恋の罪:作品を観た感想(15)

【恋の罪】言葉なんか覚えるんじゃなかった
やはりエログロである。まず、性的描写に嫌悪感がある方にはお薦めできないし、グロい描写が嫌いな方にもお薦めできない。本当に鳥肌が立つほどの遺体描写と、性に取りつかれた女のあさましい姿は正視に耐えられない方が多数かと…。見ている間、ずっと眉間に皺が寄ってしまった。
映画@見取り八段
2012年6月5日

恋の罪
男とは違って女には期限がある。「女」として見られる期限だ。心と体の乾きを感じている女性たち。堕ちていく女の恍惚と狂気が、ねっとりと絡みつく。実に淫靡で見終わった後の脱力感、そして安堵感が大きい。剥き出しの欲望は、そうでもしないと得られない生への渇望。でもタイトルの「恋」はどの辺を指しているのかがわからなかった。この作品で「愛の罪」ならわかる。でも、恋?
いやいやえん
2012年6月4日

恋の罪
けっこう変態チックな映画っすね 愛されたい女の悲しいお話っすね堕ちていく様子がホンマに見てて辛い どーしてそこまで堕ちていくんだ〜と悲しくなります この作品ホンマ観てて引き込まれます 好き嫌いが別れそうな作品ですが…映画の作り方はハンパ無いな〜と感心しました 観た後は何か悲しい気分になりますが…多分この映画最悪って思う人も居ると思いますが 考えらされる作品でした
ジョニー・タピア・Cinemas
2012年6月4日

恐ろしきは女の欲望 『恋の罪』
★★★★ 観終わった後の脱力感がすごい。規格外のエネルギーに満ちた傑作です。強く印象に残ったのは「女という性」の美しさ・本質的にもっている淫靡さですね。欠点を挙げるとすれば、ミステリー的要素の脆弱さ、全体を見たときに感じる和子の物語的中途半端さぐらいでしょうか。全体を通じて圧倒的な力技が光る傑作です。
映画部族 a tribe called movie
2012年5月25日

☆☆☆ 『恋の罪』
★★★ 冨樫真という女優は初めて見たが、大熱演でよくわからない事件をもとにした物語を、よくわからないなりに強引に引っ張っていく。ときどき舞台出身らしい大げさ過ぎるパフォーマンスが見られるシーンもあるにはあったが、それくらい気合いを入れないと務まらない役柄だったので仕方がなかったのだろう。 結局のところ、尾沢美津子の人物像はよくわからないままだったが、モデルとなった事件の人物が謎を持ったままなので、これでいいのではないだろうか、と思った。
映画の感想文日記
2012年1月21日

恋の罪
★★★★ 本作は、園子温監督の手になる昨年2作目のもので、今度もどんな目覚ましい展開の映像を見せてくれるのかと、大きな期待をもって映画館に行きましたが、実に素晴らしい仕上がりで、性的な描写が執拗に繰り返されるものの、かなり観念的であり、単なるリアルさからはかなり距離を置いている文芸映画と思え、そうした作品が少ない昨今、その存在意義は大きいと思いました。
映画的・絵画的・音楽的
2012年1月8日

コイ・ツミ 「恋の罪」
それにしても園子温のテンションは落ちておらず、 やはりすごい一作だな。 DVDで見てると途中でふと止めて飲み物を取りに行ったり平気でできるのだが、 それが止められない。 止めても猛ダッシュで戻って来るだろう。 園監督は映画を、 コクトーのように映像あるいは音による詩と考えているのかもしれないが、 自分にとって映画は "見せ物" であり、 その本質は "恐いもの見たさ" だから、 女の心の奥を描いたらホラーになった、 で ぜんぜんかまわない。 でも女の人が見て実際にどう思うかはいろいろと聞いてみたいところだ。
シネマ走り書き
2011年12月13日

恋の罪 【印象度:85】
★★★★ 園子温の作品は「愛のむきだし」「冷たい熱帯魚」と見ていますが、後になるほどエンターテインメント性が薄れ、文学性の比重が高まっているようで、本作となると、洒落っ気が随分少なくなっています。 女性主人公3人の女性の性の物語なので、作品を女性が見て、どう感じるかが、最も興味深いところで、かつ、そこに作品の価値があるのかなと思います。 私があえて言えることと言ったら、「坂恵のおっぱいはもう飽きた」くらいなことでしょうか。
蚊も無視する・・・そんなブログ
2011年11月27日

