桜田門外ノ変:作品を観た感想(23)

『桜田門外ノ変』 2010年日本
幕末史を知らないと、ちょーっと理解し難い感じがしましたね。もう少し、ポイント絞ってわかりやすくした方が観やすかったかな。
じゅうのblog
2021年8月17日

名優の演技が支える歴史時代劇 『桜田門外ノ変』
★★★ 骨太な歴史時代劇ですね。歴史的大事件に真正面から取り組み、あまり脚色を加えず歴史に忠実に描いています。時代背景や政治状況などを、極力ナレーションや説明くさいセリフでは解説せず、1行2行の字幕と自然な会話の中でシンプルに 伝えているのが良かったですね。高い構成力がないとできないわけで、話のまとめ方がうまいですよね。一番の魅力は、名優たちによるこってりした演技合戦だと思います。名優たちによる素晴らしい演技が濃縮された作品ですね。
映画部族 a tribe called movie
2012年5月25日

桜田門外ノ変
非常に淡々としていると思います。思考は違うがそれぞれの立場から祖国を守ろうとした二組の派閥による事変は、先にメインの事変があってその後に前後談や逃亡劇があるわけですが、それが長くて、ちょっとダレてしまっていると思います。ただ、襲撃の経緯や前後の話は興味深いものでした。歴史を追った作品としてはなかなか良くできていると思います。ただ、どうだろう。安政の大獄が説明はありましたが、ストーリー上としてはあまり描かれていないため、井伊直弼を敵扱いする理由に薄いのではと思います。
いやいやえん
2011年5月16日

桜田門外ノ変
★★★ 時代に忠実に描かれているこの映画は、感動とかはなくても、事実をしるってことで見てよかったな〜って思ってしまいました!この国をよき国にって思っているところは、今の幕末ブームと同じなんだけど、とにかく時代がはやすぎたんだよね。自分の藩主のためにって思ってやったのに、逆罪になり、これではこの人たちも報われないですね。でももっとかわいそうなのは残された家族と関わった人!ラストの桜田門から国会議事堂ってとこは、なんか感動しました。でも、映画のはじめに映し出される、現在の桜田門は必要だったのかな〜って思いました。
C'est joli〜ここちいい毎日を〜
2010年11月2日

桜田門外ノ変
タイトルが「桜田門外ノ変」となっている以上、やはりクライマックスを水戸浪士の襲撃とすべきであり、としたらそのシーンはラスト近くに置く方が全体の構成から言ってみても座りがいいのではと思えます。もし、この映画のように"それからの浪士達"を専ら描くというのであればそれなりのタイトルとすべきではなかったでしょうか? どうしてこんなに単調で型どおりのことを長々と映画にして観客に見せようとするのだろうかと思って、退屈してしまいました。
映画的・絵画的・音楽的
2010年10月31日

[映画『桜田門外ノ変』を観た]
面白かった。幕末の激動の序章をきっちりと、[十三人の刺客(2010)]のような「ケレン」を全く排して、「十八人の刺客」を描いていたのが良かった。 造り手もこの物語が「桜田門外ノ変」自体にあるのではないことも分かっていて、そのクライマックスを前半に持ってきていて、後はその後の事件に及んだ浪士たちの行く末と、事件以前の、何故事件に至ったかを交互に描くというかなり入り組んだ凝った構成になっている。事件の名前と結果ぐらいしか知らなかった「桜田門外ノ変」の後先を、ドキュメントならざるドキュメント的にクールに見せてくれた力作と言えよう。
『甘噛み^^ 天才バカ板!』
2010年10月27日

【桜田門外ノ変】
歴史の勉強をするために映像のような淡々とした展開がかなり地味に感じてしまいました。時系列が乱れるのもスムーズに流れず残念だったような。関鉄之介の心情を深く描いていなく誰にも共感したりストーリーに入り込めなったような気がします。妾は関の居場所を言えと拷問にかけられたのに、どうして妻は無事だったのでしょうか?そもそもいよいよ時が来た!と家を出るまでは良かったんだけど、その足で妾の家に行くあたりからして関には悪印象持っちゃったんだよなー。それがあるからかなー。最後まであまり好きにはなれない人でした。
日々のつぶやき
2010年10月27日

