ノーボーイズ,ノークライ:作品を観た感想(11)

mini review 10476「ノーボーイズ,ノークライ」
★★★ ヒョングと享は、ある事件に巻き込まれる中で、組織を裏切り、逃亡する中で不思議な友情が芽生える。さんざんな不遇な目に合いながら、ラストシーンでは、ちょっとした希望とも取れるシーンを幻想させて、気持ちのいい終わり方にしている。彼らにとって日韓の歴史も何も関係ない。日本にいようが、韓国にいようが、居場所がなく重苦しい現実に圧迫されている。そんな二人が、どこかで兄弟のような感情を持ち始める。何が通じ、何が通じないのか。単なる言語ではなく、自分のなかの持って行き場のない怒りや孤独を相手の中にも感じているのだろう。
サーカスな日々
2010年8月1日

『ノーボーイズ、のークライ』 (2009)
後半、彼らが商店街のカラオケ大会みたいなのに飛び入りして「アジアの純真」を歌うシーン、このときの乱暴でやけっぱち気味な二人の歌声が、私の胸には異様にグサっときた。この「一瞬」が二人の距離を縮めてしまったんだな、ってストレートに伝わってくる。でも、ここに、全ては収束してしまうのか、嬉しいような悲しいような、そして寂しいような…。「何を言いたいのか」が、監督と脚本の間には微妙なズレがあって、映画としてはそれなりにまとまっている分、「何か」がぼやけてしまっているように思う。
よーじっくのここちいい空間
2009年11月19日

【ノーボーイズ,ノークライ】
[チェイサー]で強烈な犯人を演じていたハ・ジョンウがとても印象の違う男性の役。妻夫木くんとのコンビとってもいい感じでした。いい加減で飄々としているけど母親の愛情に飢えているヒョング、家族を抱え全て捨てられたらどんなに楽かと思いながらも捨てられないトオル。ベタベタしてないこの二人の友情が涙が出るくらい格好よかった。一番のお気に入りはカラオケシーン。ゾクゾクするくらい良かった♪感動的でした!! ラスト…私はハッピーエンドだと信じることにします!
日々のつぶやき
2009年9月30日

「ノーボーイズ,ノークライ 」男よ泣くな!見て損のない出来
母親に捨てられた男と、大家族をひとり背負う男、明日なんて夢見ないふたりがなんとか希望を見つけもがく様子は格好良くもなく、無骨でさえあるけど「うまくいくといいなぁ」と願う。知らないうちにさまざまなシガラミに身動きが鈍くなる時がある、自分だけでいられたらもっと楽かもしれないが、人はそんな訳にはいかない、だから映画の根っこの部分で自分の負うものとなんとか向き合う主人公二人には共感。「投げ出さない」って当然だけどなかなかハードな現実でもある。
soramove
2009年9月2日

映画『ノーボーイズ,ノークライ』を観た感想
★★★最初から最後まで違和感アりアり。ほのぼのシーンだけが妙に盛り上がってしまうの。ヤクザに追われてヤバい状況なのに、緊張感が全く感じられなかった。二つの世界がうまく溶け合わなかったのかも。それぞれ別個の作品だったら面白かったと思う。
映画初日鑑賞妻
2009年8月31日

映画 【ノーボーイズ、ノークライ】
★★★ ヒョングと亨は同じ裏家業の下っ端ながら分かり合えることなどなさそうでした。二人は図らずも同居することになって、お互いが共に“家族”というものに縛られて孤独を抱えていることに気がつき、徐々に心を通わせていくのです。せっかく兄弟のような繋がりが出来たと思った矢先、やっぱり裏家業のオトシマエは厳しかった。[チェイサー]で殺人鬼を演じたハ・ジョンウはイメージを一変。韓国語を頑張っていた妻夫木君もすっごく良かったと思います。
ミチの雑記帳
2009年8月26日

ノーボーイズ,ノークライ
★★★ 当初は気乗りしないヒョングが、享の家で享の家族と生活するうちに、その温もりに触れ次第に心を開いていきます。最初はちょっとギスギスしていた享とヒョングも次第に兄弟のように仲良くなります。全てが上手く回り始めようとした矢先に突然訪れるこのラストには正直驚きます。あまりにも不条理な現実が切ない…。一方で家族の絆、友情を描きつつ、他方では容赦ない現実を見せるこの描き方は賛否が分かれるのではないかと思います。
LOVE Cinemas 調布
2009年8月25日

『ノーボーイズ、ノークライ』
韓国映画のドタバタが実は苦手。この映画でもするけど、そんなに嫌じゃなかったのは、とぼけているけど実は良い人っていうヒョングと、汚れ役に挑戦しているけど育ちの良さがにじみ出てしまう妻夫木くんによるものかと思う。好きだったのはカラオケ・シーン。カラオケに飛び入り参加の亨(笑) なぜか「アジアの純真」を熱唱。そこへふらふらと近づき、買物袋を置いて参加するヒョング。その姿を遠景で映す感じがすごく良かった。2人が友達になった瞬間。
・*・ etoile ・*・
2009年8月25日

*ノーボーイズ,ノークライ*
実際にもこんなに色々と家族のことを背負ってしまってる若者などもいるのでしょうね。そんな背景のふたりですから、段々と友情が深まっていきます。そこにチズという女性が"袋の中"から現れ…いくら面倒でも家族のことを思う亨。小さなころに捨てられたきりなのに、いつまでも母の思い出を大切にするヒョング。ふたりの切ない想いがラストに向かって・・ああ・悲しい・・・。
Cartouche
2009年8月24日

ノーボーイズ,ノークライ
キム・ヨンナム監督は、俯瞰の画を要所に使うことで視覚的な一貫性を持たせたり、色彩の明るさ暗さや空間の広さ狭さで心理を細やかに表したりするなど、全体として良質の映画をつくりあげている。逃亡生活での微笑ましい瞬間や笑いを誘う場面といった渡辺あやらしいシーンの表現も的確だ。二人の俳優の見応えのある演技と、そこに至るまでのもやもやを全て吹き飛ばしてしまう渡辺あやらしさが凝縮されたラストシーンを、ぜひ味わってほしい。
INTRO
2009年8月22日

『ノーボーイズ,ノークライ』 (2009)/日本・韓国
★★★ 抱えたものの重たさや辛さはもう充分にわかっている。だからこそその瞬間から逃れたい時もある。彼らのデュエットシーンにはそんな含みを感じました。あのシーンはただ単純に楽しめたし、彼らのカッコよさとかズッコけた感じも可愛かった(笑) 優しさに包まれた残酷さ、といったところだろうか。ただ、優しくしてしまったがあまりに、掘り下げていかなければならない部分が曖昧になってしまった。そこをクリアに描いたら深みのあるものになったのでは。
NiceOne!!
2009年8月7日


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