4月の涙:作品を観た感想(3)

『4月の涙』 (2009) / フィンランド
★★★★ およそ戦いと名がつくものの中で、身内同士の争いほど惨いものもないように思う。このお話はたぶんフィクションだと思うんだけど、想像していたよりもずっと甘さはなかった。むしろ、ギリギリの線で苦悩したアーロの心情がね。辛かったと思います。もしかしたら彼は、この極限の中で最後までミーナとのことを夢見ていたのかもしれないですね。男はどこまでも本質的には優しい生き物なのでしょう。そしてここでも見せつけられる女のしたたかさ、何度踏みにじられても強く生き抜いていく女たち。最後まで生き抜いた者の勝ちなのかもしれません。
Nice One!!
2011年6月19日

「4月の涙」
最初、軍服とタキシードの男は別人?なんて思っていた。夜と昼の彼はあまりにも違ってたから…。ミーナの釈放と引き換えにエーミルの慰み者となるアーロ。自身を差し出すことによりミーナが自由になればと考えたアーロは彼女を愛していたに違いない。そして大ラス、またしても白衛軍が追ってくる…。あのシーンには泣かされた。結末は哀し過ぎる。アーロとミーナの"愛の悲劇"の中に登場するエーミル。戦争の狂気に翻弄されるアーロとミーナ同様、エーミルもまた犠牲者だったに違いない。
ヨーロッパ映画を観よう!
2011年5月31日

4月の涙
★★★★ 時代背景が解っていたほうが物語りにすんなり入り込めるように思います。皮肉にも捕虜と兵士の関係だった時が、2人にとって1番幸せだった時期だと思います。寒さを感じる何もない外の光景と、穏やかな心の暖かさを感じる小屋の中という対比が印象的でした。やがて2人はエミール判事の元へ到着。驚かされたのは、ミーナがアーロの忠告に従わず、あくまでも自分が赤衛軍のミーナだということを撤回しなかったこと。自分の信念よりも愛を全うしたアーロ。ラストシーンのエミールは、その心が彼女に届いたことを示していたのだと思います。
LOVE Cinemas 調布
2011年5月10日

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