恋の罪 / Guilty of Romance
この映画が嫌い、つまんないって言う人がいてもそれはそれでぜんぜん分かる。でもこれは園監督ならではの映画だね、やっぱり。わたしは特に園子温ファンではないけど、視点とか台詞、脚色の仕方に面白さを感じる。おっぱいとかsexとか(直接的sexシーンが長くあるとかじゃないけど)、そんなに長映ししなくてもいいじゃんってくらい撮ってたり これもう、園監督の思うまま。欲望のままに撮ったんじゃない? むきだしの欲望、そうでもしないと得られない生の実感。
我想一個人映画美的女人blog
2011年11月16日

恋の罪
★★★★ またしても強烈な問題作だ。人間の醜い裏の部分、本人が意識していない心の闇を表に暴き出すというのは韓流映画ではよくあるが、邦画でそれが出来るのは昨今では園子温監督ぐらいしか見当たらない。前作『冷たい熱帯魚』ほどグロくは無いが、官能度で言えばこちらが上だ。いずれにしてもエログロ満載の作品をキッチリとエンタテインメントに昇華させることができるのは園子温監督ならではだと唸らざるを得ない。それにしてもこの神楽坂恵という女優、貞淑な妻を演じている芝居は決して上手くない。しかし一度服を脱ぎ捨て、その官能的な肉体を露にするとまるで人が変わったように演技に魂が入る。
LOVE Cinemas 調布
2011年11月15日

恋の罪 (2011)
★★★★ まぁ〜ハードです。冒頭から刑事吉田和子、水野美紀の全裸から始まり、自分探しで自ら堕ちていく人妻いずみ、神楽坂恵、完全にぶっ壊れている大学助教授の美津子、冨樫真。みんなこれでもかっ!と言わんばかりのAV並みなカラミを見せつけ女の本性はこんなにもコワいんだ…と思わせるようなシーンの連続。なんですが、ちょっとモヤモヤ エピソードごとの面白さはあるんですが最終的に…で?なに?という印象。“女はこういうものだ”と監督自身の欲求を映像にしてみた、という印象がしてしまいましたよ。
肩ログ
2011年11月14日

恋の罪
それなりに面白かったという感じ。サスペンスものというよりも、事件に関わった女性達のストーリーという作品ですね。冷たい〜とはまた違う作風なので、期待し過ぎると駄目だったかもしれないけど、そうじゃなかったのでそれなりに楽しめた。というよりばあさんが出ている場面だけでもう満足しましたよ。廃墟の暗い雰囲気とか、効果音・音楽の使い所とかはさすが。この作風のまま突っ走って欲しいです。
映画感想メモ
2011年11月13日

恋の罪
★★★ 登場する女性キャラクターが一様に、ペニスの周囲を漂う衛星が如くに描かれているように感じられまして、その視点ちゃあ即ちずるむけぽちこんを武器とする狩猟民族のもの、土いじりが趣味の農耕民族を自認するあてくしにゃあ理解の難しいもので御座いまして。 果たして、ほぼ主役であるところの小説家の妻のその動向がところに整合性を感じられなかった点を一番の問題として。感想としてはだこの一言、ロマンスの何某様はものを考える事に忙しそうで大変で御座いますねと思いました、と。
Death to Mary Pumpkinhead
2011年11月13日

恋の罪
一番強烈なのが尾沢美津子の母親・尾沢志津(大方斐紗子)です。この人の存在感は全てを圧倒していました〜 ある意味、この人がここまで壊れていなかったら美津子もあんなに壊れず、そうしたら、いずみの人生もここまで変わらなかったろうなと思います。ただ、どちらが幸せかは本人の気持ち次第なのですよね。 それにしても、さすがにハードですね〜裸もいっぱい出てきますし、さすがはR-18です。観終わってすべてが解ったかと言われると、う〜んと考えるところもありますけど、女性の深層の部分をこんなふうに描き出すのはすごいなと感じました。
とりあえず、コメントです
2011年11月13日

恋の罪
園子温監督の作品はどうも相性が合わないようだ。この監督、肩に力入り過ぎてクソ真面目過ぎるんじゃないかと思う。人間の本性というよく分からないものをクソ真面目に追及して「これ見よがし」が結果的に目立ち過ぎるためだろうか。美津子は「堕ちて来い」と言うのだけれど、本作自体が堕ちるところまで堕ちている感じがする。そもそもキャリアウーマンが売春して堕ちるというのならエリート男性社員が買春しても堕ちる筈なのだけれど、そんな話聞いたことがない。美津子は女性差別は容認しているのだろうか。ラストは本作中に事前説明されていて、「ああ、あれか」と察しがつくのでくどい感じしか受けない。これもまたクソ真面目過ぎる。
佐藤秀の徒然幻視録
2011年11月12日


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