児童コーラスバックに1940年代の台湾から日本への船に乗り込む場面で、不覚にも涙。台湾では『タイタニック」以上にヒットしたとか。充実した130分でした(^-^)。
みはいる・BのB
2011年8月27日

海角七号君想う、国境の南 描かれていないものが最も強く伝わる
淡々とした日常の出来事を積み重ねてラストのクライマックスで盛り上げるという演出手法が非常に効果的。ドラマティックな演出でで観る者を煽るのではなく、感じさせるという方法。この作品では日常の何気ない生活の中に日本と台湾の間の戦争の歴史が隠されているということが何気なく描かれている。ここが非常にいい。いちいち台詞で説明しないで、描き出すという演出。過去の手紙と現在のドラマがなかなか融合しないで、どうなるのかと不安を抱かせるが、後半でぐんぐんと盛り上がり、圧倒的な力となって発揮される。
映画と出会う・世界が変わる
2010年4月12日

「海角七号 君想う、国境の南」
メロドラマなのかと思って劇場の椅子に座ったが、作品が基本的にはラブコメだと分かって落差でズリ落ちそうに..。届かなかったラブレターのエピソードは完全にサイドストーリー。主たるところは即席バンドの中心となるアガと世話役の友子のラブストーリー。まぁ…ハッキリ言って大したことない作品。この程度の作品がよく大ヒットしたものだと不思議にさえ思えた。田中千絵はほとんどぶち切れてガミガミ言ってるようなキャラ。彼女のどこが受けたのかも分からない。単にお国柄の違いってことで済ませられるものなのだろうか。
古今東西座
2010年3月3日

『海角七号 君想う、国境の南』
素直にステキだと思える映画でした。今は無き日本統治時代の住所「海角七号」への想いと阿嘉が友子への想いを込めた「海角七号」という曲に涙が止まりませんでした。60年前の純粋な想いが、時代も国境も民族の壁も年齢も越えて現代に生きる人々に伝わるこのステキさと、7通の恋文に込められた想い。戦争のない現代の日本と台湾。この7通の恋文がいつまでも明るい未来へのステキな架け橋となりますように。
めでぃあみっくす
2010年1月25日

海角七号 君想う、国境の南
★★★★ 惜しい!序盤の一通り登場人物を紹介するシークエンスがもっとコンパクトで判り易かったら良かったのに。中盤から後半にかけては阿嘉(ファン・イーチェン)と友子(田中千絵)の恋愛模様を中心に描きつつ、それが60年前の悲しい別れのシーンとオーバーラップする様子に心打たれます。恋愛模様だけでなく、地元で組んだバンドやその音楽を通じて、日本人と台湾人、台湾人の中でも漢民族と原住民族、更には漢民族の中でも客家人までもが登場し、多彩な出自をもつ人々が融和した台湾らしさが表現された作品でした。
LOVE Cinemas 調布
2010年1月15日

海角七号 / 君想う、国境の南
挫折・思い通りにいかない人へのいたわりを描きながら、かつて日本に統治され離れ離れになった男の手紙という形で台湾に残した女性への思いをナレーションとして使いながら、それを配達する行為が過去と現在を繋ぐように、現在の"男が台湾で女が日本人"の恋愛の始まりをも示していく。寄せ集めのメンバーに選ばれた人々やその周辺の人々を描きながら、台湾の人々の背景のバラエティの様々さに触れていることで、様々な環境にいる人々を見据えながら丁寧に描いている。ユーモラスな場面が多く、笑える箇所が多いのも意外に良かった。
しぇんて的風来坊ブログ
2010年1月14日

海角七号
★★★ 台湾で制作された映画で(同国では爆発的にヒット)、地方都市に誕生した急ごしらえのロックバンドが聴衆に感動を与える演奏を行った、というよくあるストーリーに過ぎませんが、一方、1945年の敗戦で日本への引揚を余儀なくされた日本人教師とその教え子との関係があり、他方に、主人公・アガと日本人マネージャー・友子との関係があります。日本人女優・田中千絵の素晴らしい演技や、歌手・中孝介の出演とも相まって大変面白い映画となっています。
映画的・絵画的・音楽的
2010年1月13日

「海角七号 君想う、国境の南」人を想う気持ちは変わらない
★★★ 60年前の悲恋物語と現在が交差するあたりは、情緒的で美しい海や空が余計とその切なさを際立たせる。思うようにならないことは昔も今も日常に存在していて、誰だって悔しい思いをしたりする。そんな気分を思い起こさせるような印象的なシーンがいくつも見られた。ただ、チグハグな部分がいくつか見られ、過去と現在を繋ぎつつ、それらの強い思いを伝えようと意欲的なストーリーが構造的にもうひとつだったか。とはいえ、切ないムードが常に漂い、戦争時の日本と台湾の関係や、叶わない願い、海のある小さな町から永遠が見えそうで好きな映画だった。
soramove
2010年1月12日

『海角七号/君想う、国境の南』 「小島友子」の謎
日本統治時代、多くの台湾人が日本式姓名に改めていた。本作では3組の男女が描かれる。60年前にラブレターを書いた日本人男性と、受け取れなかった台湾人女性。シングルマザーとなった台湾人女性と、姿を見せない日本人男性。主人公の台湾人男性と日本人女性..。過去の悲恋を描きつつも、焦点は現代の男女がいかに行動するか。監督は[小島友子]という名を、"台湾は小さな島だから小島にしようと思った"と語っている。姓が小島=台湾。名は友子。台湾人と日本人が、理解を深め結ばれる映画に相応しい名前である。
映画のブログ
2009年12月31日

海角七号 君想う、国境の南
日本と台湾を結んだ60年の時を経て伝えられた想い...。話の展開は日本映画では物足りない部分もありますが,130分という時間でもすっと観てしまう,なんだかホッコリする映画です。北京もいいけど恒春ものどかでいいトコロ。台湾にはまだ昭和の香りがするところが多い... ゆったりとした過去を思い出したい...そんなときに観るといいかもしれませんね〜。
三十路女の奮闘記
2009年12月31日


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