毛皮のヴィーナス:作品を観た感想(4)

毛皮のヴィーナス
★★★★ 全体として大層面白い作品に仕上がっています。
映画的・絵画的・音楽的
2015年1月27日

「毛皮のヴィーナス」
一つのシーンだけで構成されるドラマなのだが、何日かけて撮影したのか?妙に知りたくなる。とにかく二人の俳優が素晴らしい!マチューの大ファン。ちょっと興味深い作品かな?と思って楽しみにしていた一作。期待どうりの素晴らしいドラマだった。エマニュエル・セニエは昨今脇役ばかりで…本作でヒロインを演じる彼女も文句無しに素晴らしい。40代後半のエマニュエルが実に妖艶で驚く。
ヨーロッパ映画を観よう!
2015年1月11日

毛皮のヴィーナス〜複製そのものがマゾ?
★★ 正直、こういう劇中劇、しかも、シーンが劇場だけというのは映画になってもやっぱり演劇で映画化する必要あったのかどうか。劇をそのまま中継録画して放映する方式とそれほど変わらない気がする。本作のワンダを演じるセニエはロマンスキー監督の妻であり、この関係はそのまま原作者のマゾッホと妻のワンダをなぞっている。ワンダは本来もっと若い女性の筈だが、いかんせんセニエはもう48歳。本作を見てもお世辞にも若くて美しい女性ではもはやないのが、ちょっと痛いところ。
佐藤秀の徒然幻視録
2014年12月24日

毛皮のヴィーナス/ヴィーナスは男の本性を暴き出す
この作品は、単純に支配する側とされる側が逆転するという物語でなく、その変化の中にも階層が存在し、トマは徐々にその深部から抜け出せなくなっていく、正にマゾヒズムに目覚めた男のお話だと言える。
MOVIE BOYS
2014年12月22日

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