半次郎 HANJIRO:作品を観た感想(2)

半次郎
★★★ 前半は恐ろしいほどに物語がかっとんで行きます。どうやら本作は西南戦争を一番フィーチャーしたかったようで、後半、西郷とともに鹿児島に帰ってからはじっくりと腰をすえた描き方をしていました。「人斬り半次郎」、幕末の四大人斬りなどと呼ばれていますが、彼は他の3人と異なり、暗殺は1件しかしていないというのが史料に残るところ。そういった部分に拘って、京都で初めて人を斬ったシーンなどが挿入されているのは、中々に好感が持てます。彼らが捨てちゃならんもんのために払ってくれた犠牲、彼らの戦った意味は、我々に届いているのでしょうか。
LOVE Cinemas 調布
2010年10月19日

サムライとは ―― 『半次郎』
中村半次郎、のちの陸軍少将・桐野利秋が示現流の演武をする。柞の木刀をつきあげ、脳天からでた様な声で大喊。切先が天をむくのは、斬撃の威力を最大にたかめるため。雲耀のごとく先手をうばい、受太刀もろとも切り捨てる。薩摩にうまれ、古武術をおさめたという榎木孝明のほかに、だれがこの役を演じきれたろうか。従弟の別府晋介が、薩摩のボッケモンらしさを体現する。演じるのは津田寛治。西南の役なかりせば、別府景長晋介など歴史に名を残さなかつたろう。その魂が平成の役者の体をかりてあらあらしく吼える。サムライとは偉いものと慨嘆せざるをえない。
そのスピードで
2010年10月14日

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