桜田門外ノ変
★★★ 本作をエンタテインメント作品に仕上げようとするならば、言うまでもなく井伊直弼暗殺の事件描写を終盤に持ってきてクライマックスとするべき。それをしなかったということはテーマがあくまでも襲撃を画策・実行した尊攘派志士たちがたどった末路を描く人間ドラマを軸にしていたということになる。それなら水戸藩尊攘派志士たちの行動のバックボーンとなる水戸学や弘道館の存在に言及すべきであり、彼らがよりどころとした思想というものが如何なるものなのかが曖昧なうちは、彼らの悲観的末路に感情移入することは困難ということになるでしょう。
WEBLOG:e97h0017
2010年10月26日

「桜田門外ノ変」 思い入れが強すぎて空回り
幕末ブームの中、なかなかスポットが当たらない十八烈士を描いた物語を作りたいという思い入れがあったのかと思われます。しかし、その思い入れが作品にとってはあまりいい影響を与えているようには思えませんでした。十八烈士を丁寧に描きたいという想いがあったのかと思いますが、そのために起こった出来事を淡々と追っていくという展開になっているために、物語としての盛り上がりにかけるのです。言うなれば再現ドラマ的な作りになっています。途中で回想シーンなど時系列を入れ替えることもしていますが、これは苦肉の策でしょう。
はらやんの映画徒然草
2010年10月25日

☆ 『桜田門外ノ変』
さすがに50年以上のキャリアを持つベテラン監督にして、歴史に対する造詣も深い人物らしいので、手堅くまとめあげている。ところどころにユーモアをしのばせているのも心憎い演出。オープニングに緊迫した井伊大老襲撃のシーンを持ってきたことで、つかみができて、観客の映画に対する集中力を最後まで途切れさせない技術には手慣れたものがあったようだった。殺陣もかなり迫力と悲壮感があって血の量も多く、見せ場のひとつになっていた。出演者が多かったにしては各出演者のキャラクターが、それぞれ簡潔に、しかも印象に残るように描き分けられている。
映画の感想文日記
2010年10月25日

桜田門外ノ変
桜田門での事変を中心に記憶だったり歴史上の出来事だったりが数年単位で前後するので、タダでも複雑な人間模様と政治の二転三転がもっと分かりにくく感じました。時間を追ってそのまま描いて欲しかったなぁ。その方が水戸の脱藩者たちの想いが伝わってきたかも…。歴史的出来事をドキュメントとして描きたかったのか、関鉄之介ら襲撃部隊を描きたかったのか、、そこがはっきりしてなくてイライラしてしまった。彼らの払った犠牲は必要だったのか?女、子供までも踏み台にしてその"大議"は…? 男社会を女性目線で見ると、そんな感想が湧いてきました。
ひばなのシネマの天地
2010年10月24日

桜田門外ノ変
この事件の関係者は、あまり歴史の表舞台で語られることが少ない。同じ脱藩浪人でも、土佐・長州・薩摩の出身者は表舞台で活躍した。この事件の水戸藩士たちは非常に地味な存在だが、同じように日本の行く末を案じて命を落としていった。1860年の事件のあとには、倒幕の戦いが繰り広げられた。我々は、彼らの犠牲の上で現在の日本が成り立っているのを忘れてはいけない。オーバーな演出がないぶん、見るものの心に響く。是非多くの日本人に見て欲しい作品だ。自信を持ってお勧めする。
とらちゃんのゴロゴロ日記-Blog.ver
2010年10月20日

