おと・な・り:作品を観た感想(18)

おと・な・り
それにしてもかなりご都合主義な作りの映画だな、という感じがします。隣の物音がかなり筒抜けになってしまう粗末な作りのアパートで生活していながら、長い間、隣同士が顔も合わせたことがなく、お互いに隣がどんな人間なのか全然わからなかった、というような状況はあり得るでしょうか。とはいえ、この映画は、視覚というよりも聴覚を第一としながらラブストーリーを組み立てたという点で、企画の勝利であり、捨てがたい作品になっていると言えるでしょう。
映画的・絵画的・音楽的
2010年7月4日

おと・な・り
いまどきのアパート、マンションで隣の部屋の住民の生活の音がリアルに筒抜けっていうありえない設定が面白い。いまどき、個人経営を思わせる喫茶店とか花屋さんもむずかしいような?しかもおたがい生活習慣でしか交流がないのがまた面白い。結局ファミリーマートの店員さんは単なるストーカーってことでいいのでしょうか? あとはエンディングの音、実際の会話のみでどこで会話しているのかわからないのがいい。
単館系
2009年11月27日

『おと・な・り』のあざやかさ
なんといってもセリフが少ない。映画の出だし、最初の音を聞いた瞬間から「音」を重視した作品であることが判るのだが、様々な生活音はするものの人物のセリフは思いのほか少ない。喋っていても交わされるのは日常的な会話ばかりで、人物の想いはセリフでは語られない。これは脚本家が本当に監督を信頼している証だろう。セリフに書かなくても、映像で語ってくれるという信頼感がそこにはある。その信頼に、監督も役者も見事に応えている。
映画のブログ
2009年8月18日

【おと・な・り】基調音で繋がるお隣との日常風景
特に揺さぶられる物もないけれども、出会えて良かった気になる映画だ。音が筒抜けの安アパートで、いつの間にかお互いの暮らしの音の中に安心を見つける。隣は今日も平穏に暮らし、何かに向かって頑張っているのかな、と言う想像の中で1日を終える。優しい映像と微笑ましいストーリー。岡田准一は事務所など関係なく良い役者だ。岡田くんに似合った、ほんわかした味のある映画だったと思う。
映画@見取り八段
2009年7月15日

「おと・な・り」
些細とも思える2つの物語が繊細なタッチで描かれている。前半はゆるやかなペースで、こちらがダレ始めたところ、主人公の親友の彼女(谷村美月)が乗り込んで来ることで救われる。いかにも大阪のお姉ちゃんなキャラは、登場直後は多少の違和感を抱くものの、若き実力者谷村の活き活きとした演技に主人公もろとも引っ張り回される。平坦に思える作品全体の中で、彼女の存在が活気を与えた。後半、怒涛の偶然の出会いラッシュは如何なものかとも思うが、全体的には好印象な作品。
古今東西座
2009年7月12日

おと・な・り
★★★★ 岡田君がすてきなの〜♪ あんな壁がうすいアパートもめずらしいんじゃないって思ってしまった。でも、だんだんさあ、この生活音がとってもここちよくなっていくんだよね。一人で頑張っていきていたら、誰かにそばにいてほしいって思ったときにこんな生活の音とかで、誰かがそばにいる気分になるんじゃなかな!? エンドロールの二人の会話は、とってもほほえましかったわ。あんな会話だけでおわるのもオシャレだよね〜♪
C'est joli〜ここちいい毎日を〜
2009年7月12日

『おと・な・り』(2009)/日本
★★★ 「互いに顔を知らない」ことがポイントなんだと思います。知ってしまった音を介した想像ができなくなってしまうから。予想よりもきちんとストーリー立てしてありました。音が大きめにしてあったのは仕方ないですが(笑) その音が作るいろいろな想いをうまく表せたようにも思います。目を閉じて音だけ聞いていると、実にいろいろな音が通過していくことがわかります。そこから物語が始まるというのも、考えてみたら粋ですね。
NiceOne!!
2009年7月3日

【おと・な・り】
とっても好みです!現実にこれだけ隣の音が聞こえるマンションはあり得ないと思うのですが…映画として見るととても自然で心地よかったです。隣の人の生活音…なんかいいんです〜。色んな音が出てきてました。どれも心地よく耳に馴染んで。好きな人…まだそこまでじゃないけど、ちょっと気になる人の出す音っていいですよね〜。壁越しに二人であわせて歌った合唱曲がとても素敵。岡田くんのラストのあの笑顔が最高!
日々のつぶやき
2009年6月16日

おと な り
ちょっとした転機とちょっとした勇気とほんわかと不思議な運命が良くブレンドされた、特にラストがあまりに出来すぎでいても、それでも寧ろやっぱりほっとする作品でした。普段の慣れた音の意味について聞かされるのは、汚いエピソードで来るのはどうかな〜、とも思いましたが、その後、壁越しの接点が愛おしさになってきてそれはそれで素晴らしかったです。隣の物音にちょっと慣れたことのある人なら、分かる気がする話。
しぇんて的風来坊ブログ
2009年6月15日