「桜田門外ノ変」
★★★ 佐藤純彌監督はデビュー以来、回想シーンを多用するスタイルの作品が多い。そういう点では、代表作[新幹線大爆破]も本作と構成はよく似ている。ただ、本作に限って言えばその為に大半の観客には理解し難く、主人公にも感情移入出来ないままに話が進む事となる。それでも、時間を経るごとに話の全体像が掴めてきて、後半はまずまず堪能出来た。彼らの行動は失敗に終わったが、この事件がきっかけとなって、尊皇倒幕運動の火は燎原の炎のように広がり、やがて明治維新に繋がって行った事を思うと、彼らの死は決して無駄にはならなかったと言えるだろう。
お楽しみはココからだ
2010年10月20日

映画「桜田門外ノ変」@一ツ橋ホール
物語冒頭に井伊直弼暗殺を描き、何故この様な状況になったかを回想シーンを多様して観客に説明するのだが、現在と過去が行き来し過ぎて歴史に疎い私は混乱してしまった。その上、異常に多い登場人物の整理も大変だ。テロップを多用した説明も非常に観客に不親切。本作の場合はちゃんと時系列通りに物語を描き、何故実行犯達がこの様な襲撃事件を起こしたのかを観客にキッチリと説明した上で襲撃事件を描くべきである。桜田門を再現しオープンセットと言う一点豪華主義に走り、挿絵を使った説明やフラットなライティングなどバランスの悪い金の使い方は否めない。
masalaの辛口映画館
2010年10月20日

桜田門外ノ変
★★★ この展開はある程度予想できた。大沢たかおが主役に抜擢された理由は、格好悪い烈士を演じて欲しいからだろう。同志たちが次々と自刃し、捕縛されて斬首される中、逃げ伸びようと、ついには蝦夷(北海道)まで逃げようと考える。元々等身大の幕末の志士を描くのが目的なのだから、その格好悪さは本人が言った台詞「世の中を変えなければ、日本は滅びる」と好対照。この台詞がラストで効いてくる演出がまたいい。当の本人からすれば、「俺は必死で日本を変えようとしていたんだ」と反論されそうだ。あい分かった。関殿、本当によく頑張った。
佐藤秀の徒然幻視録
2010年10月19日

映画「桜田門外ノ変」感想
全体的には、歴史的事実を忠実に再現したノンフィクション作品で、ハッピーエンドとは全く無縁の映画ですね。襲撃者達の末路は全員「悲惨」の一言に尽きますし、また主人公である関鉄之介の妻子(内縁関係だったらしいですが)も、「桜田門外の変」後、追捕によって家を荒らされて捕縛されています。さらに主人公と関係があった愛人?らしき女性に至っては、捕縛された挙句、拷問にかけられて死亡するにまで至っています。犯罪者の逃亡生活の悲惨さを描く、というのがテーマの作品なのでしょうか、これって。
タナウツネット雑記ブログ
2010年10月18日

桜田門外ノ変
驚くことに、暗殺事件はあっという間に登場する。結果的にそれは正しい選択であると思ったのだが、最初はちょっと驚いた。ただし、それこそが最終目的ではなかったのだというように、井伊直弼暗殺は序盤にあって、それまでの経緯もその後の展開も、時間軸をかなり頻繁に行き来させて後から描かれる。井伊直弼暗殺を取り上げても、首謀者たちがどうであったかを描くお話は観た記憶がなく、とても興味深いものがあった。「井伊直弼の首ひとつ取るために、どれだけの命が散ったのか」 まさにそのことこそ、その時代を生きた人間たちを描いていくことが主題であった。
悠雅的生活
2010年10月17日

桜田門外ノ変
見事に誰にも感情移入できず。クライマックスであるはずの"桜田門外"での斬り合いシーンを、最初に持ってきてしまったことがそもそもしっくりこなかった。時系列的にそのシーンを最後に置いた場合、テロリズムを無批判に肯定するかのような誤解を生むからという佐藤監督の思いからだそうで…。それがあだとなり、主人公の関でさえ魅力ある人物にはひとつも映らなかった。私が驚いたのは生瀬勝久が演じてた藩士が追っ手に捕まって自害するシーン。今作で一番衝撃的なシーンでしたよ〜。ん〜、もね、どれとっても盛り上がりに欠ける作品。
映画道
2010年10月17日