「おと・な・り」初夏の麻生久美子祭・第1弾(^^;!
互いの部屋から聞こえてくる"音"っていうから、微かに聞こえてくるレベルなのかな〜?なんて思ってたんですが、まる聞こえじゃないですか^^; 筒抜けにも程があります!実はあるシーンを見た瞬間「え〜!それはアカンて。ヤメテ〜や!!」と、心の中で叫んでしまいました。あまりにもあり得ないし、色々想像していたのがバカみたいに思えて、とても残念。あまりにも説得力に欠けるような…。エンドロールは秀逸でした。
シネマ親父の“日々是妄言”
2009年6月8日

『おと・な・り』
隣同士の2人の部屋のセットもどこか温もりが感じられて、ノスタルジーな雰囲気を醸し出していて好き。この作品に欠かせない音の演出。カメラとフラワーアレンジメントっていうどちらともセンスと技術を問われるような職業を選んでいる・目指している2人を、都会的に描いていくわけではなくて、生活音などからもっと身近に感じられる主人公につなぎとめたって意味でも音の効果は大きかった。エンドクレジットでの演出にもしびれました。
cinema!cinema!ミーハー映画・DVD
2009年6月7日

おと・な・り〜のストーカー
★★★★★ 聡がカメラマンという職業を志した原点も七緒であったことが伺える。聡は風景を見るように七緒を眺めていたに違いないし、「一方的に見るだけの人」にふさわしい職業ではある。七緒が見られるだけの対象としてのフラワーデザイナーを目指したことと、聡が風景写真家を目指したこととは相補の関係にある。あらゆる面で聡は七緒を追いかけていた。隣室から聞こえる「基調音」は高校以来の七緒への思いそのものだ。
佐藤秀の徒然幻視録
2009年6月1日

『おと・な・り』 試写会鑑賞
★★★ いつもは意識していないけれど、いつもそこにある「音」。風のざわめきだったり、水の音だったり、鍵の音だったり、ドアを開ける音だったり、コーヒー豆を挽く音だったり…。この「音」をとても丁寧に描いています。この着眼点はすごくよかったんですけどね、肝心のストーリー展開がちょっと微妙でした。いいなと思ったのは、聡も七緒もガツガツしていなかったところ。まっすぐで純粋なところが良かったです。
映画な日々。読書な日々。
2009年5月31日

『おと・な・り』
★★★★ 殺伐とした都会の片隅の、壁を隔てた隣室に生活しながら、お互いに顔を見たことはない。それぞれが何となく気にしながら生活をしていく中で、互い互いの生活音に癒しを感じるようになっていく。これは「映画だから」と言ってしまえば、最後のオチに感動も薄れてしまうかもしれないが、ある意味こんな時間のかかる遠回りの赤い糸もあっていいのでは。忘れかけたほのかなときめきを思い出す瞬間でもあった。
京の昼寝〜♪
2009年5月29日

「おと・な・り 」こんな偶然あり得ないけど、なんだか幸せ
★★★★ この2人はなんとなくお互いが変わらない日常を送っていることにほっとしているようだ。この先どうなるんだろう?と思っていると少しずつ種明かしがされる、この結末は特に感じることは無かったが、自分達はひとつの住む場所を決め、その周囲で何年も過ごし一体何を得ているのだろうかなどと考えた。「ちょっと幸せ」そんな映画。目を見張る何かや、大きな成功の話でもない。だからこそ自分達の話のように感じられるのだろう。
soramove
2009年5月27日

おと・な・り
★★★★ ステキな物語で、観た後とても幸せな気持ちになった。下手するとつまらない映画になりそうな題材なのに、さすがだった。全てにおいて、ナチュラルで、懐かしくて、癒される。いい感じの作品。友人の男性モデルとその彼女の話もうまく溶け込んでた。
映画初日鑑賞妻
2009年5月22日

「おと・な・り」
この映画は前半がかなり辛くて、これはダメかなと思ったが、後半何とか持ち直しそうになりつつ終わったという中途半端な状態だった。二人の意外な関係もいきなりすぎというか、典型的な逆算脚本になっているのが惜しい。音にこだわっているのに、音を生かしきれていない。もし本当に音に拘るならなら、BGMは使用するべきではない。確かに、登場人物それぞれの相手がいつもいないという構造は面白いのだけどね。
みんなシネマいいのに!
2009年5月22日

おと・な・り
★★★★ 決して派手な雰囲気ではありません。しかし本作は言葉で語る作品ではなく、音で語る作品。耳をすましてみれば色々な音が色々な話をしてくれます。"音"にここまで丁寧に気を配った映画はあまりありません。それはキャストの声=芝居についても言えます。実に自然に馴染む役どころで無理が無い、だから演技も自然体。彼らの芝居を"聞いている"事自体が心地良いのでした。…エンドロールが最高です。
LOVE Cinemas 調布
2009年5月20日


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