桜田門外ノ変
桜田門外で井伊直弼を襲撃するシーンは見物!でもそれだけで、後半は退屈でした。始まってそうそうに襲撃シーンが来て、えっ!一番の見せ場をここで見せたら後は逃亡して捕まっていくのを延々見せるのかと思っていたら、時系列が過去になって襲撃に至るシーンが出てきてとりあえず一安心。でもこの時系列の組み換えは一度や二度ぐらいならまだしも、そうちょくちょく入れ替えられると歴史を知っていようが知らなかろうが、ちょいと混乱してしまうだろうし、何よりも鉄之介らが襲撃を決意するまでの心理的変化が分かりづらくて感情移入しにくいと思う。
だらだら無気力ブログ
2010年10月17日

桜田門外ノ変
★★★ 場面転換のほとんどにナレーター付き説明が入るため,最後まで難しさは皆無。本編開始後,間もなくしてクライマックス!雪降る早朝,桜田門外での壮絶な斬り合いが見応え。憂いを抱え志半ばの関鉄之介,吉田松陰もとい高橋など印象に残る人物もある。時代劇を盛り上げるディテールが見事で画面の見応えに繋がっている。ただ…目的が早くに達成されてしまうせいで,あとは余談に感じてやや退屈。ドラマが断片的ゆえ共感しにくいのも原因のひとつ。行き場も帰り場もない水戸藩士たちの葛藤が伝わりにくく,悲劇の痛みが響いてこない。勿体無い。
Akira's VOICE
2010年10月16日

桜田門外ノ変
メインストーリーを「桜田門外の変」以後の顛末に置き、時折過去に遡って事件の原因となった出来事を回想的に紹介する。残念ながらコレがちょっと解りにくい。更に歴史的事実が理解出来たとしても鉄之介たちの無念の度合いがどうも伝わってこない。幕末史のダイナミズムは個そのものにはない。個の動きが各藩の動きや朝廷、幕府の動きにリンクしてくるところが面白いのです。まして個としての背景すら何も描かれていない鉄之介たち水戸藩士の逃亡劇など退屈なだけです。幕末史ファンとしては期待の一作だったのですが、ちょっとガッカリな作品でした。
LOVE Cinemas 調布
2010年10月14日

試写会「桜田門外ノ変」
なかなか面白かった。水戸藩士からの視点で描く"桜田門外の変"ということもあり、新鮮に感じることが出来ました。通常はクライマックスになるはずの襲撃シーンを前半に入れたことで、異色の構成。時系列を入れ替えつつ展開していくので、なかなか興味深い。桜田門外の変のシーンは良く再現されていた。ひとりひとりの動きのディテールが凝っていて‥殺陣に圧倒される!中盤から後半は回想シーンと後日談。キャスト陣の鬼気迫る演技が功を奏し、あまり飽きず。[十三人の刺客]とは対局的。エンターテインメントではなく、真面目に史実を語る映画ですね。
日々“是”精進!
2010年10月12日

桜田門外ノ変
歴史の裏にある事実はかなり辛いものでした。とてもまじめな作品だなと感じました。エンターテイメントよりも史実を伝えたくて作り上げたという印象です。その史実は今まで知らなかったことも多く、歴史は人々が生きて死んだ証なのだなと改めて考えてしまいました。また、桜田門の外の様子はセットで作り上げたと知らなければ実際の場所で映したのですかと思うほどその当時そのもので、役者さんたちの迫力と共に印象に残りました。観終わった時は哀しみでいっぱいになってしまいましたけど、事実を知ることは大切だなあと感じた1本です。
とりあえず、コメントです
2010年10月1日


1.作品ページ

2.観たい作品リスト
3.追加

4.近日公開
5.公開中
6.DVD新作近日
7.DVD新作(2カ月間)
8.DVD旧作
9.超人気作品
0.トップ
アマゾン最安値購入
キーワード: